横田美農夫助役の不運中の不運(つくば市政展望-236) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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山田新太郎議員は木村派議員中でも闘将であった。沼尻町政において一度も賛成票を投じなかった。アンチ沼尻民平町長を貫いている。階層的な反発もあったのだろうか。根っ子は豆腐屋であったが、川砂の斡旋で利を稼いでいた。温厚な人々が占めていた沼尻派町議から見れば「悪党」であった。沼尻民平町長の義兄町議宅の長塀に散弾銃が撃ち込まれた事件が生じると真っ先に疑われた町議であった。散弾銃を所持し、狩猟て自慢していた。何しろ筑波山には福島県下からイノシシが数百頭も南下してくる事で知られている。別に町議が猟銃を保持しても悪いことでは無い。

その山田新太郎議員は小貝川堤防の決壊を恐れる余り、科学万博パビリオン廃材処理に困惑している県当局へ廃棄場所について申し込んだのだが、申し込まれた県当局も後ずさりする。悪評の塊の山田新太郎町議と組んだとなれば、後ろ指を指されかねない。

そこで山田新太郎町議は横田美農夫助役に抱き着いた。真剣な目をして抱き着いたのである。一歩間違えれば、洪水一過、堤防決壊は見えていた。幾ら、10メートルも掘って良いとは言っていないと弁解しても、谷田部町が水没したら責任を問われる。

横田美農夫助役は科学万博担当から、町長職務代理に就任していた。それで県当局から万博パビリオン廃材処理への協力を依頼されていた。

横田美農夫助役に魔の刺した一瞬であった。山田新太郎町議の申しれを受けたのであった。当に不運であった。留置所の中にいても沼尻民平町長には耳もある。

あの悪党と組むとは。