〝あの頃シリーズ〟ブログ、今回は選曲会というタイトルでお届けします。
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選曲会
シングル曲を選ぶ会議を僕らは選曲会と呼んでます。
僕がJanne Da Arcの制作に携わる以前から選曲会はあり、ソロ活動に移行してもこの慣習はしばらく続きました。
参加者はメンバー、僕、事務所社長、エイベックスのディレクターで、そこにANOTHER STORY(Janne Da Arc4枚目のアルバム)くらいまではエイベックスの偉い人、その時々の音楽プロデューサーがいました。
選曲会の空気は本当に重い。
メンバーから持ち寄られたデモを「次は誰々の曲です」とアナウンスと共に一曲ずつ聴いていくのだけど、曲が終わっても基本、無言。お通夜状態になります。
あれはメンバーにしてみたら地獄の時間だったと思う。
僕が司会進行を担うようになってからは雰囲気を少しでも和らげようと曲終わりには、何か一言くらい付け足そうと心がけてみたんですけどね。
シングルの選曲会というと、どうせ売れ線のポップな曲ばかり求めてるんでしょ?と思われそうだけど実はそうとも限りません。
もちろん楽曲の中にヒット性の要素があることは重要です。
でも、それ以上にアーティストの未来を考えた上で、〝今、出すべき曲〟〝今、必要な曲〟を選曲すべきだと思っています。
たとえ大型タイアップで大ヒットが期待出来たとしてもそれがアーティストにとって、〝今、出すべき曲〟ではないと判断するなら、そのタイアップからの勇気ある撤退も必要だとすら考えています。アーティストを一発屋で終わらせない為にもね。
ここら辺はスタッフ間、アーティスト間でも意見が分かれるところだろうけど、少なくとも僕はそう考えて選曲に当たっていました。
そして僕は、選曲会に臨むyasuの姿勢から彼も同志だと勝手に感じてもいました。
メンバーが持ってくる曲数は1、2曲が平均という中で、yasuは選曲会に必ず4曲から6曲は用意してきます。
そしてそのどれもがメロディアスでキャッチー。
でもそれだけではありません。
ライブや次のアルバム、そしてバンドの未来をも見据えた上で創作されたことがどの曲からも伝わってくるんです。
Janne Da Arcのシングルはyasuの曲が多いのですが、それはyasuが事務所やメーカーに優遇されて得た結果ではありません。
yasuはいつだって本気でシングルを取りに来ていたんだと思います。
バンドがメジャーになり、関わる人も増えて様々な意見が飛び交うようになったとしても、核の部分さえ間違えない曲を出し続けている限り、Janne Da Arcの未来はブレない。
そんな彼の〝意気〟を選曲会のたび、僕はずっとyasuの作る曲から感じていました。