バディ〜のブログ -2ページ目

バディ〜のブログ

 バディ〜のブログ

こんばんは

 

いつもお読みいただいてありがとうございます。

 

早いものでもう3月も終わりになってしまいますね。

なんと1年の1/4が終わってしまった!

 

 

 

今回もまた堅い(?)記事になると思いきや、

ほどよく(?)柔らかい記事です。

 

専門書と言えば、

それなりに難しいことが客観的に書かれているのが

普通ですよね。

 

そんな中で、著者の意見やジョークがふんだんに書かれていて、

なんじゃこれ? と驚くというか、

思わず苦笑してしまうというか、

印象に残ってしまった

(正確にはまだ途中までしか読んでいませんが)

本があるので、その一部を紹介します。

 

一応専門書なので、サクサクと読めるわけではありませんよ。

 

 

 

以下は引用です。

 

『 ・・・・。君たち若いものは、まあがまんして、

年寄りのいうことを静かにきいてやってください。

そのうちには、君たちも年をとってくるだろうから、

そうするとわれわれと同じように、

勝手なことをしゃべるようになるんだからね。

むかしから、歴史は繰りかえす、というではないか。

いったい数学の講義なんかは、おもしろくも、おかしくも、

なんともないのが普通だナ。

いねむりする学生がいても、仕方がない。

われわれでさえ、へたな講演を聞いていると、

ねむけがさしますよ。

それでわたしは、対称座標法をおもしろく聞かせて、

君たち学生の勉学の上の効率を上げようと、はかったわけなんだ。

(以下略)

 

 

 

『・・・・。これが逆相電流の著しい特徴です。

そのために、この電流はモータを逆回転させます。

逆の方向に回転力を出しますからね。

せっかく正相電流で玄米を白米に仕上げたのに、

これに逆相電流を流すと、白米がまた玄米に逆戻りしますよ。

ナニ?精米機械はどちらに回しても、同じだって

アハハ・・・・、そんなら安心だ。

モータは不平衡な三相の電圧を受けて、

I1によって10馬力のトルクを生じ、

I2によって2馬力のトルクが生じたとすると、

実際の馬力は差し引き10-2=8馬力の仕事をしたことになる。

わかったかね。

ところが、ここに電気料金に問題があるのだ。

(以下略)

 

 

 

 

『・・・・。

この値が5000Aとなったから、3000Aの余裕を見込んで、

8000Aのしゃ断器を使って、実験したとします、

電流計が振りきったので、びっくりしてしゃ断器を開いた。

ところが、そのときの電流は8000Aのしゃ断器では切れず、

しゃ断器の油に火がはいって、とうとう発電所を焼いてしまった。

これでは会社を首になるのは当たり前のことだナ。

労働組合がいくら頑張っても、

会社に重大な損害を与えたのだから、仕方ないよ。

首になるのがいやなら、前川先生の本を読んで勉強してください。

上の式で求めた2倍以上の電流が流れるんだぜ。

(以下略)

 

 

こんな感じですね。 (^.^)

 

この本はかなり古いもので昭和37年(1962年)1月の発行で

定価は550円でした。

偶然、図書館で発見しました。

 

 

なんやかんや言っても、今まで読んだ限りは、

対称座標法の概念がかなりわかりやすく書かれています。

迷著というよりは、やはり名著の部類になりそうです。

 

一度、別の本で勉強して理解できたところと

理解できなかったところを整理して、

この本を読むとかなりクリヤになると思います。

 

↓こちらに国会図書館のページのURLを貼り付けました。

  一番下の欄から目次が見えますよ。

 

 

 

 

 

こんな感じの本が学校の教科書に使われると楽しいだろうなあ。

(^^;

こんばんは

 

ほぼ1年ぶりの記事になります。

 

1年続いた長い冬もやっと終わりつつありますね。

(比喩なのか、ジョークなのかどちらにも取れる文だなあ。)

 

とりあえず無事に生存しています。 ハイ  (^_^;)

 

いかめしく感じる(?)記事のタイトルですが、

おそらくそのとおりかもしれません。

 

まあ、たまにはいいかなあということで・・・・

理系以外のかたには、わけわかめの世界になると思いますので、

気にせずにスルーしてくださいませ。

 

 

 

 

 

**** かな~りの長文になりました。****

 

フーリエ変換は、世の中にフーリエ変換器というものが

存在いていて、

アナログ入力信号をスイープ信号とミキシングして

直流分のレベルを表示するスペアナや

入力信号を周期波列とみなせる処理(window処理)をして

これを離散フーリエ級数展開して表示する

いわゆるFFTスペアナがあります。

このおかげでフーリエ変換のイメージはなんとなくつかめます。

 

それに対し、

ラブラス変換器というものは私の知る限りなさそうです。

必要性がないためなのか・・?

