【TEAM Acid Black Cherryより】


昨日は、皆様からの温かいコメントが多くて、
本当に皆様を騙してしまってるんじゃないかって
真夜中にですね、ちょっとだけ不安になったブログ詐欺師です。
なんだかコメント欄が、追悼モード(笑)みたいになってまして、
あの…まだ…もう少しだけ…その~…ブログ…続けさせてください…ね。

あ、お茶漬けブログ、そのネーミング気に入りました!使わせていただきます。
じゃあ、ここから、お茶漬けブログ、始まりますよ。


本日は予告通り、スーパースタッフ紹介とMV制作の裏側です。
書いてみたらですね、思った以上に長文になっちゃいました~すいません。
相変わらず、長いの~長野(あ、ダジャレです!伝わってますか?)とか言って、怒ったりしないでくださいね(笑)
でも、制作裏話がお好きな方には面白い記事になったんじゃないかと…
興味のある方は是非最後までお付き合いくださいね。


では、本日ご紹介するのはこの方。

staffF

スーパー映像おまとめ人、Fさんです。
あの完成度の高い「INCUBUS」のMVが作れたのも、Fさんの執念の賜物です。
Fさんのご紹介の前に、ここ最近のね、MVはいつもどのように作られて行くのか、
そのプロセスをですね、まず説明しますよ。


曲のイメージに合わせて、yasuさんがMVの原案を考えます。
それから、ABCのプロデューサー、通称Pさんが、加わって、
yasuさんの作ったMVの原案をより具体的なものに煮詰めていきます。
この二人は、共に映画好きで少年時代は漫画家を夢見てた、というですね、なんとも不思議な共通点があります。
だから、yasuさんとPさんが話しだすと、ちょっとですね、こだわり過ぎちゃって、
MVの物語や設定がどんどん壮大になっていきます。
MVのストーリー、細かな設定が決まると、今度はですよ、
二人の頭の中に浮かんだ映像を、それぞれが絵にして意見交換をして行きます。

この時、必ずといっていいほど繰り広げられる会話がこんな感じです。

Pさんの絵は古いからなぁ。80年代から抜け出せてないんすよね

Pさんの方がyasuさんよりも少し年上なんですが、
yasuさんはPさんの絵を見ていつもそうやって馬鹿にします。
Pさんも負けていません。

「そんなこと言ったて所詮、yasuの絵も90年代だけどね」

二人「ハハハ」

乾いた笑いです(笑)。
そんなふうに二人のMV企画会議は、時に微笑ましく、時に見てるコチラの方が冷や冷やするほど、
ピリピリとした空気の中で行われます。

参考までにこちらを

未来予想図

これは「未来予想図Ⅱ」のMV制作時に作られたものです。
あーだこーだ言いながら、こんな風にね、二人で絵コンテにまで、まとめてしまうことだってあります。

企画が決まると、いよいよです。
いよいよ、スーパー映像おまとめ人、Fさんの登場です。
Fさんは、そうやってyasuさん達から上がってきた企画を検証して、
その企画に一番合う、
映像監督、撮影カメラマン、美術、キャスト、撮影場所(ロケ場所とかスタジオとか)探しと手配、などなど、
その他MV制作に必要なすべてのことをまとめ上げて行く、とてもスーパ ーな 人なんです。
Fさんがまとめているのは、ご自分の長い後ろ髪だけじゃあ、ないんですね(笑)

でもFさんの頑張りどころは、それだけではありません。
MV制作費の予算管理も、Fさんの重要な仕事の一つなんですね。

先ほどもお話したようにですね、yasuさん達が上げてくる企画は、凝りすぎて壮大になっています。

Fさんは、まずその企画をですね、まともに実現したなら一体どれくらいの日数とお金がかかるのかをシュミレーションします。

「yasuさん、これをもし本当にやると○○円かかって、撮影日数も○日必要です」

このとき初めて、yasuさん達は現実に引き戻されます。
夢描いていたハリウッドクラスの映像は、企画の修正を余儀なくされ、徐々に日本のMV規模に見合った企画にと落ち着いていきます。
ちなみに、さきほどの「未来予想図Ⅱ」のMVも予算や時間の都合で、設定を変更したりしました。

企画当初は、同じ高校の夜間部と昼間部に通う男女の恋物語でした。
男の子がある夜、いつものように学校に登校して自分の席に着くと、机の中にCDが入っていることに気づきます。ABCのシングルです。
どうやら、昼間部で同じ席に座っている女の子が忘れていったもののようでした。
これがキッカケとなって、机の中に互いに宛てた手紙を残すようになり、やがて恋に発展する、という設定です。
二人が喧嘩別れして、武道館で「イエス」のときにプロポーズする、
というお話の流れは完成ヴァージョンと一緒です。
これは、これでロマンティックだったんですが、撮影時間と予算がかかりすぎるという理由で、
ABC好きの男の子が転校して来て~
という御馴染みの設定に変更になりました。
yasuさん達も、結果としては、「企画修正して良かったなぁ」、と出来上がってMVを見ながら話していました。
現実を突きつけられ、工夫していくうちに、最初のアイデアよりも良いものになる、なんてことはよくあります。
だからですね、予算や時間の制限があることは必ずしもクリエイティブな現場では悪いことではないんですね。

話が横道にそれちゃいましたね。
そして、「INCUBUS」のMVです。
「INCUBUS」は来年発売予定のアルバム「L-エル-」を見据えて制作された作品です。
そして、「L-エル-」はABC恒例のコンセプトストーリーが付いたアルバムです。
yasuさんとPさんは、

