ABC友の会のブログ

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ロックバンド「ABC友の会」公式ブログ
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ストレートなロック・サウンドとポップなメロディー,そして独特の詞の世界。

ロック・バンド「ABC友の会」

メンバーのトシミツ(Vo・Gt),尾崎裕輔(Gt),日比野克哉(Dr)による公式ブログ

no.156その③

LED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)U.K.

 

メンバー関連作

 

どもどもー

気付けば前回の投稿から1ヵ月経ってしまった…

スキージャンプW杯はシーズンを終えたが

すぐに選抜高校野球、さらに

プロ野球も開幕で見るものが多い笑い泣き

 

では最終章行きます!

 

THE HONEYDRIPPERS
・Volume One(1984/1st/国内CD)

好き度★★★☆☆
ロバート・プラントの他、ジミー・ペイジ、
ジェフ・ベック、ナイル・ロジャース等が参加した
お遊び的?なアルバムで、
オールディーズのカヴァー集。
「シー・オブ・ラヴ」はPVも作られ、
当時私もよく目にしました。
タイトルは『Volume One』だが
未だに続編は作られていない。

JIMMY PAGE
・Outrider(1988/2nd/国内LP)

好き度★★★★
ジミー・ペイジのソロ2作目。
1作目は映画『ロサンゼルス』のサウンドトラック
であったため、純粋なロック・アルバムとしては初の、
そして2024年現在唯一のソロ作となっている。

敬愛するジミー・ペイジ先生のソロ作が出ると聞き、
発売後すぐ買った覚えがあります。

どうもそれほど高い評価をされていないようだが
私はなかなかの力作だと思うんですがねぇ?

旧アナログ盤A面はゲスト・ヴォーカリストに
かつての同僚ロバート・プラント、さらに
ソロ・アーティストのジョン・マイルズを迎え、
ペイジ流のハード・ロックを展開。

B面では、'60年代からソロ活躍し、
'70年代にはコラシアム、アトミック・ルースター
といったバンドにも在籍したベテラン・ヴォーカリスト、
クリス・ファーロウの協力を得て
ブルース・ロックを披露。

全編を通じていかにもペイジっぽい
ギター・リフに溢れていて思わずニヤリとしてしまうし、
B面で聴けるギター・ソロは
往年を彷彿とさせる。

まあ、この人の場合ツェッペリンがあまりに偉大すぎて
何をやっても文句しか言われないようなところも
ありそうだし、そういう面では気の毒ですなぁ。

しかしこれだけの作品を作る力がありながら
これ以降ソロ作が無いという事は、
やっぱりこの人はバンドがやりたいのかなぁ。

ROBERT PLANT
・Now and Zen(1988/4th/輸入CD)

好き度★★★★
ツェッペリン解散後、最もソロ活動に注力し、
コンスタントに作品を発表し続けているのが
ロバート・プラント、そのソロ4作目。

かつての自分に否定的な発言が目立つ
プラントのソロ作だけあって、
ツェッペリンの幻影を求めて聴くと
肩透かしを食らう事になる。

私も、本作以前の曲をいくつか聴いたが
失礼ながらすぐにでもアルバムを買いたい、
と思うような音楽ではなかった。

しかし、"元ツェッペリン"というレッテルを
取っ払って聴けばコレはコレで
いいじゃないですか、と思います。

全体的に、'80年代を席巻した、
イギリスのニュー・ウェーブのバンドを
想起させるようなサウンド、そして曲調。

そんな中、2曲でジミー・ペイジが
ギター・ソロを弾いている。
前述した同年のペイジのアルバムでもプラントが
ゲストで1曲歌っており、
共演が増えてきている。これが後の
ペイジ&プラントへの布石なんだろうか?

COVERDALE PAGE
・Coverdale・Page(1993/1st/国内CD)

好き度★★★★
元ディープ・パープル~ホワイトスネイクの
ヴォーカリスト、デイヴィッド・カヴァーデールと
コラボした新バンドのアルバム。

当時、ツェッペリン再結成に前向きだったペイジだが
プラントが乗り気でなく実現しなかったところへ、
ペイジ、カヴァーデール双方の所属レーベルだった
ゲフィン・レコード関係者から提案され、
実現に至った企画という事らしいです。

この作品もまた、あまり褒めちぎられているのを
見たことがないので世間的に厳しい評価なのかな?
まあ私も、そんなに積極的にレビューを
探し回る事はしていませんが…

私はコレ、かなりな力作だと思いますけどね!
ペイジの『Outrider』同様に、
全編ペイジ印だらけのギター・リフ!
またソングライティングにも冴えを見せ、
捨て曲なし!

