こんばんは。

品川区議会議員の

あべ祐美子です。

 

品川区の認可保育園入園の

2次申請は、明日15日が

締め切り日です。

結果通知は3月4日郵送

5日に到着というスケジュールです。

 

全体の申込数や不承諾数、

2次の申込数などの数字は

17日から始まる区議会定例会で

明らかになる見込みですが、

すでに発表されている

1次選考での入園最低指数から

今年の「入りやすさ」について

考えてみたいと思います。

 

というのも、私の元に

保育園のご相談に来られる

少なからぬ保護者の方々が

「品川区は保育園に入りやすいと

不動産屋さんに聞いて

引っ越してきたんです」とおっしゃる。

もちろん、区でそんな宣伝をしている

わけではないのですが。

 

他の自治体と比較するのは困難ですが、

現状でどんな状況の方々が

入園でき、あるいはできていないのか

把握しておくことは

参考になると思うのです。

今回は細かい話になりますが、

ご関心があればお付き合いください。

 

*まだ2次選考前なので、今期の状況は今後も変化しますが、まずはざっくりと傾向を見ることを目的とします。(2次の結果が出るころは予算委員会真っ最中なので、詳しく見る余裕がなさそう)

*品川区では、入園選考で内定が出なかった場合、「不承諾」と表記していますが、「入園保留」と呼んでいる区も。入れないことに変わりはないとしても、「不承諾」より「入園保留」の方がややマイルドな響きがある気がします。いかがでしょうか?

 

認可園での入園最低指数

 

まず、表の見方です。

選考は、各家庭の就労状況にひとり親や兄弟の有無、障害の有無など個別の状況を加えた「指数」と、所得階層によって行われます。例えば両親がフルタイムで働いていると基本指数は40、すでに認可外保育園に入っている場合はプラス2で合計42。所得階層はA~D25までの30段階に分かれ、D25が最も高い区分。同じ指数では、所得が低いほど入園が優先されます。

該当者が1人の場合、個人情報保護の観点から「公表不可」となります。

 

まずは区立認可園を見てみましょう。

と言っても、小さすぎて見にくいですねぐすん

区立認可園は46園ですが、

ほうさん保育園は募集停止です。

 

ゼロ歳児では、最低でも

指数40超の園が4園あります。

両親フルタイム勤務でも、ほかに加点がなければ

所得に関わらず不承諾になる園が

4園もあったということです。

ただし、定員に達しながったり

40未満の保育園も1園ずつ。

 

昨年度はすべて40以上だったことを考えると

ゼロ歳児に関しては少々緩和した印象です。

 

1歳児クラスはすべてが40以上。

41以上の園が46園中20園もあります。

非常に入りにくい状況です。

2歳児クラスは41以上が21園ある一方

39以下も7園とばらつきがありますが、

1歳児からの持ち上がりが多く

そもそもの募集枠が少ないので

やはり狭き門です。

 

3歳児クラスは、

定員割れだったり最低指数が20台などの

園がある一方で、指数42~43、

空きなしという表記も目立ちます。

小規模保育の卒園児用の入園枠が

設けられているため、

それ以外から入ろうとすると

やはり狭き門となります。

 

いずれにせよ、

ゼロ~2歳児、

特に1,2歳児クラスには

両親フルタイムでも

なかなか入れない状況であることが

伺えます。

 

私立も1,2歳児は

 

私立認可園は、4月開園も含め

計95園に上ります。

品川区では認可園の増設に

かなり力を入れていて

その努力は私も評価しています。

ただ、それを上回る

入園申込の増加に追い付いてはいません。

 

 

公立園以上に見にくいかと思いますが、

ゼロ歳では19園で定員割れ。

2次選考での入園に期待が持てます。

けれども、1,2歳児クラスに

定員割れは見当たりません。

入園の最低指数が41以上の園は

1歳児クラスで42園

2歳児クラスでも33園に上ります。

今回不承諾だった方々のことを考えると

本当に辛いです。

 

最後に、ゼロ~2歳児の

小規模保育園。

 

ゼロ歳クラスは

1次選考では定員に届かない

ところが多かったようですが、

1,2歳児蔵府はほとんど

空きは見当たりません。

卒園後は認可園に入園できるので

うまく利用されるといいなと思います。

 

品川区の年少人口は

コロナにも関わらず昨年も

増加しました。

ただ、今年の出生数は全国的に

低下が見込まれています。

1年を超えて育休を取れる方も

以前より増えてきています。

このため、区全体での

ゼロ歳と1歳の定員割合見直しを

さらに進めていく必要があると思います。

 

・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

 

保護者の方々がいろいろ考えた上で

子どもを育てる場として

品川区を選んでくださるのは

本当にうれしいことです。

(私自身も20年前、

子育てのために品川区にきました。)

 

保育や教育の質の向上にも

力を入れています。

 

でも、保育園に入りやすいかどうかといえば

少なくとも1,2歳児はとても厳しい、

ゼロ、3歳児もかなり大変な状況です。

新規園が多いため、今のところ

4,5歳であれば私立なら選べる感じ。

 

…なんて小難しい話をしなくても

保育を必要とする子どもたちが

必要なタイミングで保育園に入れる状況に

早くなればよいなと思います。

急に増やすと、質の確保の問題が

一方で出てくるのも頭の痛いところですが。

 

今春の保育園の入園事情については

あくまでも途中経過です。

タイミングを見て

また書きますね。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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