【TEAM Acid Black Cherryより】


特別連載企画「ABCと私」。
Day10の本日は、この方の登場です!
Acid Black Cherryの始まりであるシークレットツアーから、これまでのすべてのライブでABCのステージに華を添えてくださり、
また、数々の作品にも参加していただいているスーパーベーシストSHUSEさんです!
yasuさんとの付き合いも大変長いSHUSEさんだからこそ語ることができるABCやyasuさんのこと。
それでは、SHUSEさんのインタビューをご覧ください!



ーーAcid Black Cherryとは、始まりの瞬間を迎える時から、ずっと一緒にいてくださっているSHUSEさん。SHUSEさんにもこの特別企画でお話を伺っていこうと思います!yasuさんとはもうずいぶん長い付き合いになりますね。

SHUSE:そうですね。僕からするとyasuは、兄弟で言う弟みたいな感覚。口うるさい弟と、いつも怒られるお兄ちゃん(笑)。

ーーお兄ちゃんも結構言うでしょ(笑)?

SHUSE:そうでもないよ(笑)。今はもうほとんど何も話さなくなってるかもね。兄弟よりは、晩年の夫婦みたいな感じでもあんのかな(笑)。話をしてても、いつも同じこと話してる気がする。前にも3回くらいこの話したな~って思うことをまた話してる(笑)。

ーーでも、関係性が濃いから、そうなっていくんでしょうね。

SHUSE:多分お互いにね、お知らせする事件もないんですよ(笑)。昔も別に、仲が良いとは言っても、一年に何回かメシ食いに行って、最近はこんなことしてるとかお互いの状況とかを話してる感じだったんでね。ただその時も、俺は基本あんまり喋らずに、ふんふんって聞いてる感じでしたけど。

ーーそうなんですね。そして長いお付き合いの中で、このABCでお仕事を一緒にするようになったわけですけど、お仕事の時のyasuさんってSHUSEさんから見て、違いがあったりします?

SHUSE:そんな大きな違いはないよね。意外に、って言ったら失礼かもしれないけど、意外に気を遣う人なんだなって。悪い意味ではなく、すごくそれを無理なくやれるから、僕はずっと、それを素直な彼だって思っていたんですよ。でも、彼が周りに気を遣っているっていうことにも気づいて。・・・だから僕はよくyasuに怒られるんですかね(笑)。こっちのほうがおもろいやん!ってやっちゃうとこあるし(笑)。イメージ的にはね、yasuもぶっこんでいくタイプに見えたりすることもあるけど、yasuはきちんとその場面をわきまえてるんですよね。

ーーそれでは、ここからはABCの作品についてお伺いしていこうと思うんですが、これまでの3枚のアルバムに関してはどんな印象を持ってます?

SHUSE:これまでの3枚もコンセプトアルバムでしたけど、コンセプトアルバムって言っても、作品に対するサイドストーリー的な感じで、作品だけでもきちんと成立してる。だから僕は、yasuっていうミュージシャンの作品っていうイメージが強いかな。でも、そういうサイドストーリーを作るやりかたって、ABCならではのものになったんじゃないかな。これを位置づけると、この後また作品をつくるとしたら大変なことになって行くんだろうけど。でもやっぱり、なんらかしら作品をつくる人には、テーマっていうのは必ずあると思うんですよ。良い曲作って並べるだけじゃなくて、そのテーマにアーティストの意思ってものが詰まってる。ABCは、それをファンの人にも分かるように具現化して、作品とともにストーリーを追いかけられるようにしてるから、楽しみが倍になるんだと思うんですよ。倍どころか、何倍にも膨らんでるだろうね。「なるほど!」って思うことが、たくさんあるもんね。

ーーSHUSEさんはレコーディング前に、yasuさんからどういうアルバムになるかって話を聞いたりするんですか?

SHUSE:全然聞かないよ。yasuも言って来ないし。この関係で「今回のアルバムはね、こんなストーリーでね」とか話し出すのが、なんか恥ずかしいんじゃない(笑)? それは冗談として、参加してるメンバーにも出来てからのお楽しみみたいなところもあるのかもね。

ーーこれは皆さんにもお伺いしてるんですが、yasuさんのデモ音源の印象っていかがでした?

