悪いことは重なるものです。春休みの日曜日、当日は激しい雨でした。

いつもの体育館への移動手段は、原チャリか自転車、雨天の場合はたいてい妻がハンドルを握り出動となります。

僕がペーパーなのは「運転が雑でブレーキをかけられると気持ち悪い」と妻が難癖をつけたせいなので、結局ツケが自分に返って来たわけです。ところがこの日は、その「運転手」が実家に戻っていて不在。仕方なく何年かぶりに傘をさし徒歩で体育館へ向かいました。

実はそれまでほぼ1ヵ月間自宅にこもり切りで、運動とは無縁の日々を過ごしていました。

新刊の発売がゴールデンウィーク前に迫っていたので、来る日も来るにもPCと睨めっこです。

書籍というのは、14万字くらいはないと格好がつきません。昔は400字詰めの原稿用紙というものがあり、これを350枚程度になります。ま、僕は良心的なライターで、ノルマは確実に上回る文字数を埋めようとするので、今回の新刊ももう少しボリュームがあるはずです。

好きなサッカーも止めてこれだけ書くと結構な達成感です。

やっと引きこもり生活から解放され、久々にフットサルだ、と出かけたのが例の春休み中の日曜日だったわけです。

ところが事もあろうに、プレーをする前のウォームアップをしている最中に”やってしまい”ました。ボールをインから足裏でなぞりアウトで切り返し。これをやった瞬間に、右くるぶしにバリバリッという衝撃が走ります。何度も捻挫を繰り返して来た箇所なので、もうプレーは無理だ、というのはすぐに判りました。

愕然として、あまり痛めた足を見ないようにして、必死に靴に押し込みます。自己診断では「重めの捻挫くらいで来週も出来ないかな」程度でした。ま、そう思っているから歩けたんだと思います。

確かに帰ってアイシングをしながらも、意外に痛むな、とは思いました。

さて翌日かかりつけの鍼灸整骨院へ行き、エコーで患部を見ながら医師が言います。

「ほら、ここ骨がかけて飛び散ってる。靭帯が内側で1本、外側で3本。全部で4本切れているね」

は、はい?骨がかけて、靭帯そんなに切れてるの!

「うん、不完全骨折というやつだね」(笑顔かよ!)

早速固定して5~6週間が経過。ようやくひっ…さびさに走ったのが、8日(日)でした。

僕は大遅刻して残り1時間程度しか参加していないので、それまで何をやっていたかは知りません。ただほかのみんなは5時からみっちり練習をしてゲームに入ったそうなので、結構ヘロヘロの様子でした。一方3カ月近く動け(か)なかった僕にとっては、ちょうど良い1時間でした。

ヘロヘロになるまでフットサルが出来るというのは、なかなか幸せなことです

なお、新刊は好評発売中。「毎日の部活が高校生活一番の宝物」という素晴らしいタイトルで、堀越高校サッカー部が監督主導から選手主体に切り替えて、いかに充実した部活に変貌したか、というお話です。どうしたら秀岳館のようにならないのか。どんな方法を採ったら、荒んだ高校がなくなるのか。大きなヒントが隠されています。

ま、ここで宣伝しても効果がないのは重々承知してますが、もし周りに興味がありそうな方がいたら教えてあげてください。