野村文雄候補得票の読解(つくば市政展望-380) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

安部南牛 | 朝鮮文化資料室

安部南牛が、朝鮮関係の本の書評を中心に掲載していくブログです。

木村操候補に肉薄した得票で野村文雄候補の声望は上がった。あの最有力候補の横田美農夫候補を上回った。当選した木村操候補の得票はカネで買った票だろうから、町民の輿望を一番に担う人物だ、と見られた。

野村文雄候補の得票を我が意を得たり、と喜んだ第一人者が竹内藤男県知事であった。合併反対と睨んでいた横田美農夫候補の最下位は、これで一気に合併へ走れる。野村文雄候補へ入れた松代公務員住宅住民の意見はいろいろあっても合併賛成だろう。これで一安心だという分けである。竹内藤男県知事の推進する町村合併に断固反対していた沼尻民平町長は、野村文雄候補を支持したことから、墓穴を掘ったわけである。

次に喜んだのは中村喜四郎代議士であろうか。最後の段階でもう少し力を入れれば良かった、という反省の念を浮かべつつ、横田美農夫候補が長屋門を背景に丹羽雄哉代議士を支援するから、俺は食い込めなかった。これで谷田部町域へ入って行ける。

だが、後藤田正晴官房長官は渋い顔をした。日共の武装闘争に加担していた男の組織力を再認識したのだ。改めて「平和都市宣言」の持つ、治安上の危険性を分析する。

「竹内君、」

と、苦虫をかみつぶした顔で竹内藤男県知事に対峙する。