SHUSE:ベースに関して言えば、僕が今回もらったデモは、ベースはほとんどルート(※ルート:それぞれの和音(=コード)の一番重要な音のこと)が基本で、ちょいちょいメロディアスなフレーズが入ってる感じやったかな。彼の中でのベーススタイルも変わって来たのか、分かりやすいキャッチーなフレーズっていうよりは、わりと裏のリズムパターンをアクセントととしてるものが入ってたね。前は詰め込んでぶつけてゴージャスな感じだったけど、今回はすごく空間を重視したような音作りだったように感じたかな。今回はひとつひとつの音の隙間が見えるようなアレンジというかね。あとは、すごくメンバーに任せようっていうのも感じたかな。

ーーじゃあ割と、レコーディング中はお任せで進んでいった感じですか?

SHUSE:yasuと話し合いながらってよりは、「まず弾くから聴いといて」みたいな感じやったよね。で、弾いてるとyasuに「SHUSEさんここはルートじゃないでしょ」って言われて、「バレた!」ってなったりしたこともあったけど(笑)。俺が攻めすぎて仕掛けるとバレるんだよね(笑)。僕は、ポールマッカートニーみたいなベースラインというか、裏メロで流れを作っていきたいタイプなので、結構使いにくい音をなんとか使ってやろうという野心に燃えたり、変態フレーズを入れて行きたいって思うことがあってね。でも、そこはyasuがうまいことジャッジしてくれるから、自由にできてるってこともあるんだけどね。「SHUSEさん、いくらなんでもそれはないんじゃないですか?」ってところはちゃんと止めてくれるから(笑)。僕としては安心してできる。

ーーいつもレコーディングは、そういう感じで進んでいくんですか?

SHUSE:時期にもよるんだけどね。時間に余裕がある時は、前もってベースラインのアレンジをして、レコーディングの前日とかにyasuと「こんな感じでひくつもりやけど大丈夫?」なんて話をするかな。そこで「うわぁ~SHUSEさんっぽいわ~」って言われたり、「こっちのほうが良いと思いますよ」みたいなこともあったり。で、それを基本にして現場で調整したりね。逆に制作進行が立て込んでいるような時は、レコーディングの現場で弾いたものを聴いてもらって、そこでyasuが何か思いついたことがあったり、要望があれば変えていくみたいな。まあ、でも弾く時は僕もいっぱいいっぱいなんで、一生懸命脇目も振らずに弾いてますね。その時はyasuの存在も見えないくらい。yasuはすごく盛り上げてくれるんですけどね。「SHUSEさん、あのフレーズカッコいいっすね!!」とかね(笑)。僕、いっぱいいっぱいだから、なかなかそれに乗ってあげられない時もあるんですけど(笑)。でもそうやってyasuが気を使ってくれるから、厳しい環境じゃないし、やりやすいですよ。

ーーSHUSEさん、一番最初にレコーディングした時のことって覚えてます?

SHUSE:「SPELL MAGIC」が一番最初かな。シークレットツアーもあったから、色んな曲のデモを聴いてたけど、「SPELL MAGIC」にしろ何にしろ、難しい曲ばっかりやなって思ってた。「Black Cherry」のデモ聴いて、「俺こんなんできひんわ!」って思ったし(笑)。自分がやってたバンドが遅いテンポの曲しかなかったから、まず「速い!」っていうのがあって。「楽園」なんて、最初聴いた時は「速いなー!自分弾かへんからって!!」って思った(笑)。でも今となってはそう感じないくらいで、「楽園」もライブではどんどん当初のテンポと比べて速くなっていってて。で、段々速くなっていくからさ、この間のツアーでyasuが「皆さん、「楽園」ってあんな速くないですよ」って言ったくらい。そこでみんな、「え!?」って(笑)。だから、当時は「SPELL MAGIC」にしても「速いなあ」って思ってたね。でもとりあえず弾き倒したろう!と。そうやって、自分で自分の首を絞めてたのを覚えてます(笑)。

ーーその頃と今で、yasuさんもSHUSEさんで変化したことってありますか?

SHUSE:yasuは、変わってないっちゃ変わってないかな。よく俺を受け入れてくれるなって思う。僕が考えていくフレーズにしても、それをいっこずつ受け入れてくれて。だから、僕の方が変わったかも知れないですね。yasuがどういうのを求めているのかがわかるようになったのもそうだし。最初はね、雑に言うんですよ。「SHUSEさんのベースでこの曲をかっこ良くしてください」みたいな(笑)。でもね、狙い目がどこかにあってっていうのは分かるようになったよね。初期の頃は、俺がやりたいことをやらせてほしいっていうのもあったけど、今は一曲が良い形になれば良いなって思うしね。

ーーそれでは次に、ライブのお話も伺っていきましょう。初めてのABCライブは、シークレットツアーの大阪でしたね。

SHUSE:大阪の200人キャパくらいのライブハウスね。思ったより人が入ってましたね。

ーーそうですね!・・・ってそれ、ほとんど我々スタッフです(笑)。

SHUSE:知ってる(笑)。ほんまのシークレットやから、お客さんとしては実質10人もいなかったくらいだったもんね。

ーーそのシークレットツアーのライブ、どうでした?