サウンドこそ'90年代風HR/HMに寄ってはいるが
入魂の一枚と言えるのでは?

ただ、ソロを弾きまくるような曲は少なく、
そういうプレイにあまり興味が無くなっていたのかも。

一方のデイヴィッド・カヴァデールも、
元々ツェッペリン、ロバート・プラントの大ファン
というのはよく知られているだけあって、
熱のこもったヴォーカルで応えている。
レジェンドとの共演の喜びを表しているかのようだ。

実はこのカヴァーデール・ペイジの来日公演で、
ついに生ペイジを体験する事が出来ました!
とても嬉しかったが、このバンドのライブは
日本でだけ行われ、日本公演終了後に
バンドは解体となった。

理由はジミー・ペイジがロバート・プラントとの
プロジェクトに動いたため。
まあ、その話が来れば当然そっちへ行くでしょうが、
なんかもったいないな~と思わないでもないなぁ?

JIMMY PAGE & ROBERT PLANT
・No Quarter(1994/1st/輸入CD)

好き度★★★★★
MTVアンプラグドの企画をもらったプラントの
呼びかけで実現したコラボ。意外!
しかし多くの人には実質的な
ツェッペリン再結成と捉えられているのでは?

基本的なコンセプトはツェッペリンの楽曲に
新たな解釈を加えて新たなアレンジで
演奏するというもの。

MTVアンプラグドの特別番組のためのライブ音源が
大半を占める他に、新たなスタジオ録音や、
モロッコに旅して現地のミュージシャン達と
録音した新曲数曲も収録。

アンプラグドなのでアコースティック楽器を
使用した曲が多いが、エレクトリック仕様の曲も披露。
ライブ音源では
ロンドン・メトロポリタン・オーケストラや
エジプトのミュージシャン達なども加えた豪華な布陣。

なかでも④「Friends」、⑬「Four Sticks」、
⑭「Kashmir」といった曲ではアラブ音楽の
フレーバーが加味された。
元々こういった無国籍風な雰囲気を持った曲に
アラブ風味は絶妙にマッチ。

特に大胆なアレンジが加えられた⑭「Kashmir」では
エンディングでパーカッションが鳴り響く中、
次々とそれまで抑え気味だったハードロック風リフが
繰り出され、祝祭感すら漂う秀逸な演奏が聴ける。

プラントのヴォーカルも、こういった
異国風の楽曲によく合っていて素晴らしい。
かつてのような圧倒的なシャウトが無くとも、
十分に魅力的だ。

一方、新曲は現地のミュージシャン達との
即興演奏的な色合いが強い。

当然ながらここで聴けるのはツェッペリンとは
違うもの。
しかしながら多くの人が分かっちゃいるけれども
そこに片鱗を見たのも事実でしょう。
当初は一度だけの企画だったようだが
大好評につきライブはツアーへと発展、
徐々にツェッペリン・ナンバーが増えていき、
このプロジェクトは'99年まで続く。

・Walking into Clarksdale(1998/2nd/国内CD)

好き度★★★★★
前作から4年、まさか全曲新曲の
フル・オリジナル・アルバムが出るとは思わなかった。
確か、事前にあまり大々的な発売予告が
無かったような気がするが…

いやー、私は個人的に大好きなアルバムですよ!
やっぱり曲の良さが抜群。
カヴァーデール・ペイジでも作曲面で冴えを見せた
ジミー・ペイジ、本作でもそのセンスを
遺憾なく発揮させている。

組んだ相手がロバート・プラントとあって、
カヴァーデールの時よりも幅広く、
懐の深い曲が並ぶ。

クレジットには全曲、ペイジ、プラントに加え
前作でもリズム隊を務めた
チャーリー・ジョーンズ(b)、マイケル・リー(ds)の
名前もあるから、ペイジ一人が作曲面を全て負った
とは考えにくいとしても、
これだけの良作が届くとは正直思っていなかった。

もしツェッペリンがこの時代にも存続していたら
こんなアルバムを作っていたんじゃないか、
と思わせる内容。
前作でのアラブやアフリカのミュージシャン達との
共演で得たものが結実したと思われるような曲もある。

リズム隊の二人はロバート・プラントの
バック・バンドのメンバーでもあり、
その辺を考えるとやはりプラント主導の
プロジェクトであったか…?

