こんばんは

品川区議会議員の

あべ祐美子です。

 

コロナ禍の昨年、

女性、特に若年女性の

自殺が急増したとの

ニュース→ コロナ第2波で自殺率上昇

を覚えているでしょうか。

 

なんとか対応のヒントを、といういわけで、

「教師にできる自殺予防

 ~子どものSOSを見逃さない」と題した

Zoom講演会に参加しました。

 

講師は、中央大学客員研究員の

髙橋聡美先生

コロナ禍での自殺を受けて

昨年12月に緊急出版された

同名のご著書の

出版記念講演会です。

 

実は高橋先生自身が

虐待や貧困といった

厳しい家庭環境の下で育ち

看護師として働きながら

大学を出て研究の道に。

防衛医科大学の精神看護学教授も

務められていましたが、

長年携わってきた自殺予防教育や

グリーフケアの活動に専念するため

昨年からフリーランスとなられたそうです。

 

そんな経歴だから、

言葉の一つ一つにリアリティがあり、

熱い思いが伝わってきました。

講演の内容は、多くの方に

知っていただきたいので、

その一端をお伝えしますね。

(資料の利用も含め、許可をいただきました)

 

子どもの自殺増加はコロナ前から

 

まず強調されていたのは、

子どもの自殺増加は、、コロナ前から

続いていたということ。

 

日本全体の自殺者数は

2006年の自殺対策基本法制定以来

年間3万人から2万人に減少というけれど
児童生徒の自殺者数は

むしろ増加しています。

そして2016年の同法改正以降

19歳以下の自殺は急増。

国の自殺対策が

子どもには届いていないことを窺わせます。

 

そしてコロナ禍。

昨年、女性の自殺が急増したことが

報じられましたが、特に中高生の割合が

大きく増えていたのです。

一部には、芸能人の自殺の影響との

見方もありますが、

月別・地域別の傾向からみても子どもの自殺を防ぐには

コロナによる閉塞感やメンタル低下、

虐待や性被害などの影響は

少なくないだろうとのことです。

 

子どもの自殺を防ぐには

 

文部科学省も、児童生徒の

自殺防止教育を重視しており

2018年には「SOSの出し方教育」を

年1回は行うよう 通知 を

出しています。

 

ただ、子どもたちにSOSを出すよう

教えると同時に、

教師など周囲の大人が

SOSを受け止める力をつける

研修が欠かせないと

髙橋先生は指摘します。

それは、先生自身の経験から

生まれた視点かもしれません。

 

「相談しろ、努力しろ、と

子どもに変容を求めても

子どもの自殺は減らない。

まず大人が変容を」。

すごく共感。

 

保護者向けには

「子どもをコントロールしない方法」。

耳が痛いです💦

 

最後に、自殺予防教育を進めるポイント。

品川区でも昨年度

「品川区自殺対策計画」 を

まとめましたが、

保健部局と教育委員会の連携は

強化する必要があると思います。

SOSの受け止め方研修を

教員、保護者、地域と

面的に展開できるよう

働きかけていきたいと思います。

 

末尾になりましたが

相談機関は実はたくさんあります。

 

しながわチャイルドライン

東京都自殺相談ダイヤル

東京自殺防止センター

品川区子ども家庭支援センター

にんしんSOS東京

 

ほかにもまだまだ…

 

まずは相談を受けるかもしれない

私たち地域の大人たちが

引出しを増やしておきたいですね。

 

未来を信じて朗らかにラブラブ

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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