一.情無用のコルト

 

第一節         この手で触れたいのは

鍬の木の温もり

穀物の荒い穂

女の滑らかな髪

だが、(   )には許されない

 

第二節  人と目を合わせ

そこに笑顔が見たい

大勢の人と握手がしたい

だが、(   )には許されない

 

第三節  日向の丘が待っている

木の枝が弱り 

春の訪れを知らせる

死ぬ贅沢はない

すべては生の真実だ

だが、( )には語れない

 

この歌詞は『情無用のコルト』の冒頭シーンで語られているものです。題名だけ聞くと怖い映画のようですが、マカロニ・ウエスタンの中でも典型的なB級映画です。スターの知名度も低く、ストーリーも単純、ニコ・フィデンコの曲がちょっとばかり印象に残る程度で、すっかり忘れ去られている映画です。

ところで、(   )の中の言葉は、映画では第一節と第二節はともに、殺し屋です。そして第三節は(俺)です。

そこで簡単なクイズです。(   )の中に今、話題の人物の名前を書いてみてください。できるだけジョークがよろしいかと思います。

 

 二.夕陽の用心棒

 

 次はマカロニ・ウエスタンで人気№1のスターであり、プリンスともいわれていたジュリアーノ・ジェンマ主演の『夕陽の用心棒』の歌詞です。

 

     常春の国で

     サテン姿で草原に立つ

     リンゴ 天使の顔の男

     彼の帰りを待つ女がいた

     故郷への想いは消えず

     川は真実を知っている

     彼は死の影を恐れていた

     リンゴは天使の顔を持つ

     けれど人を愛するたびに

     リンゴは銃を撃った

 

アンダー・ラインの故郷への想いは消えずという文章は、二〇十一年三月十一日の東京電力福島第一原子力発電所事故で、被害を被った人達のことが頭から離れません。

 

 なお、詳細につきましては、拙著の「マカロニ・オヤジとつぶやきの用心棒」(一)に書いてあります。キンドルにて電子書籍販売中。著者名.成瀬ひろし 価格.111円