『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の開幕が真近かになりました(1023日、東急シアターオーブ)。今、ニューヨークでは、巨匠ハロルド・プリンスの演出のもとに、一段と熱のこもった稽古がおこなわれているそうです。そのリハーサル風景の一端が以下の映像でご覧いただけます。それぞれのシーンについても説明を加えておきます(なおブロードウェイから直行のこのミュージカルについては、102日付けの私のブログに関連記事をUPしておりますので、ご一読下さい)。

 

 https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=DHjVM_2ivxU

 

(1)『オペラ座の怪人』(ロンドン初演1986、ニューヨーク初演88、演出ハロルド・プリンス)。怪人役、クリスティーヌ役ふたりの俳優にこまかな演技をつけるプリンス。見守るスタッフのなかには共同演出・振付のスーザン・ストローマンの姿も見える(前列、いちばん左)。

 

(2)『ウエストサイドストーリー』(ニューヨーク初演57、プリンスはふたりいたプロデューサーのひとり)。怪人、クリスティーヌ役のふたりがそのままトニー、マリアを演じているあたりが凄い。

 

(3)『フローラ、赤の脅威』(ニューヨーク初演65、製作プリンス)。87回で終わった失敗作。ただし、ライザ・ミネリの出世作として歴史に名を残す(トニー賞ミュージカル主演女優賞)。こういう有名でない作品をあえてとり込んでいるあたりが、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の見どころのひとつでもある。

 

(4)『フォーリーズ』(ニューヨーク初演71、製作・演出プリンス)日本では上演されたことがない。取り壊されるレヴュウ劇場、そこで開かれる昔の出演者たちの同窓会、という物語設定が泣かせる。スティーヴン・ソンドハイム(作詞・作曲)とプリンス(演出)のコラボによる超傑作。

 

(5)『キャバレー』(ニューヨーク初演66、製作・演出プリンス)。熱唱のタイトル・ナンバーが心を打つ。しかし、舞台ではどういう景として演出されるのかはこの光景からだけではわからない。本番を見てのお楽しみということで.....。

 

 

ワールドプレミアミュージカル

『プリンス・オブ・ブロードウェイ』

東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)にて

2015年1023日~1122

 

演出:ハロルド・プリンス

出演:(アルファベット順)

ジョシュ・グリセッティ、シュラー・ヘンズリー、ラミン・カリムルー、ナンシー・オペル、プリヨーナ・マリー・パーハム、エミリー・スキナー、マリアンド・トーレス、ケイリー・アン・ヴォーヒーズ、トニー・ヤズベック

柚希礼音、市村正親(プリンス役声の出演)

 
*生オーケストラ演奏、英語上演/日本語字幕あり

 

料金:SS17,000円、S14,000円、A10,000円、
     B7,000円(税込)

 

  場:  東急シアターオーブ

        渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ11F 

お問合せ:梅田芸術劇場 0570-077-039