こんばんは。
品川区議会議員の阿部祐美子です。
今回は、明日から始まる
生理用品の配布と学校備え付け、
「#みんなの生理」と子育て議連による
要望書提出についてお伝えします。
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コロナ禍で、「生理の貧困」が
注目されています。
女性にとって生理は
数十年間にわたり、避けられないもの。
その健康面、社会面、経済面の負担は
決して小さくないのに、
ある種はばかるべきものとして
正面から捉えられてきませんでした。
海外でまず、生理用品の
軽減税率適用や無償提供の動きがおこりました。
日本では「#みんなの生理」という団体が
軽減税率を求めるネット署名をスタートし
生理用品に関わるアンケートをまとめたことで
一気に注目が高まりました。
品川区でも、3月の区議会予算委員会で、
私を含めほぼすべての会派が
この問題に言及。
学校への備え付けなどを求めました。
それから半月。
品川区は、防災備蓄の生理用品
5588パックのうち約3分の1を
①6日からの区内窓口での配布
②小中学校のトイレに備え付け
に充てることとしました。
スピード実施に至ったのはうれしいことです。
1 区内窓口での配布
<配布場所> (区内20か所)
・各地域センター、支え愛ほっとステーション 13か所
・各保健センター 3か所
・区役所(7階子育て応援課、
3階暮らししごと応援センター)
・男女共同参画センター(きゅりあん内)
・品川区社会福祉協議会
<受け取り方法>
持ち物などは不要です。
各窓口でお申し出いただくか、
窓口に備え付けのカードを提示してください。
<配布期間> 6日(火)から
*9時~17時、平日のみ
*なくなり次第修了←ココ注意!
<配布内容>
各窓口とも生理用ナプキン
(昼用・夜用各1パック)を20セット
生理はほぼ毎月やってきます。
一度配布したら問題解決
というわけにはいきません。
今回の配布はコロナ緊急対応としても
これをどう持続可能な
仕組みにしていくかが課題です。
2 学校トイレへの備え付け
区内小中学校と義務教育学校にも
学校トイレへの備え付けのために
832パックを用意しました。
児童生徒数に応じて
5パック~31パック。
4,5年生以上の
女子トイレに置くことになっています。
トイレ内のどこに置くのか
子どもや保護者にどう伝えるのかは
今のところ校長先生の判断に
任されています。
まずは置いてみて
どのくらい利用されるのか
誰が管理してどんな課題があるのか
などをみようというです。
とはいえ
当面、減り方チェックと在庫管理は
副校長先生や養護教諭の先生
というところでしょうか。
副校長は常に激務だし
養護教諭はなかなか保健室を
離れられず💦
うまく校内体制が組めるといいのですが。
先日、縁あって
オーストラリアの文部省関係の
仕事をしている方に、
オーストラリアの学校での
生理用品の設置&管理の
方法を聞いてみました。
すると、生理用品に限らず
まず生徒側が
希望する種類や場所などの
意見をまとめ、教師に提案。
予算や予見されるトラブルなど
話し合って、決めるそうです。
事前に十分話し合うからこそ
導入後にトラブルがあっても
解決に向けて話し合えるし
保護者からの苦情も出にくいとのこと。
日本でも、せっかく導入するのに
あっという間に大人が決めて、
知らないうちに置いてあったというのでなく
何らかの形で子どもたちも
そのプロセスに加わってほしいなと
思います。
トイレのどこに置いたら
使いやすいか
管理は自分たちでできないか…
自分の身体や健康、そして性について
主体的に考え行動する
よいきっかけになるのではないかと思います。
3「#みんなの生理」要望書
冒頭にご紹介した #みんなの生理と
超党派の地方議員でつくる
出産議員連盟、子育て議員ネットワークは
全国の自治体に対して
学校トイレへの生理用品設置の要望を
展開しています。
私も子育て議員ネットワークの
メンバーとして、この要望書を
中島豊・品川区教育長に
お届けしました。
要望内容は、学校トイレへの
生理用品の無償設置。
生理の貧困という切り口から
注目されましたが、
要望書にあるとおり
生理用品へのアクセス改善は
安心して学べる環境やプライバシーなど
生理のあるすべての児童生徒に
関わる問題です。
貧困問題の枠内だけで
完結させないでほしいと思います。
中島教育長とは
この機会にいろいろお話しました。
学校現場の実情も踏まえながら
丁寧に対応していただけそうで
今後の展開に期待しています。