SHUSE:すごいライブに必死でしたよ。お客さんがたくさんいるとかいないとか、そんなんじゃなくて、真剣に全力でライブやってた。フォーメーションに関してもね、YUKIとかAKIHIDEとかと立ち位置の入れ替わりとかある時に、もっとこうしたほうがええんちゃうかとか、狭いステージでもこれくらいの動きはできるだろうとか、まずはステージ側の話ばっかりしてたし。本当に一生懸命やってました。逆にあのシークレットツアーがあったおかげで、ABCのライブをやるにあたってのベーシックなスタイルが出来た気がする。みんなそれぞれ違うバンドをやってきて、それぞれのバンドのやり方とか持って行き方とかってあったと思うけど、その中でABCのライブの意識の統一が出来たというかね。

ーーSHUSEさんがABCのステージに立つ時に思うことってどんなことでしょう。

SHUSE:僕は昔からyasuのライブを見てて、パートは違うけど自分と似たスタイルのヤツがおるなって思ってたんですよ。ライブに対する見せ方というか、目標としてることが近いような感じだったから。だからABCやることになった時にね、そういう2人がステージにいて、クルクル回ってたらおもろいやろなって思ったんですよね。そういう初心は忘れたくないかな。

ーーSHUSEさん、リハから全力ですもんね。

SHUSE:まあ、年々全力ではなくなっていってますけど(笑)。

ーー切ないこと言わない(笑)。

SHUSE:ちゃんと計算して動かないと明日に響いてしまうからね(笑)。

ーーといいつつ、本当にいつも全力なSHUSEさん、すごいと思ってますよ。SHUSEさんはいつもABCのライブの時はステージにいるから、生で客観的に見る機会がないとは思うんですけど、映像とかでABCのライブをご覧になってどんな印象をお持ちですか?

SHUSE:何もかも完璧じゃないかなって思う。もっとこうしたらいいのに、っていうのがないよね。これからも成長するところはあるとは思うんですけど、完璧だと思う。エンターテインメントの部分も、楽曲も、オーディエンスとひとつになる部分も、すごく理想的なんじゃないかなって。すごく勉強になりますよね。ある程度は、自然に出来てたところもあるんでしょうけど、でもそんなに狙ってやってるわけじゃなくて、ライブをしていくうちにファンのみんなと一緒に作っていったんでしょうし。そうやって自然にできることって、どのアーティストにもあることではあるんですけど、ABCに関して言うと、それのもっとクオリティの高いバージョンというかね。王道の基本パターンというか、基本の軸を守りつつ個性を出すことって難しいと思うんですよ。でもそれをやっちゃうyasuってすごいなと。みんなABC見て勉強したらいいのにって思ってたら、みんなABCを見て、同じことしすぎって感じになってきたのもある(笑)。

ーーまた、ライブではABCのファンの皆さんのことも見ると思いますが、TEAM ABCの皆さんってどんな印象ですか?

SHUSE:男も多いですよね。それが不思議。不思議って言ったらおかしいかも知れないけど、僕は男の子がたくさんライブに来るような、そんな時代に生きてなかったんでね。僕もキッズだったんで、それがすごく嬉しいですよね。ま、僕を見に来たわけじゃないとは思いますけど(笑)。ABCのファンの皆さんは、みんな優しいですね。僕も、みんなが盛り上がるように頑張ってるんですけど、それに素直に応えてくれるっていう印象がありますね。

ーーでは最後に、このブログを読んでいる皆さんにメッセージをお願いします。

SHUSE:今回のアルバム「Lーエルー」の内容は皆さんの期待通り、いや、期待以上になってると思います。相変わらず攻めてるところは攻めてると思うし。個人的には、キャッチーな部分も攻めてるなって印象もある。なので、アルバムを楽しみにしていただきつつ、しっかり聴いて、ライブに来てくれる人はライブを楽しみにしてくれたら良いかなって思います。



ニューアルバム「Lーエルー」の特設サイトでは、インタビューにご協力頂いたミュージシャンの方の画像も公開中です。
ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

ニューアルバム「Lーエルー」特設サイト


明日はどなたが登場するのか!?
明日もお楽しみに!

ニューアルバム「Lーエルー」発売まで、あと4日!




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