文京洙『済州島現代史』(読まぬが薬-10) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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最悪の済州島史である。

食べるに事欠く貧困の島、日本への出稼ぎ無くして生きて行けない貧乏な島、農耕による生産性が低かった島、そういう済州島が今は全国民の羨望する生活、住みたい島と化したのは何故か?

朴正熙将軍のクーデター後のセマウル運動のお陰ではないのか。

ミカンの花咲く農村、ヒラメ養殖で沸き立つ漁村、島民は出稼ぎしなくても良くなったている。

済州島から日本へ密航してきた青年を助けた体験を持つ南牛だからこそ、ズバリと言います。この本は読まぬが薬です。

この本の間違いを百カ所以上、指摘できます。佐藤勝巳が一級工作員だと断定した高淳日の知人、金正恩の母親の高英姫は我が高一族の誇りだと述べていた高淳日の知人、そして20歳の高英姫の写真を書斎に飾り、娘の与正は輝きが及ばないと日々呟いている南牛が、読まぬが薬と断じたのです。