こんばんは
東京都議会議員(品川区選出)の
あべ祐美子です。
都議会第3回定例会は、本日が最終日でした。
今回、都議会立憲民主党では
「東京都立高等学校入学者選抜方法条例案」を提案しました。
都教委が進める英語スピーキングテスト(ESAT-J)は
中学校英語の到達度テストとして使うのならまだしも
公平性が厳格に要求される高校入試に使うことは
あまりにも問題が大きいということで
私たちは反対を続けてきました。
これを実質的に止める手段として今回
提出したのが、この条例案です。
テストをめぐる問題は多岐に渡りますが
特に、私立中学出身や他県からの転入を含めた
不受験者への「他者の平均点からの類推」による
点数は合理的根拠がなく
受験者・不受験者の間で逆転現象を生む可能性があります。
また、前後入れ替え制で同じ問題を使うなど
オペレーション上の課題もあります。
他にも、民間事業者への個人情報提出の強制、
家庭の経済力に左右される不公平さ等々が
クリアされないままに
テスト結果を無理やり都立高校入試に使うことが
誰にとっての得策であるのか
理解に苦しみます。
採決は数年ぶりに、記名採決で行われました。
全議員に、各自の氏名を書いた
白と青のプラスチックの小板が配られ
賛成なら白、反対なら青を投じるものです。
私たち1期生にとっては、初めての経験です。
結果は、反対多数で否決されましたが
反対した会派も含め、議連が立ち上がるなど、
ESAT-Jへの疑問の声は着実に広がっています。
また、会派では条例案に反対した都民ファーストの会からも
3人の議員が賛成票を投じてくれました。
ただし、3人は直ちに会派から除名に。
自らの信念に従った3人の方々には
心から敬意を表したいと思います。
またこの日は、
6000億円余の補正予算案を含む
知事提出の全議案に賛成。
都議会として可決しました。
第3回定例会は波乱のうちに終了。
10~11月は決算特別委員会
12月は第4回定例会と続きます。