プロローグに出てくるヒット曲と映画

例1

 一九九三年、ゴールデンウィークのある晴れた日の朝、玩具やトランプカードの製造販売を経営している大川俊男が、妻の真美(マミー・ブルー)に訊いた。

「子供たちは、今は中学二年生だが、来年の夏休みは高校受験で忙しいから、今年の夏休みは思いきって北極熊でも見に行こうか?」

 夫の言葉に驚いた真美は、

「北極熊って、北極海まで行くの?」

「そうさ。去年の夏休みは北京(『北京の五十五日』)に行ったが、北極と言っても夏は白夜で草花が咲いている。そこには北極熊やセイウチ、いろんな渡り鳥が来るので子供たちも喜ぶだろう。それにロシアは、昨年から一般外国人の旅行も許可になったからね」

 

例2

 ウォッカを飲んでいた俊男がクリフに向かって訊いた。

「さっきから訊こうと思っていたのですが、クリフさんはマカロニ・ウエスタンに出演していたリー・ヴァン・クリーフに似ていますね。クリフと名前が同じですが、偶然の一致ですか?」

「そう。以前は観光客の殆どの人からそう言われましたが、ブームが去ってからは大川さんが三人目ですね」

「そうですか。彼の映画は日本でも大ヒットしましたし、クリント・イーストウッドと組んだ『夕陽のガンマン』などは、この映画の本当の主人公はリー・ヴァン・クリーフだという評論家もいますし、彼の人気は日本でも高かったようです。ただし、『続・夕陽のガンマン』の悪役でイメージを下げましたが、それがかえって次の作品、『怒りの荒野』の同じ悪役でも、さらに人気が出てきたと思っています」

 俊男は嬉しそうな顔をして言った。

 

 なお、ヒット曲と映画の説明は、巻末に記載してあります。

曲名      アーティスト           年          国名 

マミー(真美)・ブルー ポップ・トップス 歌 一九七一年 アメリカ、フランス、スペイン

 ほかにサン・トワ・マミー(アダモ 歌 一九六二年 ベルギー)の歌あり。YOU TUBEのコメント(以後、コメントとしておきます)を読むと、筆者は涙が出るほど懐かしくて嬉しいです。特に宮崎県でも流行っていました、というコメントにはユーモアを感じました。なお、トム・クルーズ主演の映画、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が、七月二十八日に劇場公開されました。

 

 ブルー(青)が付く歌というと、まずはジャッキー吉川とブルー・コメッツのブルー・シャトウと青い瞳、青い渚。かの有名な藤山一郎の青い山脈、松田聖子の青い珊瑚礁、ザ・タイガースの青い鳥。洋楽ではダイナ・ショアの青いカナリア、さらにはボビー・ヴィントンのブルー・ヴェルヴェットとブルー・オン・ブルー。アンディ・ウィリアムスのブルー・レディに紅いバラ、プロコル・ハルムの青い影など、青色に関するヒット曲を、ザ・ワイルドワンズの青空のある限り探し求めて行くと、大変なことになってしまいます。

 

題名         出演者                    製作年     製作国

北京の五十五日 チャールトン・ヘストン主演 一九六三年 アメリカ

 本映画を知ったのは、筆者が高校三年生の時、ラジオ放送の洋楽ベストヒットパレードで聴いたからでした。ブラザース・フォアの歌声と、出だしのプンプ プンプ プンのハミングが素敵で、今でも時折YOU TUBEで聴いています。映画はその後、TV洋画劇場で観ましたが、殆ど忘れてしまいました。

 

 ところで、歴史の勉強になるかと思い、北京の五十五日の歌詞を紹介します。

 時は一千九百年 五十五日の北京城

 肉弾相撃つ 義和団事件

 中略

 フランス イギリス イタリア ロシア

 更に加えて 精鋭日本

 華の北京 今や死の街

 ということで、詳しいことはネットを検索して見てください。

 

 ヒット曲の場合は、固有名詞に関連する歌を集めてあるので、YOU TUBEで歌を聴くのも楽しいかと思います。筆者の好みが多分に入っていますが・・・・・・。

 

ご注文はこちらからできます。

https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=1396524

その2に続く。