春名幹男『スクリュー音が消えた』(朝鮮研究-197) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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名著である。新潮社のこの手の本は駄作が多いが、この本は秀作である。

この本を読めば、何で北朝鮮がガンガンミサイルが飛ばせるか?の謎が解ける。イスカンデル開発はこの「東芝事件と米情報工作の真相」の先の事態である。

元日経敏腕記者の鈴置氏は、現今の東芝事情にはこの事件が影響していると、フジテレビで述べていた。

日本からの工作機械輸入無しにソ連の軍需産業は成り立って行けるのか?日本からの工作機械の輸入無しにソ連は戦車を製作できたのか?

戦車に関しては、長谷川慶太郎が日本の工業あってのソ連の戦車製造だと述べていた。長谷川慶太郎は日共のソ連派の所属していた。極めてソ連の軍需産業に強かったのである。