 

そんなわけで、厳密性は気にせずにラプラス変換について

つらつら考えてみたことを思いつくままに書いてみます。

 

 

 

まずはラプラス変換F(s)の定義式です。

 

     ∞

F(s)=∫f(t)exp(-st)dt

     0

 

時間tの関数f(t)を複素数sの2次元領域に変換します。 

ここでsは一体何もの?という素朴な疑問が出てきます。

実態がよくわからないので、せめてsの次元くらいは

知っておきたいものです。

exp(-st)は無次元でなければならず、

当然stの次元も無次元。

tは時間なので、

sは(1/時間)の次元でなければならないことがわかります。

 

余談ですが、

exp()の中の式を次元解析して

色々な式の次元を確認することができますね。

例えば、

f(V,T)=exp(eV/kT) 

 e:電荷:クーロン、 

 V:電位:ボルト、

 k:ボルツマン定数:ジュール/°k、

 T:温度:°k 

の式で、exp()の中は無次元なので、

分母と分子の次元は同じ。ということで、

e・Vはエネルギー(=ジュール)の次元というのが

わかります。

単位名が増えてくると(特に電気系は多いのですが)

どの次元かわからなくなりますね。

このように見慣れた式から次元を確認できます。

では、話をもとに戻して・・・

 

 

簡単なものを例にして考えるのがよさそうなので、

まずは3種類の時間の関数を例にします。

 

 

 

         図1 3種類の時間関数

 

 

図1は横軸が時間tで、縦軸が信号(実数)です。

ラプラス変換はt<0のときはf(t)=0とします。

(以後、この条件の記述は省略します。)

 

まず、図1の①はt>=0のときは常にf1(t)=1の

いわゆる単位ステップ信号ですね。

教科書では普通ここで終わるのですが。

あえて指数関数で表現すると②、③との関係を考慮して

f1(t)=exp(±t/∞) = 1

となります。

時定数 T1 = ∞ と考えれはいいですね。

±は増加関数あるいは減少関数のどちらで考えるかの違いです。

 

②はt=0のとき1から始まる指数関数で、

時間とともに減少する関数で、

f2(t)=exp(-t/T2)

と表すことにします。

ここで、T2は正の一定値で時間の次元であり、

よく知られているように時定数と呼ばれます。

さらに

③はt=0のとき1から始まる指数関数で、

時間とともに増加する関数で、

f3(t)=exp(t/T3)

と表すことにします。

ここで、T3も正の一定値で時間の次元であり、

これも一般的に時定数と呼ばれるのかは知りませんが、

ここでは時定数と呼びましょう。

 

①から③の時間関数を定義通りにラプラス変換します。

 

① f1(t)=1

 

     ∞

F1(s)=∫f1(t)exp(-st)dt

     0

 

     ∞

    =∫1・exp(-st)dt

     0

 

     ∞

    =∫exp(-st)dt

     0

 

                    ∞

    ={ exp(-st) / (-s) }

                     0

    = 1/s

となります。

 

同様に計算をすると

② f2(t)=exp(-t/T2)

 

F2(s)= 1/( s + (1/T2) )

 

② f3(t)=exp(t/T3)

 

F3(s)= 1/( s - (1/T3) )

 

となります。

これをなんとかグラフ化して目に見えるようにしたい・・・

ところが、

89+sは複素数なので当然、F1(s)~F3(s)も複素数になります。

さあて、どないしよう・・・・:?

 

 

では、ここで若干コーヒーブレイク(?)

話題を、

おそらく中学の数学で勉強したであろう双曲線関数に変えます。

式は

① y=1/x  一番簡単で基本的な関数です。

② y=1/(x+10)    ①をx方向に-10だけ移動しました。

③ y=1/(x-10)    ①をx方向に+10だけ移動しました。

これをグラフで表現すると次の図になります。

Xは実数なので簡単にイメージできますね。

ここでの注目点は、式の右辺の分母が0になり、

左辺yが無限大に発散するときのxの値です。

このxを特異点または極と言います。

①から③の場合、順にx=0,-10,+10になります。

xが極に近づくとyは次第に大きくなり

(近づく方向で±の符号は違います)、

逆に遠ざかると±0に漸近します。

 

 

       図2 3種類の双曲線関数 

 

 

これらを頭に入れて

双曲線の式とラプラス変換した式を比べてみると・・・・

定数の値が違うだけで、形は同じように見えますね。

というか、実数か複素数だけの違いだけ。

多分、複素数でも同じ形になるのでは?

