春名幹男『スクリュー音が消えた』(朝鮮研究-152) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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安部南牛が、朝鮮関係の本の書評を中心に掲載していくブログです。

副題が「東芝事件と米情報工作の真相」とある。あの東芝ココム違反事件を扱っている。本は新潮社から1993年に刊行されている。当時の売価は1,400円、それを南牛は100円で購入した。BSフジテレビの、三理の反町理の番組で、鈴置高史氏が今の東芝の苦境はあの事件が、と喋っていた。東芝機械の巻き込まれたココム違反が、「東芝」が米国に敵対行為を取ったとされ、未だに米国での東芝の扱いは厳しいとの解説であったように記憶している。

畏友の田中喜代彦から、東芝機械のココム違反でやられた機械が北朝鮮にある、と伺った。本当かいな、と思っていたが2013年10月号の『新潮45』誌にそれを裏付ける記事が出ていた。

それ以前から、それ以後も関わる資料の収集をしている。書庫に山積みだ。

南牛の発表舞台は限られている。それでこのブログで「東芝機械」か「ココム違反」の項目を起ち上げて100回書けば一冊の本になる。自費出版を考える。