こんにちは!
品川区議会議員の

あべ祐美子です。

今日はちょっと硬い話です。

 

調布の市道陥没と「大深度工事」

 

東京外環道の地下トンネル工事ルート上にある

調布市の住宅街で市道が陥没した問題で、

東日本高速道路は18日、

トンネル工事が陥没の原因になったとする

中間報告をまとめました。

 

(資料は東日本高速道路のHP より)

 

道路陥没のほかに、住宅下に二つの巨大な空洞が

できていることも分かっています。

工事の振動で地下の砂や土が揺さぶられ

地下水に流された、

シールドマシンが土砂を取り込みすぎた

などの見方があるそうです。

周辺に住んでいる方々の恐怖は

いかばかりかと思います。

 

この工事は地下40メートルの

「大深度工事」で、

2001年の大深度法制定により

地上の地権者の同意なく

工事ができるようになりました。

この深さなら地上に影響は出ないと

一般に言われてきました。

 

首都圏で認可を受けているのは、

今回の東京外環道と

JR東海のリニア工事の2件のみ。

リニア工事は品川が起点です。

今回の陥没で、「本当に大丈夫なの?」

という思いが頭をよぎったので、

リニア工事のおさらいをしてみました。

 

 (地図は中央新幹線HPより)

 

トンネルのルートは、品川駅を南下して

北品川の立坑から南西に進路を変え、

目黒川や新幹線の高架の地下を通り、

戸越公園、中延、荏原町の各駅あたりの

大田区の長原方面へ抜けるというものです。

 

北品川からシールドマシン発進へ

 

現在は、北品川の山手通りに面した土地に

変電所を作るとともに、

深さ40メートルの立坑を掘り、

シールドマシンを組み立てています。

 

 

Googleマップからも、地上に

巨大な穴が開いているのが分かります。

(我が家のご近所。穴の北隣の緑地には

沢庵和尚や歌手の島倉千代子、

日本鉄道の父・井上勝などのお墓があります)

 

 

 

今後、この穴の中で組み立てられた

シールドマシンが、品川区の地下を

掘り進めることになります。

私は土木の専門知識はありませんが、

調布の陥没があった以上、

この工事で地表に影響が出ないとは

言い切れないのではないでしょうか。

 

この計画が本当に大丈夫なのか、

調布の調査結果を踏まえて再度、

専門家に検討してもらいたいと思います。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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