英国の名女優ジュディ・デンチさんと日本の縁 | 安倍寧オフィシャルブログ「好奇心をポケットに入れて」Powered by Ameba

英国の名女優ジュディ・デンチさんと日本の縁

 ジュディ・デンチさんが『ハムレット』のオフィーリア役でデビューしたのは、1957年だという。『ロメオとジュリエット』のジュリエット、『マクベス』のマクベス夫人も演じている。

 当代随一のシェイクスピア女優といってもいい過ぎではない。

 この英国の名女優に日本からも高松宮記念世界文化賞が贈られることになり、その受賞式のために来日した。

 幸い受賞式前夜祭と受賞式でしばし歓談する機会に恵まれたが、気取らずおごらず、親しみ深く温かみのある人柄にたちまち魅せられてしまった。

 デンチさんと日本とのえにしは深く長い。1970年、ロイヤル・シェイクスピア劇団の一員として来日し、もっとも嘱望されている若手女優として、『ウィンザーの陽気な女房たち』『冬物語』で瑞々しい演技を見せてくれたときからなのです。

 デンチさんは、ロンドン・ウエストエンドで三島由紀夫作『サド侯爵夫人』(英訳ドナルド・キーン)でも主役をつとめている。(2007年3~5月)

 「難しいお芝居でした。ヨーロッパの劇作家が書いたヨーロッパの女性像とはかなり違いますしね」

 デンチさんは、映画“007シリーズ”のM役として知られる。ジェームス・ボンドも頭が上がらない上司役である。

 『恋におちたシェイクスピア』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞している。

 日本にやって来たときの彼女のお得意のジョークは、「batteryと申します。どうぞよろしく」

 デンチさんの話題は、来週、もう一回くらい書きます。


http://www.praemiumimperiale.org/


『サド侯爵夫人』のデンチさん。パンフレットから。
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