遅くなりました。
たぶん2週間以上前に指名されたのですが、サッカー界はオオワラワで、ブログどころではなくなっちゃいました。
こういう時は「解任は妥当なのか」という検証から始まり、やがて「後任監督の能力云々」さらには「これで誰が選ばれる」という展開になり、先ほど「救世主は誰だ!」という原稿をやっつけたところです。しかし来年にはすっかり忘れ去られていそうだった前監督も「ゴミ箱に捨てられた」と泣き落としに出てきたので、まだまだ予断を許しません。
 ところで男子大揺れの間に、女子はアジアカップを制覇。岩淵真奈がMVPに選ばれました。小学6年生の時には、ウチの長男と地域トレセンが一緒で、男の子の中に女の子が一人。ちなみに当時女子のトレセンはなく、特別優秀な女の子だけが実験的に男の子の中に放り込まれていました。しかしまだガキども、女の子に気遣いするような年齢ではありません。ちっちゃな真奈ちゃんは、まったくボールに触れず、いくらなんでも可哀想だな、と見ていました。
 そこへ行くと、代表いわく「女性に優しい」のがOSです。女性にパスが渡った瞬間、見事に空気が緩んで、しっかりとスポットライトを当てます。それにしても感心するのが、サッカー経験のないSさん、たぶん誰よりフットサルの基本に忠実です。必ず右足の裏で正確にボールを止め、間合いを取って右で蹴るタイミングを探ります。慌てて雑に左でキック、なんてことがありません。ま、だから時々足の裏じゃどうにもならない浮き球が来ると「お手上げ」しちゃうんですが、まったくの素人からオフ・ザ・ボールの動きも含めての成長ぶりは、もはや伸びしろどころか退化を遅らせるしかない側からすると、うらやましい限りです。
なにより人を伸ばすのは「成功体験」なんだと思います。その昔、小学生チームを指導していた時に、体型のせいで、どこへ行ってもGKしかさせてもらえない子がいました。太っているからGK、でも動かないからまた太る。彼は夜1度トイレに行かないとオネショをしちゃうのですが、寝つきが良過ぎていくら起こしても起きない。とても運べる父兄がいないという理由で、泣く泣く合宿のメンバーから外れてもらいました。でも太っていてもセンスは悪くないので「まあ勝てるでしょ」と温めの試合の時は、トップで使うと結構ゴールも決めました。当然中学に入ったら柔道部だろうな、とは思いながらも、サッカーの楽しさも味わって欲しいと思ったわけです。聞けば、今、彼は某都内強豪高校サッカー部(ごく近場)のコーチを
しているそうです。
「足は速くならないから、判断を速く」
 代表が言ってました。
 日本がアマチュア時代に来日したジーコは言いました。
「日本代表は、もっと急がず正確なプレーを心掛けるべきだ」
かつて名古屋グランパスで指導をしていたアーセン・ベンゲルは、縦パスを促すために最初のクサビにはプレッシャーに行かせませんでした。
要するに、速く正確な連携を実現するには、しっかりと技術を身につけてから、徐々にプレッシャーを強めていくべきだということです。そう考えると、基本から入って徐々にスピードアップしていくOSの練習メニューは、なかなか良く練られていることが判ります。
 体育館内は、もう夏到来です。どうしても暑くなると出席者が減少しがちですが、逆に今なら新加入でも十分楽しめるチャンスです。
 こんな長いブログを最後まで読んでしまったあなた。東久留米でお待ちしています。