こんにちは。
 
とっても素敵なピアノを
弾かせていただきました。
 
ピアノを見た瞬間から目がラブラブラブラブラブラブ
 
音を出さずとも、
出で立ちが芸術品そのもの。

ベヒシュタイン 平行弦コンサートモデル
ベルリン1880年製
ローズウッド艶出  象牙黒檀仕様
 
リストがまだご存命だった頃、
そして、
ラフマニノフはまだ生まれる前に、
作られた、
 
見目麗しき、
貴重なヴィンテージ・ベヒシュタイン。

 

暗譜でも外したくない、
美しく繊細な透かし模様の譜面台。

 
現代の新しいピアノの交差弦とは異なる、
平行弦。

平行弦は音の透明感に優れ、
交差弦は響きの豊かさや音量に優れるそう。
 
側面には不思議な動物。
わたくしはライオンかと思いましたが、
サロンの方とお話しているうちに、
ドラゴンでは?という話になりました。

脚の形も素敵。
ペダルは2つ。
 
不思議な動物が、
ベーっと、舌を出していました。
 
同じ時代に活躍していた
ルノワールの絵とともに。

外見だけでもお腹一杯満足してしまう、
とっても美しいピアノでしたが、
 
演奏しましたら、
美しい外観に相応しい音楽を奏でるには、

とっても難しい!

ということを
痛感しました。
 
まず中~低音が多い、
ベートーヴェン悲愴の2楽章を弾きましたが、
 
重音の弾き分けやバランスが、
全くうまくできず、
綺麗な音も出せず、
いつもと調子が狂い、
普段間違えない場所が
弾けなくなるという事態に陥りました。
 
次に、
高音のあるショパンノクターン8番を弾くと、
ソプラノの単音部の音が綺麗で、
ようやく納得できる音が出せました。
 
とはいえ、
扱いが難しいことには変わりなく、
 
弾いているうちに、
身体に変に力を入れてしまったようで、
なんと足がつってしまいました。
 
ピアノを弾いている時に、
足がつったことなんて、
初めてでした。
 
ゆったりした曲だと、
1音1音拘り過ぎて疲れてしまうので、
次は悲愴第1楽章を。
 
ところが冒頭のGraveの和音が、
全く良い音で弾けなく、
第1音目から何度も繰り返して。。
 
ノクターン8番、
バラード1番、
悲愴全楽章、
今、曲がりなりにも通して弾ける曲を
弾いてみましたが、
 
わたくしには歯が立たない、
難しいピアノさんでした。
 
とはいえ、
中~高音にかけての単音部の音は、
とっても素敵でした。
 
音に芯があり、
落ち着きながらも、
からっとした明るさがありました。
 
一方、
低音部と重音は、
わたくしには難易度が高すぎました。
 
平行弦と交差弦の違いは、
低音部にこそ出るのかなと思いました。
 
1時間では
お友達になれなかったピアノさんでしたが、
弾かせていただける期間が延長したそうなので、
また予約したいと思いました。
 
サロンの近くの
ベーカリーにて、
 
低温長時間発酵バゲットを買いました。
美味でございました。
 
このお店のレジが、
パンをトレーのまま置くと
自動的に読み取ってくれて、
合計金額まで一瞬で出してくれる、

初めて見た最新のもので
驚きました。
 
刺激の多い1日でしたわ。
 
素敵な皆様、
良き日となりますよう。