みなさまこんにちは!

品川区議会議員のあべ祐美子です。

 

今日は全国的に、荒れたお天気のようですね・・・。

こんな日は、空の上を風神雷神が

飛び跳ねているのでしょうか台風雷

 
というわけで、「琳派と印象派」を観に
アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)に
行ってきました。
完全予約制なので、混雑はしないし、
消毒、検温もばっちりです。
 
お目当てはもちろん
俵屋宗達の「風神雷神図屏風」。
入り口で、風神雷神が出迎えてくれます。
ワクワク感が高まります。
 
 
宗達の風神雷神は、3年前の京都国立博物館の
「国宝展」でも観ていたのですが、
このお正月に原田マハの小説「風神雷神」を
読んだこともあり、またまた観たくなったのです。
(なのに行きそびれていて、友人のFB投稿で思い出した。感謝!)
 
 
小説では、雷神の肌はなぜ白いのか?という謎に始まり、
宗達がなんと、天正少年使節団とともに渡欧して
スペイン国王やらローマ法王やら
最後はカラバッジョと出会ってしまうという衝撃の展開。
原田マハの想像力は凡人の30倍を超えるなあ。
でもそのおかげで、凡人も安心してささやかな想像を
巡らせることができるのだから、ありがたいですね。
 
というわけで、「風神雷神図屏風」です。
 
(画像は、所蔵する建仁寺のHPからお借りしました)
 
この絵の魅力はなんといっても
圧倒的な躍動感!!
風神雷神が、今まさにこの場にやってきて
あっという間にとびさっていく、
力強くスピード感に満ちたその瞬間を
捉えたかのようではないですか。
 
そして風神の風袋からは大風が
雷神の身体からは稲妻が
発されているのが見えるようでは
ないですか。
あえて画面に収めきらず
左右に対象を置いて中央を空ける
難しい構図。
リボン状の衣(?)の優美な動きと
墨絵のような太く勢いのある
輪郭で描かれた肉体。
 
見れば見るほどスゴイ屏風です。
今は建仁寺にあるけれど、
もとは別のお寺の依頼で制作したのだとか。
でもなんで、風神雷神を依頼したんでしょうね。
そこにも何か物語があるのかな。
 
江戸図屏風に品川が!
 
「琳派と印象派」展には、ほかにも
素敵な作品がたくさんありました。
 
小説「風神雷神」で重要なモチーフとなっていた
「洛中洛外図屏風」も見たかったのだけれど
これは前期のみ。去年「桃山」展で
上杉本を見たからいいことにする。
 
でも後期展示で「江戸図屏風」が出ていて
これは初めて見ました。こういうのって
ついつい細かく見ちゃいますよねー。
 
下の画像は左双。右が北、左が南です。
 
(所蔵する国立歴史民俗博物館のHPから画像をお借りしました)
 
右側の大きなお城はもちろん江戸城。
その下に日本橋、左に向かって
増上寺などが描かれて、海には大船団。
その先、一番隅っこに、
街道沿いの建物群と「品川」の文字!
なんだかうれしいです~ラブ
 
 
紹介していくときりがないのだけれど、
下の画像の掛け軸も面白かった。
鈴木其一(きいち)さんという
琳派の画家の作品なんだけど、
表装の部分まで絵が描かれているんですね。
華やか~キラキラ
 
 
こちらの掛け軸(↓)は、幅18.5センチ。
細長い画面に縦に詰め込まれた
六歌仙は、まさに密ビックリマーク
なんでこんな構図&形なんでしょうか。
どんな場所にかけていたのでしょうか。
紅一点、小野小町だけ後ろを向いていますね…
 
 
 
こんなこと書いていると終わらなくなりますが、
実はこの展覧会
「琳派と印象派と印象派」展
というくらい、途中から印象派の作品ばかりが並び、
別の展覧会に来た気分に。
でも、さすがに石橋コレクション。
クオリティが高いぶん、毎回新しい出会いもあります。
 
アーティゾン美術館は、常設展が充実。
今回は、常設フロアにある青木繁の
「わだつみのいろこの宮」に注目しました。
教科書にも載ってる、あれですね。
 
 
これまで何となく通り過ぎていたのですが、
海底におりた山幸彦と豊玉姫の出会いのシーン
細部までよくよく眺めると
豊玉姫の足先から泡が立ちのぼり
なんだか自分も海の底にいるような錯覚に。
古事記のイメージが
カラフルに広がっていきました。
でも海底の井戸で水汲みって
考えれば考えるほど、謎。
 
 
新収蔵品の中のアボリジニアートの紹介も数点。
写真は、イングワリィという作家の作品。
写真は暗く映ったけれど、素敵な大作でした。
彼女は78歳で本格的に絵を描き始め、
亡くなるまでの8年間で3000点を描いたとか。
78歳か…。私もまだまだ可能性あるかな?!
 
 
と、最後まで妄想全開ニコ
 
頭とココロのストレッチでした。
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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