阿部友子 -14ページ目

吉例顔見世大歌舞伎 昼の部

吉例顔見世大歌舞伎   昼の部

先週に引き続き。歌舞伎月間です。

一幕、「寿式 三番叟」舞です。翁、千歳の舞が前座のような形で、メインはアクティブで華やかな三番叟の舞。豊作、子孫繁栄、国家安泰を寿く田楽や神楽ひいては能から歌舞伎の形にしたものだとか。三番叟を染五郎さん。若々しく鮮やかで凛々しい舞姿は、やはり夜の部で演じる弁慶よりもしっくりくるお役柄かと。顔見世にぴったりの古式ゆかしい舞。

二幕、「井伊大老」桜田門外の変で暗殺されてしまう井伊大老の前夜のお話。安政の大獄などの強硬政策を自問自答し、苦悶しながら誰よりも国の行く末を案じていた井伊大老こと吉右衛門さんにじんわり。後々の人に後ろ指を指されても、国の捨て石になるとの台詞が …じんわり。
  静の方(芝雀さん)との夫婦のやりとりも涙を誘う、ヒューマンドラマです。
  ちょっと忠臣蔵を思い出しました。やっぱり吉右衛門さんは殿様役が鮮やか。

三幕、「熊谷陣屋」幸四郎さんが熊谷直実。こちらはストーリーが多層的で難解です。導入の前半、訳わからず。どうやら、敵に施された情を、情けで返すという構造。源頼朝、義経兄弟が助命された恩を、義経が平敦盛を見逃す事で報いるという。その為に直実は自分の子の首を、敦盛の首といって差し出すのです。そこまでの自己犠牲はなかなか理解し難いけど、だからこその苦悶の引っ込みが印象的でした。
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