と類推できそうです。

ということで

ラプラス変換した①の式 F1(s)=1/s をグラフ化したものが

次の図3です。表計算ソフトのエクセルを使ってみました。

 

 

       図3-1 実部

 

 

       図3-2 虚部

 

 

 

変数sが複素数なので実数と虚数になり、

実軸(茶色)を「Re:σ」、虚軸(緑色)を「Im:jω」とする

2次元の平面になります。

また、F(s)も複素数なので、

これも実部と虚部のふたつ(2枚)のグラフになります。

各々の値をフレーム状に表現し,

その値がグラフの高さになっています。

 

複素座標の原点で無限大に発散し、

遠ざかるとほぼ0になる双曲線関数のグラフy=1/xに

よく似ているのがわかると思います。

 

計算は次のように行いました。

s = σ + jω 

と実部と虚部に分けます。 

σ(シグマ)、ω(オメガ)はそれぞれ実数です。)

 

 j は虚数単位で j^2=-1 です。

数学屋さんは i を使いますが、

電気屋さんは i を電流として使うので

次のアルファベットの j を使います。 

違和感を感じる方は頭の中で変換してくださいませ。

 

すると

 

F1( σ + jω) 

       = 1 / ( σ + jω )

       = ( σ - jω ) / ( σ^2 + ω^2 )

       =   { σ / ( σ^2 +  ω^2 ) }

         - j { ω / ( σ^2 +  ω^2 ) }

 

になります。

実部をRe((F1(σ + jω))、虚部をIm((F1(σ + jω)) とおいて

 Re((F1(σ + jω)) = σ / ( σ^2 +  ω^2 )

 Im((F1(σ + jω)) = -{ω / ( σ^2 +  ω^2 )}

となり、

この右辺を

 -1 <= σ <= 1 、 -1 <= ω <= 1の範囲で

計算した値をプロットしたものがグラフになります。

 

余談ですが

とある友人から「理系のひとは、何でもすぐにグラフにしたがる。」

と言われたことがあります。

直観的でわかりやすいから、まあ、い~んじゃない。 (^.^)

そういう習性の生き物ということですかね。

余談はここまで。

 

 

 

さて、F1(s)=1/s のグラフ化はできたので、次は 

F2(s)= 1/( s + (1/T2) )

F3(s)= 1/( s - (1/T3) )

なのですが、

双曲線関数の例を見てもわかるように

原点から実軸σ方向に - (1/T2)  だけ

若しくは + (1/T3)  だけ

移動すればいいことがわかります。

 

ここまででわかることは、

3種類の時間関数をラプラス変換すると、

時間変化の挙動(一定、指数関数的減少、増加)によって、

複素平面の極の位置が変わることですね。

時定数が変わると極の位置がどう変わるかを見てみます。

 

        図4 複素平面上の極

 

グラフの図4は3次元のものを真上から見て2次元で表しています。

横軸は実部σ、縦軸は虚部jωです。

①~③の青色の×印が3種類の時間関数に対応した極の位置です。

①の極は原点にあり、

②の極はσ=-1/T2で負、

③の極はσ=1/T3で正です。

全て実軸上(jω=0)に存在しています。

時定数T2について考えます。

T2を小さな値にすると

(時間関数がより短時間で0に収束することを意味します)

 -1/T2は大きくなり、

極端に小さく

つまりT2→0の極限では-1/T2 → -∞になりますね。

逆にT2を大きくすると

(時間関数がより長いで0に収束することを意味します)

極限ではT2→∞のとき-1/T2 → 0 になって原点に移動し、

①と同じ時間変化がない一定の時間信号になります。

時定数T3についても考え方は同じで

T3を小さくすると

(時間関数がより短時間で今度は増加です。) 

極の位置は 1/T3 → ∞ に移動し、

T3を大きくすると 1/T3 → 0 になって原点に移動します。

このように、

2次元のs平面の左半平面に極が存在すると

時間関数は0に収束し、

右半平面に存在すれば無限大に発散します。

 

