逮捕から一週間くらいが経過しているニュースですが、トヨタのアメリカ人初、女性初の幹部役員が麻薬密輸容疑で逮捕された事件です。
ワタシはまずもって、薬物にまったくといっていいほど知識がないド素人ですが、TVジャパンで毎朝日本のNHKのニュースを見ていて「麻薬常用の疑い」と何度も連呼されるのを聞いてちょっと恐くなったので、いろいろと読んでみました。
まず、オキシコドンは日本のニュースでも報道されているとおり、日本では金庫のような厳重な場所に保管されて、末期の癌患者などの痛みを和らげる措置に使われるレベルの薬だ、ということ。
ニューヨークタイムズの<<こちらの報道>> でも、それは取り上げられています。
アメリカでもオキシコドンを手に入れるには、日本と同様に医師の処方箋が必要ですが、日本よりもはるかに簡単にその処方箋は出される印象です。
記事内にもありますが、アメリカでのオキシコドンの利用率は日本の60倍とのこと。
もちろん、そういう傾向もあって、いわゆる「Over the counter medicine(処方箋があれば手に入る合法の薬)」の中毒者がアメリカ国内では増えているのでしょうけれども。
(何度も書きますが、ワタシ自身は医薬系の知識はありませんので、あくまでもニュースなどの見聞きからの感想です)
うちのオットも、10年以上も前にまだ現役軍人だったころ、偏頭痛がひどく軍医にかかったところ、オキシコドンを処方されたことがあります。
今回逮捕された幹部役員も、「ひざの痛みを和らげるため」に服用していたと言っているのは、あながち言い訳とは言い切れまないと思います。
ただ、日本のアメリカ大使館の広報ページにも、
日本では、コカインやヘロイン、覚せい剤などのほかに、アメリカは市販されている医薬品の中に日本では禁止されているものがあります。
日本での薬物の取り扱いはアメリカよりもかなり厳しいので(数年前、日本で教師をしていたアメリカ人が常用していたADHDの薬も日本では違法な成分が含まれているということで逮捕された、という事件がありました)日本に薬を持ち込む際は、たとえアメリカなどで合法的に手に入れたものでも、それらの禁止されている医薬品を持ち込むことに対して、人道的に考慮を加えた判断を税関職員はしません。
旅行者は、1か月分まで、処方箋で出された医薬品を日本に持ち込むことができますが、その際には必ず医師の処方箋のコピーとともに「薬監証明」を税関に提出しなくてはなりません。
というような旨が書かれていて、ここの部分をよくこの女性役員の方は理解していなかった、のかもしれませんね。
NPRの<<こちらの記事>> で印象深かったのは、
日本のトヨタの社長が会見で「このような混乱を招いたことを謝罪する」と言ったこと
「社員は自分の子供と同様であり、子供が事件事故を起こした際は、子供を守ること、そして、子どものために謝罪することは親の責任だとおもっている」と言ったことを取り上げているです。
アメリカ社会での社員の不祥事、事件などは、弁護士こそ会見するとはいえ、社長自らが会見で謝罪する、ということは異例のことなのだろうなと思いました。
今回思ったのは、報道によって「麻薬常習者」と何度もリピートされてしまうと、その背後にどのような事情があったにせよ、受け取る側には覚せい剤等の麻薬と同じようなイメージが擦りつき、それは見てる側からは消し去るのは相当難しいのではないか、ということ。
また、かくいうワタシも・・・
アメリカからドイツに引っ越してすぐ、家が見つかるまでの間家具付きアパート暮らしをしていたのですが、そこから日本に一時帰国することになり、まだ子供が小さかったので、飛行機では子供用のアレルギーの薬(Benadryl)をちょっと飲ませて眠気を起こそうと考え(これはアメリカでは特に問題とされないことです)米軍のお店に買いに行くと、「ここでは処方箋がないと買えません」と言われまして。
アメリカ国内では普通にスーパーで処方箋ナシで買えるのに!!!と焦り、急きょ義姉に航空便で送ってもらおうとしたことがあります。
ふと、こういう薬関係って、国によって法律が違うのだから、ドイツに送ってもらって義姉に迷惑がかかるとかあるのかな?と思って、なくなく諦めた経緯があったのですが。
その、ふと!思った自分の第六感に今はちょっとほっとしています。
住んでた国でなんの問題もなく使えていた薬で、どのようなトラブルが引き起こされるか、もしかしたら自分の身にも起こりえた事件なのかな?と思うと、ぞっといたしました。
余談ですが、うちの義理の母は、腰痛があるのですが、腰痛にメサドンというオキシコドンの数倍中毒性のある薬を常用していました。
そのくらい簡単にアメリカでは強い痛みどめが処方されるようです。
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