こんにちは。

 

2年に1回開催され、

1回の演奏で結果が決まるコンクールに

参加しました。

 

複数コースのうち、

ベートーヴェンの悲愴2楽章を課題曲

とするコースにエントリーしました。

 

18名の大人のアマチュアによる、

多種多様な悲愴2楽章が

一堂に会しました。

 

表現、リズムや速度、

奏法の違いは勿論のこと、

 

楽譜の解釈の違い、

 

そして、

”悲愴”という

言葉の解釈の違いの大きいこと!!

 

わたくしは、

”悲愴”とは、

あまりにも深い悲しみである故、

外に向かって表出できるものではなく、

 

感情もその表現のベクトルも、

自分の内側に深く向かっていると考えて

演奏しています。

 

表現はあくまでも

エレガントに、

そこに内なる悲しみの深さを感じさせる、

粋な大人の悲愴を目指しています。

 

18名の中には、逆に、

外に向けた悲しみの感情表現が

ものすごくダイナミックな方もいらして、

 

同じ曲を連続で聞いても、

全く飽きず、

とてもとても勉強になりました。

 

演奏者の背後には、

沢山の指導者がいらっしゃるということ。

 

演奏者だけでなく、

先生方の考える構成や解釈も

様々なのだということが、

見えてきます。

 

”ベートーヴェン悲愴ソナタの会”

なるものを開催して、

 

各々の解釈や実践を

報告、議論し合うと

面白いだろうなと思います。

 

医学界では学会や研究会が

そのような場を担っていますが、

 

音楽界でもあるのでしょうね。

 

会場とピアノは、

何度もお世話になっているこちら。

コンクールなのに
フラワースタンドがあり、
華やかで和みました。

したい表現の3割くらいしか満足にできず、

もっとあの音は~~したかった、

などの箇所が続出しましたが、

 

結果はちょっと驚きの、

3位をいただきました。

ブロンズメダルです。

悲愴2楽章では初めての入賞で、

 

超有名曲での入賞は

自由曲で参加の他のコンクールでは

なかなか難しいことなので、

これで最初で最後の入賞になるかもしれません。


単発やミニレッスン含め、

レッスンいただきました先生方に

あらためて感謝いたします。


ピアノのお仲間さま達にお会いできたり、

ニアミスを繰り返して

なかなかお目にかかれなかった方とも、

初めてお話できたり、

お目にかかれなかったけれど

メッセージをいただいたり、

(ご受賞おめでとうございます)


会場のお客様から

演奏の感想をいただいたりと、


素敵な1日でした。


実はコンクールに出発する直前、

家で騒動があり、

曲よりもわたくしの心が”悲愴”だわと、

散々な思いを胸に出発しました。

 

会場に向かう途中、

1時間予約していたスタジオでの練習で、

心のリセットはどうにかできました。

(ありがとう、ピアノさん&音楽さん)

 

コンクール後、

じっくり話を聞こうと、

コンクール会場近くで子供と待ち合わせ、

店選びを子供に完全に任せて、

 

食事しながら話を聞きました。


子供に便乗し、

そして入賞祝いと称して、

わたくしもデザートを付けました。

 

審査員コンサート時のトークで、

和声のバランスと音の重なりの美しさ

のお話があり、

パフェを例に挙げておられたので、

 

パフェにしました。

ピアノ演奏も子育ても
難しいですね。

 

素敵な皆様、

良き日となりますよう。