三.続・荒野の1ドル銀貨

 

続いて『夕陽の用心棒』の続編である『続・荒野の1ドル銀貨』の歌詞を紹介します。ここで読者の方には『夕陽の用心棒』の続編なら『続・夕陽の用心棒』ではないか、と言われそうですが、マカロニ・ウエスタンが大ヒットしていた六十年代後半、ジュリアーノ・ジェンマ主演の『荒野の1ドル銀貨』があまりにも有名になってしまったため 、『夕陽の用心棒』の続編“リターン・オブ・ ザ・リンゴ”が日本で劇場公開することになり、二匹目の泥鰌を狙って、『続・荒野の1ドル銀貨』という題名を付けたのです。(『夕陽の用心棒』は日本劇場公開なし)

     

ついに故郷の大地に

口づけをした

昔 痛む心で

後にした故郷

古い友人と顔を

あわせても

誰も俺が誰だか

知らぬ顔

これからどうなるのか 

教えてくれ

誰も俺を覚えていないのか

みすぼらしい姿で

伏し目の男が

村を歩いていたら

遠ざけないでくれ

俺がその男で助けを

必要としているからだ

 

助けが欲しい

恋人に俺が死んだと

ウソを告げて

俺の全てを奪った男に

復讐してやる

俺を落ちぶれた男と

見下した奴ら

我々の世界を

壊そうとした奴らは

この土地を去るがいい

我々は勇者だから

 

今回の東京電力福島第一原子力発電所事故は、大量の放射線物質土壌汚染により、福島県の学校では運動会をするにも、ブルー・シートを敷いているという。とてもじゃないが、ついに故郷の大地に口づけをしたどころではありません。原子力発電所の安全を煽って推進してきた人たちは、子供たちにどう申し開きをするというのでしょうか? 全くもって、筆者のように福島から遠く離れている人間でも、その子供たちのことが可愛そうでなりません。

 

 なお、詳細につきましては、拙著の「マカロニ・オヤジとつぶやきの用心棒」(一)に書いてあります。キンドルにて電子書籍出版中。著者名、成瀬 ひろし 価格、111円