オーガニックの問い合わせがあったのですが・・・ | あべこーひーブログ やさしい暮らし(手間を楽しむ)

お店に来られる方で『オーガニックのコーヒーってありますか?』と、聞かれる方がいて少し困る事もあるので、ブログで書いてみようと思います。

 

オーガニックとは『化学肥料や化学農薬を使わずに栽培されている』事が、よく知られている言葉ですが、

 

それら肥料や農薬を利用しなければならない場所は『植物にとって適切ではない環境で育てる場合』や『大量生産をする大規模農園』等で、手作業で面倒をみて育てて行くことが困難な場所なので、化学肥料や化学農薬等を使っていきます。

 

もともと、自分のお店では農家さんへ面倒な手間をお願いできる『規模の小さな農家さん達』なので科学的なモノの使用等はないのですが、注意しなければいけないのは『オーガニックで育てやすい品種と難しい品種がある』そしてオーガニックの中でも『健康に良い品種と健康に良くない品種』もあります。

 

通常コーヒーの木は、害虫や病気から自分自身を守る為にカフェイン等を成長と共に作ります。

 

カフェインの多い品種は、病気や害虫に強く手間も掛からない為に安価で取引されていますが・・・味もそれなりのモノが多いです・・・

 

そして・・・様々な品種改良を加えて育てやすいコーヒーも作られていますが・・・やはり味もそれなりです・・・

 

手間を掛けないので安価に育てられますが、販売価格も安いので業者的には旨みが少ないし、風味も無い為安値でも売れ辛い。

 

そこで『オーガニック』と言う肩書や付加価値を付けて販売すると業界的には『売りやすくなり高値で販売しやすい』と言う事実も知っておいて欲しい事の1つです。

 

今ならネットで調べれば誰でも簡単に解るのですが、オーガニック認証を取る為には『膨大な費用が掛かります』それはオーガニック協会が維持管理運営費として徴収するのですが、それはフェアトレード協会とかも同じで、単純に利権商売・承認商売・認証商売だったりします。

 

なので認証マークが付いているから、と言うだけで全てを信じるのではなく、中には『認証マークを付けないと売れないモノ』があると理解していた方が良いです。

 

そして、『手間と時間』をかけ大切に育てられた高品質なモノは、元々が高値で取引されています。

 

ですがそこから、認証取得すると更に高額商品になり、お客さんが買い辛くなる為『オーガニックで育てているけどオーガニック認証を取らない事が多い』事も知っておいてもらいたいと思っています。