おざきゆうすけン家の棚no.161 LITTLE FEAT | ABC友の会のブログ

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no.161

LITTLE FEAT(リトル・フィート)U.S.A.

こんにちは!

リトル・フィートはカリフォルニア州ロサンゼルスで
結成されたバンド。
いわゆる"ウェスト・コースト・ロック"ですが
その代表格であるイーグルスよりもデビューは早い。

ローウェル・ジョージ(g)、ビル・ペイン(key)
という2人の天才を擁し、
ブルース、ジャズ、カントリー等の
アメリカの伝統音楽の要素をふんだんに織り込む一方、
変拍子や複合拍子的なアレンジも多用。
実は難易度の高そう、かつ玄人受けしそうな
独特な音楽性を得意とした。

ミュージシャンズ・ミュージシャンとも言われ、
過去の作品も現在では非常に高く評価されているが、
当時は商業的な成功は得られなかったらしい。

結成時のメンバーは
・Lowell George(ローウェル・ジョージ)g,vo
・Bill Payne(ビル・ペイン)key,vo
・Roy Estrada(ロイ・エストラーダ)b
・Ritchie Hayward(リッチー・ヘイワード)ds
の4人。
ローウェル・ジョージとロイ・エストラーダは
フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンション
の出身。ビル・ペインもオーディションを
受けたそうだが加入には至らなかった。

では所有アルバム紹介です!

オリジナル・アルバム

・Little Feat(1971/1st/国内CD)

好き度★★★★
約1万1千枚しか売れなかったといわれる1st。
しかし曲はイイ曲が揃っていて、
名曲⑤「Willin」のオリジナルヴァージョン、
後にザ・バーズによって名演が残された
③「Truck Stop Girl」なども収録。

曲調は、いかにもウェストコーストといった
感じの曲が多いが、実はコード進行は複雑。
また4拍子の曲でも、ずっと4で拍を取っていると
途中で合わなくなる曲が多い。
後のアルバムでもよく見られる字余り、
或いは字詰まり的なアレンジがすでにこの1stでも
あちこちに使われている。

スライド・ギターの名手として名高い
ローウェル・ジョージのギターもややハードめで、
意外と本作が一番ロックっぽいのかも知れない。

また、このテのウェストコースト系には珍しく
ビッグなドラム・サウンドを聴かせる
リッチー・ヘイワードの存在も見逃せない。

・Sailin' Shoes(1972/2nd/国内CD)

好き度★★★★
個人的には一番好きなアルバム。
疾走感あふれるオープニングの①「Easy to Slip」
が素晴らしい。

1stでも披露された⑤「Willin」を再録。
カントリー・フレーバーと哀愁たっぷりの
本ヴァージョンの方が私は好みです。

⑪「Texas Rose Café」では曲中、
唐突にプログレッシヴ・ロックのような展開を見せ、
驚かされる。

⑥「A Apolitical Blues」では、
全体はシャッフルでリズムを取っているのに、
ギターだけがシャッフルではないという
独特のリズム構成(という風に私には
聴こえるんだけど…俺、間違ってる?)
よくわかんないけど何だか耳が惹きつけられる。

・Dixie Chicken(1973/3rd/国内CD)

好き度★★★☆☆
前作までと違い、はっきりと
黒人音楽への傾倒を示した3作目。
リトル・フィートの代表作的な扱いも多いが、
本作もチャート・インはしなかった。

前作を最後にロイ・エストラーダが抜け、
Kenny Gradney(ケニー・グラッドニー)b、
Paul Barrere(ポール・バレア)g,vo、
Sam Clayton(サム・クレイトン)perc
の3人が加入。

新たな編成になりグッと黒っぽさを増した楽曲群に、
センスの塊のようなビル・ペインの
キーボードが散りばめられた、
良いアルバムだと思います。

ただね~私にはちょっと黒っぽ過ぎるというかね~
個人的には前作までのようなウェストコースト
っぽい方が好みなのですよ。

本作にもそういう曲があるにはあるが、
やはり全体的な印象がね…
前作が★4つで、本作は自分のなかでは
同じには出来んかった。

ま、ここでの★はあくまでも
私の好き度合いを示したものなので!

・Feats Don't Fail Me Now(1974/4th/国内CD)

好き度★★★★
『アメイジング!』という邦題が付いている。
基本的には前作と同じ方向性なのだろうが、
私的には2つのお気に入り曲があるぶん、
こちらは★4つになりました!

①「Rock & Roll Doctor」の、
何の法則性もなさそうな、自由闊達な展開。
コピ-とかしたら大変そう(^^;)
でもバッチリ決めるラストがカッコイイ!

⑦「The Fan」では、まるでイギリスの
プログレッシヴ・ロック・バンドがやりそうな、
執拗な7拍子の連打をバックに
ギター、キーボードがインプロビゼーションを
繰り広げる。
こういう曲も出来てしまうあたり、
懐が深いよなぁ…

なお本作で初めてチャート・インを果たし、
最高位36位を記録するヒットとなった。

ライブ・アルバム
・Waiting For Columbus(1978/輸入CD)

好き度★★★☆☆
リトル・フィート初のライブ・アルバム。
タワー・オブ・パワーのホーン・セクションを加えた
大所帯での演奏。

シブくて豪快かつ緻密な、
巧者である彼らならではのライブが堪能できる。

また、音質の良さも特筆モノ!

そして、2nd『Sailin' Shoes』以来ずっと
アルバム・ジャケットを担当してきた
ネオン・パークの不思議なイラストも、
バンドの魅力の一部となっている。

次第に他のメンバーとの方向性と
ズレが生じ始めたためローウェル・ジョージは
'79年にバンドを解散させるが、その直後に病死。

'87年に残ったメンバーで再結成され、
何人かのメンバーの死去もあったが
現在もバンドは存続、
何と今年新作アルバムがリリースされたようです!
スゴイね!

ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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