このバンドでも来日を果たし、
当然見に行きました!
しかし'99年になるとプラントが突然嫌気がさしたのか、
もうやらんと言いだし、プロジェクトは終了。

ところで本作でドラムを叩いた
マイケル・リーは非常にいいドラマーだったが、
惜しくも若くして亡くなっている。

ROBERT PLANT / ALISON KRAUSS
・Raising Sand(2007/1st/国内CD)

好き度★★★★★
当時59歳のロバート・プラントが、
ブルーグラス界の歌姫、アリソン・クラウスと組んだ作品。
基本的にアメリカの歌のカヴァー集だが
ブルーグラス、カントリーに限らず
ランダムなジャンルから選曲されている。

一曲だけ、ペイジ・プラントの2ndから
⑦「Please Read the Letter」をセルフ・カヴァーした。

第51回グラミー賞で最優秀アルバム賞を含む
5部門を受賞、この年を席巻するアルバムとなった。

…とは言え、年取ったおじさんの趣味的な
作品なんじゃないの?と、出た当時は
私はこのアルバムに懐疑的で、
大して気にも留めていなかった。

後に、知人から"すごくいいですよー"と言われたので
"じゃあ聴いてみるか"と買ったのですが…
すぐに聴かなかったことを後悔しました。
思わず「すいませんっした!」と言いそうになるほどに。

私は「世紀の大傑作」と思ってます!

ロック界のレジェンドが、
当時まだ36歳と若いが既にグラミー賞受賞の実績もある
実力派女性アーティストと組んで
好きな曲を選びリラックスした雰囲気で
レコーディングを楽しんだ…
基本的にはそういう企画だったのだろうが、
出来上がった作品から感じ取れるのは
重苦しい雰囲気と張りつめた緊張感だ。
全体的にヘヴィなアルバムと言えるでしょう。

二人の成熟した歌唱と、それを盛り上げる
腕利きのミュージシャン達
(…なんだと思います!参加メンバーを見ても
存じ上げない方ばかりですが)。
それを統一感ある流れにまとめたのは
名プロデューサーで自身もギタリストとして
参加しているT・ボーン・バーネット。

構成も絶妙で、重苦しい緊張感が続く中、
ラストの⑬「Your Long Journey」。
全てがここに集約されるような感覚がある。

トラディショナル・ソングで、
内容はパートナーに先立たれ、
残された者の心情を歌ったものだが、
50歳を過ぎ、恐らくは人生の半分を
過ぎてしまったであろう今の自分が聴くと、
胸にグッと迫るものがある。
また、そうさせる名唱、名演です。

ジャケット写真もシブくてイイ!

・Raise the Roof(2021/2nd/輸入CD)

好き度★★★★★
前作から14年。
再びあのグラミー賞コンビが組んだシリーズ第2弾。
プロデューサーもT・ボーン・バーネット。

基本的には前作と同じコンセプトのようなので
どうしたってインパクトは前作ほどではないが
クォリティーは素晴らしく高い。
前作にハマれた人なら間違いなく
満足出来ると思います。

今回はアン・ブリッグス作の③「Go Your Way」、
バート・ヤンシュ作の⑦「It Don't Bother Me」等、
イギリスのトラッド系の楽曲も選ばれている他、
シリーズ初のオリジナル、
⑩「High And Lonesome」も収録された。

しかし、本作は日本国内発売が無かった!
それがちょっとねー納得いかんと言うかねー
残念でしたねー。

プラント様もだいぶお歳を召されましたが
是非次回作に期待したいし、
2人で日本公演やってくれないかな…

レッド・ツェッペリン関係はやっとこれで終わりです!
ではでは、
お付き合いいただきありがとうございました!

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