若干話が飛躍しますが)、

自動制御では時間信号が無限大に発散することは好ましくなく

0に収束させるために、

右半平面に極が来ないように設計を行います。

もちろん、

目的が別の場合、意図的に右半平面に極を置くこともあり、

例えば、アナログ発振回路とかはその一例です。

 

 

今までは実部だけしか現れていませんでしたが、

虚部が現れる時間関数としてsinやcosの周期関数があります。

 

三角関数を扱うときには世界一美しい公式といわれる

オイラーの公式を使います。

一見何の関係もなさそうな

指数関数、複素数、三角関数を結びつける公式です。

この公式があればこそすっきりした大系が出来たり、

簡単な計算で求める答えが得られる、

まさに世界一といわれるだけはありますね。

 

exp(jθ) = cosθ + jsinθ

 

ここで、θ=ω0・tと時間の関数にすると

(ω0は角周波数 rad/秒)

exp(jω0・t) = cos(ω0・t) + jsin(ω0・t)

になります。

求めたいものは

cos(ω0・t) 及びsin(ω0・t)のラプラス変換なのですか、

オイラーの公式を使うことで簡単に求められますね。

exp(jω0・t)は複素数で現実世界には存在しないのですが、

複素関数として定義通りにラプラス変換してsの関数として表し、

その実部、虚部と

オイラーの公式を定義通りにラプラス変換した式の実部、虚部を

比較すれば結果が得られます。

 

**誤記がありましたので、訂正しました。**

 

結果は

Fcos(s) =ω0 s / ( s^2 + (ω0)^2 )

Fsin(s) =  w0  / ( s^2 + (ω0)^2 )

ただし、Fcos(s)及びFsin(s)は

cos及びsinの時間関数をラプラス変換したもので、

sの関数なので複素数になります。

 

ここでFsin(s) Fcos(s)はs=0で0になる、いわゆるゼロ点があります

これはsinとcosの90°の位相差からくるものだと思うのですが、

細かいことは理解していないので省略します。

 

2次元の複素平面上に3次元表示をして、

極を出せばいいのですが、

今はやや根性がなくやる気がでません。 (^_^;)

 

なので、ザックリ結果だけ。

sin及びcosの時間周期関数 f(t)=f(t+T) は、

s平面の虚軸上(実軸=0)に複素共役の±ω0の二つの極が現れます。

 

これまで見てきた実軸上の極の動きとを重ねて考えると、

虚軸上の極が左半平面に移動すれば、

時間関数は周期的に振動しながら減衰していき、

虚軸上の極が右半平面に移動すれば、

時間関数は周期的に振動しながら増加する

パターンになりそうですね。

調べていくと実際にそうなりますよ。

 

 

 

 

ずっと極に注目して書いてきましたが、

これはラプラス変換が複素関数論と密接な関係があるためです。

と書いてはみたものの複素関数論はサラーっと通過しただけで

殆ど理解していないのが現状。

これはこれからですね。

 

 

 

 

 

 

ここで一旦定義式に戻ります。

 

     ∞

F(s)=∫f(t)exp(-st)dt

     0

及び

s = σ + jω

でした。

σ=0 つまり、実軸を0(時間的な変化がない状態)にして、

s=jωとして虚軸の振る舞いを考えれば

ラプラス変換は

 

     ∞

F(jω)=∫f(t)exp(-jωt)dt

     0

 

となります。

積分範囲と係数の違いはありますが、

この式はフーリエ変換ですね。

ということで、

フーリエ変換は

ラプラス変換を定常状態(=系の過渡的な状態を除外したもの)に

着目したものとも言えそうです。

 

 

 

今のところ理解しているのはこれくらいです。

複素関数論が多少見えてくれば少しは違うのでしょうかねえ?

