『興亜青年の道』(満洲研究-14) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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安部南牛が、朝鮮関係の本の書評を中心に掲載していくブログです。

「赤松の林に点在する日輪兵舎にいま夜が明ける」との説明付きの写真が巻頭にある。

満洲開拓と興亜精神が説かれている。

昭和19年に刊行されているが、毛沢東の文化大革命で東満、三江平原に送り込まれた青年の姿を彷彿とさせる。

赤色支那のあらゆる方面に石原莞爾が生きている。南牛は支那語を介さないが、満洲国時代の刊行物が翻訳され、いや共産党訳で流布しているのではないだろうか?

80年代には、満洲国回顧の動きが強かった、と長春で2000年代に耳にしている。