しかし私の意地悪な指は、◯美ちゃんの身体にいくつも散りばめられた弱点を集中的に責め続ける。
背中の手を背筋に沿って首の方に滑らせたり大きく円を描いたりしながら、脇腹やお腹の辺りに指を強く当てて震わせると、◯美ちゃんの身体が魚のようにビクビクと跳ねる。
そして指を複雑に動かしながら、その指の先で全身を撫で回すと、その指から逃れようと必死に身をよじろうとする。
◯美ちゃんの身悶えが次第に激しくなっていく。
「んんんぁっ・・・ああもうだめぇ・・・きゃはははははははぁ!」
◯美ちゃんの我慢は3分どころか30秒も続かなかった。
そんな敏感な由佳里ちゃんの全身を私は容赦なくくすぐり続ける。
◯美ちゃんをくすぐり始めてから30分ほど経った頃だろうか。
やがて体力の限界が訪れたのか、◯美ちゃんの身悶えと笑い声が勢いを失ってきた。
そして、しばらくしてぐったりと動かなくなり、静かになった。
失神してしまったのだ。
ベッドから下ろされた◯美ちゃんが意識を取り戻したら、今度は私がくすぐられる番だ。
空中のシーツに横たわった私の手足を、◯美ちゃんが紐で金具に固定する。
両手両足を開いたまま何の抵抗もできなくなった私を、◯美ちゃんは嬉しそうに眺めた後、私の身体に手を伸ばしてきた。
その手が私の身体に触れた瞬間、私の身体がビクッと震えた。
「んぁっ!」
思わず熱いため息が漏れてしまう。
やがて◯美ちゃんの片方の手の指先がシーツを通して私の背中全体を刺激し、もう片方の手がお腹や腋の下を這い回る。
「んふっ、きゃハッ、ンッ・・・きゃははははははははぁ!」
私の身体が意志とは無関係に蠢き始め、口から激しい笑い声が迸る。
◯美ちゃんがそうであるように、私の身体もくすぐりにはとっても敏感なのだ。
お腹や腰、腋の下、背中、身体中のいたる所から送り込まれる妖しい刺激は、私の身体を絶え間なく身悶えさせる。
しかし、どんなに激しく悶えても、◯美ちゃんの手の動きから逃れる事はできない。
効果があるとすれば、由佳里ちゃんに私の弱点を教えるという事だけだ。
そうでなくても由佳里ちゃんの指は私の身体に無数に散らばる我慢できないポイントを知り尽くしている。
それらのポイントを◯美ちゃんの可愛らしい指先が、時には指先で執拗に撫で、時には強く押して震わせたりしながら巧みに責める。
妖しい刺激の絶え間のない波に私の身体が激しく跳ねる。
「きゃはははははは、だめぇ、もう、きゃははははははぁ、くすぐったーい!」
高い悲鳴の混じった狂ったような笑い声が口から迸り続ける。
激しい笑いと身悶えとで体力を使い果たし、意識を失ってしまうかもしれない。
しかし私はこの妖しい刺激を、できるだけ長く味わっていたかった。
勝手に縮もうとする手足や身悶える身体から、懸命に力を抜こうとするが、◯美ちゃんの指は、まるで私の筋肉の神経を直接刺激しているかのように私の身体を支配している。
そしてその指は、私に休む暇を全く与えてくれない。
しかし、◯美ちゃんに自分の神経を弄ばれる感覚も悪くない。
私は身体の身悶えを抑えるのを諦め、由佳里ちゃんの指の動きに身を委ねた。
「きゃははははははぁ~~くすぐったーい!ああっ、だめぇ、私そことっても弱いのぉ!きゃははははははぁ~~!」
私は全身を這い回る由佳里ちゃんの指の妖しい刺激の猛烈な波に、甲高い悲鳴を上げ、笑いながら悶え続けた。
しばらくして息が枯れ、身体の動きが重くなってきた時、目の前にピンク色の靄がかかり、何もかも分からなくなっていた。
私が目を覚ました時には、ベッドから下ろされていた。
私たちは体操着を脱ぎ、洗濯と乾燥の終わった服を身に着けた。
自宅に向かう彼女を、私は彼女の家の最寄り駅まで送ることにした。
私たちは再び電車に乗った。
時間帯が悪かったせいか、かなり満員に近い。
人混みに押されながら、私たちは吊革に掴まった。
電車が発車した時、由佳里ちゃんの方を見ると、彼女は片手だけではなく、両手をで吊革を掴んでいる。
左右の脇腹が完全に無防備になっていた。
私の心の中に再び意地悪な考えが浮かんだ。
吊革を掴んでいない自由な方の手を、◯美ちゃんの無防備な脇腹に伸ばす。
もちろん周りの乗客は気づかない。
「んぁっ!」
私の指が◯美ちゃんの脇腹をひと撫でした時、彼女は熱いため息を漏らした。
しかし彼女は腋の下を閉じるわけでもなく、積極的に指から逃げるわけでもなく、ただこれから再び自分を狂わせるであろう妖しい感覚を待ち受け、切なそうに目を閉じている。
私は◯美ちゃんの期待に応え、彼女の脇腹や背中を激しく大胆にくすぐり始めた。
「んぁっ・・・はうっ・・・ンッ・・・くうぅ・・・むふっ・・・」