 

 

*********

 

最後まで読んでいただいた方

お疲れ様でした。  <(_ _)>

 

こんばんは

 

随分前からラジオのヘビーリスナーで、テレビは殆ど見ない生活をしています。

 

ラジオの音楽番組も色々聞きますが、今回は先週放送されたジャズ番組の紹介です。

 

「オトナのJAZZ TIME」

ラジオ日本で毎週土曜日の23時から1時間放送されています。

ジャスシンガーの紗里さんがパーソナリティを務めていて、柔らかい口調は聞きやすいです。

 

ときどき他のジャズミュージシャンをゲストに招いて、二人でセッションをやるのも楽しみです。

 

先週はちょっと不思議な(?)ゲストでタップダンサーでした。

ジャズボーカルとタップダンスのセッションを聞くのは今回初めてでしたが、

なかなかいいものでしたよ。

うまく言葉にできませんが不思議な一体感を感じました。

 

youtubeに上がっていたので、ご紹介します。

3分弱です。

 

最初は目をつぶって音だけで聞いて(ラジオ放送のまま)、2回目に動画を見たほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは

 

今回は毛色の変わった記事です。

 

若干専門的な内容になるので、興味のない方はスルーしてくださいませ。

 

*** かなりの長文になりました。 ***

 

 

 

アンプなどの周波数特性を測定するのに信号発生器とレベル計を使っていましたが、いろいろパラメータを変えながら測ると面倒で手間が掛かりますね。

そんなときには、ネットワークアナライザ(略してネットアナ)を使うと簡単に測ることができます。

 

というわけで、とあるオークションサイトでジャンクのネットアナを落札しました。(新品は個人で購入するにはあまりにも高価で手が出ませんね。)

 

今回入手7したものは製造から32年ほど経っていて十分熟成(?)されています。周波数範囲が10kHzから1GHzで広帯域です。

しかし(当然?)本体のみでマニュアルはありません。入札前にネット検索しても日本語のもの見つからず、外国のオークションサイトで英文のものだけでした。

それでもオークション品を取説無しで使用している人の情報があったので、まあなんとかなると気楽に考えてみました。

それ以前にジャンクなのでまともに動く保証はないという問題はあるのですが・・・これは運しだいですね。

 

 

現物はこれです。↓

CRT画面の下に簡易マニュアルが備わっていて基本的な操作はわかるようになっています。 よかった! (^.^)

 

 

 

 

 

ネットアナには周波数をスイープする信号発信機の出力端子と測定用入力端子があります。

この装置はまず出力と入力を直接接続して装置単体の特性を測定/記憶します。次に測りたい対象物を接続して同じことを行い、その差を表示するものです。

つまり、装置内部の変動や接続ケーブルの影響などは排除できる仕組みになっています。

 

とは言っても、出力が出ていないことにはやりようがないので、まずは出力にスペアナを接続して周波数とそのレベルをみてみます。

 

 

 

こちらがその動画です。

 

画面の横軸は周波数で0Hzから4Ghzまで1目盛りは400MHzです。

スイープする周波数は1GHzまでですが、高調波のレベルも見たいので広く設定しています。

縦軸は信号のレベルで単位はdBm、範囲は0dBmから-80dBmで1目盛り10dBmです。

 

出力レベルは-10dBm一定の設定でスイープしているはずですが・・・・

低周波(CRT画面の左側)から300MHzあたりまでは-10dBm一定でOKで、しだいに低下し始め400MHzくらいで極小値になり、ここから次第に本来の-10dBmに戻るという結果になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

極小値を探ってみたのがこの写真です。周波数394MHzでおよそ13dBほど減衰しています。

基本的に周波数特性を測定するときには入力レベルを一定に固定にするのですが、1dB程度ならまだしも13dBは大きすぎ・・・です。

さらに6dB程度低いレベルで2倍の高調波も含んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装置の測定原理から見れば出力レベルの変動は排除できるはずなので、これを調べるために、簡単な測定対象として20dB固定のアッテネータを測ってみました。

 

 

 

 

 

結果はこうなりました。

上のカーブが振幅特性、下が位相特性で、横軸の周波数は100kHzから1GHzです。

位相は直線変化で特に問題はなさそうです。

振幅は出力レベル変動の影響はなくなっているようで、ほぼ20dBの減衰になっています。が、500MHzあたりからうねっています。それでもその幅が0.1dB態度と小さいので良しとしましょう。

 

 

 

 

 

 

高調波の影響は外部発信機(PLL方式の周波数シンセサイザ)の信号をネットアナの入力に加えてその様子をみることにしました。

普通のスペアナと同じ動作であれば外部発信機の周波数が安定したレベルで常に表示されるはずです。

ところが実際にやってみると表示レベルが安定せず、再現性がありません。

しからば、ネットアナの基準信号出力(10MHz)を専用端子から取り出し、外部発信機の基準信号入力に加えて同じ動作をさせると安定したレベルが表示されました。

違いはネットアナと外部発信機の信号の同期の有無です。

 

