こんにちは。
 
エリーゼ音楽祭全国大会の振り返り。
 
会場は銀座のヤマハホール。
ピアノはベーゼンドルファーインペリアル。
 
当日朝食に、
ピアノの上手なお友達からの
頂き物の紅茶を。
 
同じくお上手なお友達からいただいたお菓子を、
楽屋おやつ用に持参。
 
とあるコンクールで、

上位入賞されたお友達が、

 
楽屋のもぐもぐタイム
お菓子など召し上がっていたので、
 
上手な方の真似をしてあやかろうという魂胆。

演奏後にお約束があり、
結局、昼食を食べそこね、
 
出演前にフィナンシェを1ついただいてからは
夜のレセプションまで絶食でした。
 
夕方は、お腹がいつ鳴るか
ひやひやしながら
他の方の演奏を聴きました。
 
午前中、
演奏のための着換えに楽屋に入る前、

演奏順が早い
お友達やお仲間の演奏を拝聴しました。
 
皆さん順調なスタートで、
音が綺麗で堂々とされ、
 
いつもの演奏会や練習会以上の
パフォーマンスをされて、
 
安心してお聞きできたことが、
わたくしの心の安定にも繋がりました。
 
わたくしの演奏は、

程よい緊張で弾けました。

 

ドレスは

体のラインに沿ったマーメイドラインの、

黒地に金色のスパンコールドレス。

 

そのドレスを選んだ理由は

悲愴のイメージに合わせた以外に、

実はもう一つ意図していたことがあって。。

 

ステージに上がると、

どんな人でも実際より確実に大柄に見えます。

 

なので、

引き締め色、ミニマムサイズのドレスで

必要以上に体を大きく見せすぎないようにして、

 

”あんな細い人に、

悲愴感たっぷりの重厚な音なんて

出せないでしょ?”

と思わせたところに、

 

ドーンと深い第1音(和音)で攻める。

 

この作戦は奏功したと思う。

 

逆に柔らかい曲の時は、

骨っぽいわたくしに足りない柔らかさを

見た目で補強したいので、

ふわっとした色や形のドレスを選んだり、

あえてゆっくり目に歩いたり。

 

いろいろ考えています。実は。

 

ステージに上がると、

ベーゼンドルファーンペリアルの
低音側の黒い鍵盤は、
わたくしはもともと
気にならないためスルー。
 
低音側はよく鳴るのに、
中音から高音があまり鳴らず、
 
右手を強めに演奏しました。
 
自分の耳に入る音と、
客席でどう聞こえるのだろうかという想像が、
上手くかみ合わず、

演奏しにくい会場だなと感じながら
演奏しました。

考察しながら演奏した点には、
我ながら成長を感じました。

ピアノ自体の鍵盤やペダルは、
扱い易かったです。
 
珍しく目立つミスタッチもなくて、
スピードアップもし過ぎず、
意図したい表現もできたし、
何よりも落ち着いて弾けたので、
大満足でした。
 
1階席で聞いて応援してくださった
お友達からは、

今までで最高の演奏だった。
良く響いていたと

嬉しいお言葉。
 
ただ、
右手が強すぎるのではないかという
懸念もあったので、

恐る恐る感想をお聞きすると、

人により、さまざま。
 
●もっと響いても良かったくらい
●丁度良い
●迫力があったけれど
審査員によって評価が分かれるかも、

の3パターン。
 
終演後の審査員の先生のお話から、
審査員のいらっしゃる2階席は、
ピアノの音がダイレクトに届いていたことが
分かり、
 
”わたくしの演奏は、
音がきつすぎたわね”と
そこでほぼ確信。
 
レセプション後にいただいた講評を読むと、
音が強かったと判断する審査員と、
そうでもなさそうな審査員に
意見が割れていました。
 
緊張するかしないか、
ドキドキしてる間に終わりという次元から、
 
自分の音を聞き、
どう工夫して表現するかを、
考えながら演奏できた点に、
 
点数や順位や賞の種類という次元を越えた、
達成感を覚えました。
 
今度は、
工夫の方向性の
適格性を高めたいと思います。
 
また、
広いホールでの
演奏経験もお客様経験も増やして、
客席と演奏席の聞こえ方ギャップ問題に
対応できるようになりたい。
 
続きは後日へ。

昨日エリーゼ音楽祭のHPを見たら、
わたくしが受賞した
オーディエンス賞、
3位ではなく、2位に上がっていました!
1位の方がお二人いらしたようです。
嬉しいです。
 
素敵な皆様、
良き日となりますよう。