「このコンセプトストーリーの映画を、一本撮るのは無理だけど、お話の一部分だけなら、ハリウッドクラスの映像にできないだろうか?」

とFさんに相談しました。
このときのお話をFさんから聞かせて頂きました。

「最初、具体的にどういうことをやりたいのか分からなかったんですよ。
曲の方もまだデモ段階で、タイトルもなければ歌詞も仮歌詞のままだったし。
MVの方のイメージを聞いても、物語の断片でしか、説明されませんでしたからね。
皆様が今、INCUBUSのMVを見てるのとたぶん同じような気持ちだったんじゃないかなぁ、と思います。
え~何で、そこでチケットが出てくるんですか?え、何で少女が星空に手を伸ばしてるんですか?
みたいな。
そこで、 ABCが 次のアルバムで何をやろうとしてるのか分からないと、ちょっと具体的に進められませんよ。
ってお話をしたんです。
そしたら、コンセプトストーリーを渡されて、それを読んでね、あぁ、そういうことね!って納得したんですよ」

そのときFさんが読んだ原稿がこちら

L

この中に「L-エル-」の全貌が!


そこからは、このFさんが俄然張り切りました。

「このMVの企画に見合った、今、自分が思い描く最高の映像チームを揃えられました!」
「キャストもいいでしょ?ほらエルお婆さん、いい味出してますよね?」
「美術セットのラフ画が来ました。1920年代くらいがイメージと伺ったんで、こんな感じで大丈夫ですよね?」

言い出しっぺのyasuさん達以上に、どんどん周りを引っ張ってまとめていってくれます。
Fさんがまとめているのは、ご自分の長い後ろ髪だけでは…あ、これはもういいですね(笑)

しかしですよ、たとえ物語の一部分とは言え、あれだけの規模になると、やはりお金の問題が…(汗)。
無駄のない撮影スケジュールの作成や、ギャランティ交渉など、
Fさんの戦いと努力の甲斐もあって、かなりのコスト圧縮ができました。
でもでも、まだ莫大な超過が…(汗)

そこで頑張ったのが、あのスーパーA&Rさん
今回のシングルは、『アルバムの世界観を伝える大事な作品』ということでですね、
何とか実現できるようにと、またまた、yasuさんの代わりにたくさんたくさん怒られてくれましたよ。

でもですね、我らがyasuさんは、流石です。
この期に及んでもまだ、新たにアイデアが閃めいちゃうんですね。
それをね、Fさんに、ぶつけます。

「yasuさん、それをやるとなると、あと200万円かかります」
なに~!?それはアカンなぁ。じゃ、そこは編集で頑張った方がいいかぁ~

なーんて生々しい会話が撮影ギリギリまで繰り広げられます。

「INCUBUS」のMVの撮影は、 ドラマシーンとバンド演奏シーンの2日間に分かれて行われました。
最初にドラマシーンから撮影したのですが、
何とですね、このときになってもまだ、歌詞はもちろん、「INCUBUS」というタイトルさえ決まっていませんでした。
本当にギリギリだったんですね(汗)。
ようやく歌詞が出来上がり、唄のレコーディングをして後日、バンド演奏シーンの撮影が無事終了したんです。

そして、撮影が終わると、次に映像編集作業が始まります。
そう!ご存知、スーパーエディターさんの登場です。
yasuさんもスーパーエディターさんに、要望をどんどん出して行きます。
ときにはですね、yasuさんがイメージする構図を自分で絵に描いて、スーパーエディターさんに伝えたりします。
そのときyasuさんが描いた絵をこっそり持ち出してですね、このブログでご紹介しようと思ったのですが、

どうせ、90年代の絵だから

ということで全力で拒否られてしまいました。
力不足ですいません(笑)。

ちなみに、あの薔薇が、バァーと飛び散るエフェクトもこのスーパーエディターさんの仕業です。

映像編集と並行して、街の全景や、ウサギのぬいぐるみなどの、CG部分の作成も行われていました。
(あのウサギは全部CGなんですよ!本物みたいでしょ?)

最終的には、
スーパーエディターさんとyasuさんが編集した映像と、
それに、並行して別現場で作ってきたCG映像などをミックス、さらに色合いを調整して、MVが完成します。

もちろん、編集からCG合成など、ここまでの段取りをすべてまとめあげたのもFさんです。
Fさんがまとめているのは、ご自分の長い後ろ髪……あ、しつこくてすいません(汗)。

できたてほたほやのを映像をyasuさんが最終チェックして、
問題がなければですね、いよいよ本当に「INCUBUS」のMVが完成となります。

yasuさんへの試写が終わって、Fさんがyasuさんにね、こう尋ねました。

「yasuさん。何か、気になるところ、あります?まぁ、ないと思いますけどね(笑)。
ほら、ちゃんと言われた通り、打ち合わせ通りの映像に仕上がってるでしょ?」

そうですね、大丈夫です。カッコいいMVになりましたね。ありがとうございました

yasuさんの言葉を聞いた瞬間の、
得意げで、誇らしげで、そして何かを成し遂げた男だけに許される神々しいFさんの笑顔はですね、
その場にいたyasuさん、そして私たちスタッフは、二度と忘れることはないでしょうね。

そんな風にしてね、「INCUBUS」のMVは出来上がりましたよ。
皆様、たくさんたくさん観てあげて下さいね!






♬Acid Black Cherry 4th Album『L-エル-』予告編NEW
※閲覧注意:「INCUBUS」が流れます。 発売までお待ちになる方はご注意くださいね。

♬Acid Black Cherry 情報♬最新情報は下記にてチェック!
http://ameblo.jp/abcdream-cup/entry-11597604097.html

♬10月22日発売 Newシングル オリジナル特典付き商品についてはコチラ!♬
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【特典に関して】こちらの商品および特典には数に限りがあり、予定枚数に達した場合、販売を早期終了することがありますので予めご了承ください。