 

とここまで書いて、

 

高調波と基本波は同期している

という当たり前の事実に気が付き、

外部発信機はネットアナに同期し、かつ、高調波を含んだ信号=歪波でないと調べる意味がないことがわかりました。 (^_^;)

今回使った外部発信機は高調波レベルが-60dBc程度でとてもきれいなサイン波で、これを歪ませないと意味がありません。

 

さて、どうしようか・・・

 

そうだ!、ネットアナの基準信号出力(10MHz)を触接入力して、この信号の測定結果とスペアナの結果比較すればいい、と思いつき、とりあえず、オシロで波形を観測です。

DUTYは50%ではありませんが、立ち上がりエッジはきれいな波形です。DCが含まれているのでCで直流カットし、レベルが高すぎるので30dBの固定アッテネータを通して入力源にします。

 

 

 

その結果がこれです。

 

 

 

同じ信号をスペアナに加え二つを比較します。

 

 

 

 

ふたつの表示グラフの縦横比が違っているので見づらいですが、ざっと見たところ左半分はよく似ていますが、右半分はかなり違う・・・

なにかおかしい・・・

スペアナの測定レベルが低いか?

色々調べていくとどうやらスペアナ自体の問題で、低レベルでの直線性良くなさそうです。実はこのスペアナもオークションで入手したもので数か所再調整してそこそこまともに動くようにしたつもりだったのですが、まだ見落としがあったようです。

スペアナの終段アンプのゲインを上げると、このようにゲイン以上に表示レベルが増加しました。

 

その結果似てはきましたが、まだ差があるようです。

 

 

 

 

スペアナ側の原因としては終段のLOGアンプあたりかな・・・?

と思うのですが、あまり思い込みが激しいと見落としが出てくるので、後でゆっくり考えることにしましょう。

 

さらにデジタルオシロのFFT機能を使えば、スペクトルが見えることに気が付き、測ってみましたが・・・・

 

 

 

 

3種類のデータのみつどもえ(?)になってしまい、少し時間を掛けて頭の整理をして考え方をまとめないとかえって混乱する状況になってしまいました。

 

アッテネータのデータをみると本本来の特性が測れているようで、高調波は取り除かれているように見えるのですが、いまいち確信が持てません。

(マニュアルを何とか入手してブロック図が書かれていればわかるかもしれません。)

 

結局、この高調波問題ははっきりしないまま一時保留です。

(´・ω・`)

 

 

 

ということで(?)

以前に作ったケイン20dBの広帯域アンプの特性をネットアナ入手直後に測ってみたのがこのデータです。

ピークゲインが19dBと若干小さいですが、電源(電池)電圧が下がっていたのが後でわかったので、これは気にしないことにします。

 

以前に発信機とレベル計を使って測定したときもレベル変化が凸凹している印象があったのですが、今回の振幅特性も似た傾向になりました。

どの程度合っているのかは別として・・・

 

↓こちらが以前の記事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

もう少し細かく調べようとしているうちにアンプの電源の極性を誤って逆に接続してしまい、ICを壊してしまう悲惨なことになりました。

(´・ω・`)

このICの予備は持っているので、交換すれば済む話です。

ところが、これは表面実装のとても小さな部品で、不器用な私にはかなりハードルが高く以前取り付けたときも四苦八苦しました。

 

 

↓こちらがそのときの記事です。

 

 

 

 

 

とはいっても、交換しなければ話にならないわけで・・・

心と体の準備(?)をしてトライするつもりです。

 

かなりモヤモヤした状態はこれから解決・・・・できたらいいなあ。

 

 

最後まで読んでいただいた方、お疲れ様でした。

こんばんは

 

久々の更新です。

 

2021年は全く更新せずに、あっという間に2022年2月も終わりになってしまいました。

(´・ω・`)

 

とりあえず、無事に過ごしています。ハイ

(^.^)

 

 

今年は冬が長く、近所の河津桜もなかなか咲かない状態が続いていましたが・・・

やっと今日暖かくなって、2分咲き程度になりました。

 

 

 

ソメイヨシノより濃いピンクで、青空に映えますね。

 

 

 

 

 

 

 

明日も晴れて温かくなりそうなので、次第に開花しそうです。

 

とはいうものの

まだまだ朝夕は急に冷え込みそうです。

 

温かくしてお過ごしください。