どじょうはフランス語でなんと云うか?
10月19日、明治記念館でおこなわれた高松宮記念世界文化賞晩餐会に、突如、野田“どじょう”総理が現れた。ただし会食には参加せずスピーチのみ。
常陸宮華子妃殿下の隣にすわっていた中曽根元総理が、マイクの前で椅子にすわり出番を待つ“どじょう総理”のもとへわざわざ足を運んだのには、ちょっと驚いた。
それほど現職総理って偉いんだ?いや中曽根元総理の度量の大きさかも。
野田総理が“どじょう総理”の愛称を奉られたのは、本人が、演説に相田みつをの「どじょうがさ、金魚のまねをすることねんだよなあ」という詩の一節を引用したことに由来する。
お蔭で世間的には、どじょうの地位がグレードアップした気配なきにもあらず。
“どじょう総理”の官僚が代筆したらしきスピーチのあと、国際顧問のひとり、イギリスのクリストファー・パッテン卿(最後の香港総督)が乾盃の音頭をとる。
「総理のスピーチはクライマックスです。もと政治家としてはそのあとでの挨拶くらいやりにくいものはない」
参会者からどーっと笑い声が起こった。
宴たけなわ、ソムリエが、この日ワインについて説明すべく、私たちのテーブルにやって来たので、「“どじょう総理”はお帰りになったようだけれど、フランス語でどじょうってなんて云うか知ってる?」と尋ねた。
真面目そうなソムリエ氏は目を白黒させ、しばし沈黙。
「じゃあ教えて上げよう。テロワール(terroir)っていうんだよ」
一般受けするジョークでなくてごめんなさい。
このジョークはワイン愛好家、ワイン関係者にしか通じないかもしれない。テロワールとはそのワインの生産される畑の土壌(どじょう)を意味する用語なんです。
もっともワイン専門家によっては、テロワールには土壌だけではなく産地の地勢、地質、気候なども含まれると主張する人もいる。
とりあえず、そのソムリエ氏には受けたらしく、「使ってもいいですか?」と聞くので、“著作権”は主張しませんからと云っておいた。
常陸宮華子妃殿下の隣にすわっていた中曽根元総理が、マイクの前で椅子にすわり出番を待つ“どじょう総理”のもとへわざわざ足を運んだのには、ちょっと驚いた。
それほど現職総理って偉いんだ?いや中曽根元総理の度量の大きさかも。
野田総理が“どじょう総理”の愛称を奉られたのは、本人が、演説に相田みつをの「どじょうがさ、金魚のまねをすることねんだよなあ」という詩の一節を引用したことに由来する。
お蔭で世間的には、どじょうの地位がグレードアップした気配なきにもあらず。
“どじょう総理”の官僚が代筆したらしきスピーチのあと、国際顧問のひとり、イギリスのクリストファー・パッテン卿(最後の香港総督)が乾盃の音頭をとる。
「総理のスピーチはクライマックスです。もと政治家としてはそのあとでの挨拶くらいやりにくいものはない」
参会者からどーっと笑い声が起こった。
宴たけなわ、ソムリエが、この日ワインについて説明すべく、私たちのテーブルにやって来たので、「“どじょう総理”はお帰りになったようだけれど、フランス語でどじょうってなんて云うか知ってる?」と尋ねた。
真面目そうなソムリエ氏は目を白黒させ、しばし沈黙。
「じゃあ教えて上げよう。テロワール(terroir)っていうんだよ」
一般受けするジョークでなくてごめんなさい。
このジョークはワイン愛好家、ワイン関係者にしか通じないかもしれない。テロワールとはそのワインの生産される畑の土壌(どじょう)を意味する用語なんです。
もっともワイン専門家によっては、テロワールには土壌だけではなく産地の地勢、地質、気候なども含まれると主張する人もいる。
とりあえず、そのソムリエ氏には受けたらしく、「使ってもいいですか?」と聞くので、“著作権”は主張しませんからと云っておいた。