no.174
MIKE HERON(マイク・ヘロン)U.K.
どもー!
今回もよろしくお願いします!
さて、マイク・ヘロンときいて"ああ、あの人ね"と
すぐピンと来る人はあまりいないと思います。
多少なりともロックを掘り下げて聴いてきた人でないと
なかなかマイク・ヘロンの名には
たどり着かないかも知れません。
ではどこのどういう人物なのか?
マイク・ヘロンは、'60年代半ばにデビューした
アシッド・フォーク・バンド、
INCREDIBLE STRING BAND
(インクレディブル・ストリング・バンド)
のメンバーで、ギターその他とヴォーカル、
そしてソングライティングも担当していた。
アシッド・フォークとは何か?を端的に言うと
サイケっぽいフォークと言う事になるのだが、
このインクレディブル・ストリング・バンドは
中東~アジアの民族音楽なども取り入れた
ごった煮的なサウンドが非常に面白い。
私は持っていないが妻が何枚か所有しており、
聴かせてもらったがいずれも好作品だった。
そんなバンドに籍を置いたマイク・ヘロンだが
この人、実はかなりロックンローラー的な
センスの持ち主らしく、
本作はそんな彼の本質がよく表れている、らしいです。
しかし、そんな予備知識があってこのアルバムを
買った訳ではないのです。
ある日、たまたま立ち寄ったCDショップで、
店内に流れていた音楽に耳を奪われた。
なかなかいいな…と思いながら棚を漁っていると、
やがてザ・フーみたいな曲が流れてきた。
みたい、というよりモロだった。
コレ、誰なんだ?と思いレジへ向かうと
「now playing」の表示と共に本作のジャケットが
置いてあった。
聞けばさっきからずっとコレを流しているという。
かなり面白かったのでそれをいただく事にした。
それがこちら!
・Smiling Men With Bad Reputations
(1971/1st/国内CD)
好き度★★★★☆
インクレディブル・ストリング・バンド在籍中に
リリースされた1stソロ作。
輸入盤だが国内流通仕様なので帯も
日本語ライナーも付いている。
それを見て納得だった。
ザ・フーっぽいと思った曲では、
ギターでピート・タウンゼント、
ドラムでキース・ムーンがゲスト参加していたのだ!
さらにベースはフェイセスのロニー・レーンだ。
その他にも超豪華ゲストが目白押し!
スティーヴ・ウインウッド、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイル、
そしてリチャード・トンプソン、サイモン・ニコル、
デイヴ・ペグ、デイヴ・マタックスら
フェアポート・コンベンション組、
パット・ドナルドソン、ジェリー・コンウェイの
フォザリンゲイ組。
さらに、録音時期が同じかどうか不明だが
2曲収録されたボーナストラックでは、それぞれ
ピアノにエルトン・ジョン、
ギターにジミー・ペイジも参加。
もはや本人よりもかなり有名なのでは?
という大スターが大挙参加してのアルバムなのです。
また皆さん芸達者で、それぞれ持ち味を
十分に発揮している。
リチャード・トンプソンなど一聴して
それと分かる見事なギターを聴かせる。
一体なぜこんな超豪華ゲストが
一堂に会する事になったのか
(もちろん参加した曲は別々にしても)、
その経緯については特に書いてなかったが、
もしかしたらミュージシャン達にとても愛された
人だったのかも知れませんね。
そして本作もまた、ロック史上の偉大な瞬間を収めた
一枚なのかも。
ゲストの事ばかり書いてしまったが、
内容ももちろん素晴らしい!
でなきゃ、参加する方もやる気になんないよなぁ。
インクレディブル・ストリング・バンドの
イメージ通りの無国籍風フォークもあれば
ポップも、ファンキーもハードもと
やっぱりごった煮状態。
しかし、しっかり曲がいいので
あっという間に最後まで聴ける。
こういうのを、隠れた名盤というのかも知れませんね!
(まあ、私が知らなかっただけかもしんないけど)
なお、余談だが同時期に同じくイギリスの
フォーク・バンドにHERON(ヘロン)というバンドがある。
野外レコーディングで製作したアルバムが
これまた素晴らしいのだが、
フォーク畑でマイク・ヘロンと言う名前で、
てっきり"ああ、マイク・ヘロンがいるから
バンド名もヘロンなのか"と早合点してしまった。
両者は無関係で、
ヘロンにマイク・ヘロンはいなかった。
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!
明後日1/13(月・祝)、
吉祥寺ブラック&ブルーにて
ABC友の会、2025年初ライブです!
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ロック・バンド「ABC友の会」
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メンバーのトシミツ(Vo・Gt),尾崎裕輔(Gt),日比野克哉(Dr)による公式ブログ