それでも開業しますか? | あべこーひーブログ やさしい暮らし(手間を楽しむ)

お店を経営していると、色々なお客さん達が来るのですが

独立開業の相談に来られる方もチョコチョコいます。

 

その中に「コーヒー屋をやりたい」と言われて

教えてくださいと、相談に来る方もいますが

 

相談内容を聴いて判断した結果は、ほぼ間違いなくお断りしています。

 

正直、うまくいくか失敗するかはその人次第なのですが、会社勤めの経験が長く、給料だけで生活をしている場合は個人事業主はお勧めしません。

 

そして会社勤めの全てを捨てて、いきなり独立開業を考えている場合は、よけいに開業はお勧めしません。下手したら首を吊る事に成りますので。

 

独立開業する場合は、20年30年業界で経営して来た先輩同業者と、全て同じ土俵で生き残って行かなければならないので、99%失敗すると思っていた方が良いです。

 

ですが、99%失敗するのだから、サッサと99回失敗して100回目の成功を掴む!と腹をくくって、行動力と体力が有ればなんとか・・・

 

とも思いますが、特にコーヒーの豆売りなどは、起業して3年間くらいは、収入ゼロだと思っていた方が良いです。

 

会社勤めと自営業者との大きな違いとして、会社勤めは給料日がありますが、自営業者には支払日しかありません。

 

実際、僕の兄弟弟子なんかは、昼間お店をやって閉店後に運送会社で深夜2時ごろまで働いて生活費を賄い、それを4年くらいは続けていました・・・

 

なので上記の事を踏まえ、行動力を支える体力と、食べる為の貯えと運営する為の資金が、そろってから独立開業を考え始めるもの遅くはないと思います。

 

とは言っても、ほとんどがお金無くて始めようと相談に来ますが・・・

 

とくに退職して喫茶店やカフェをやりたいと考えている場合、利益性が低すぎるので間違いなく考え直した方が良いです・・・

 

コーヒーの豆売りのお店は、飲食業ではないのですが、リンク先の松永さんの本を読むだけでも、現状の実態が解かりやすいとおもいます。

 

 

自営業を選ぶと言う事は、歳をとって死ぬまで働けると言うのが利点ですが、歳をとってもお店を維持できる仕組みを作らなければ、気合いや体力、努力だけでは続ける事は出来ませんから。