どっちが強いかで揉めてたクロウンとトゥーグを止めると、少年は言った。


「取り敢えず今まであった事とか、知ってる事を報告しあいましょうよ…。」


そう言い、少年は取り敢えず一通り話して、クロウンに、そっちの事を話すよう促した。


「俺は北の方の兵士だった。これでも結構成果はあげてたんだぜ。そうだな…やっぱりこいつと会った時から話した方がいいか?」


俺はかなり驚いたね。

こいつが空間移動で現れる所を見たんだから。
「あれ?そういえば名前知らないんですが…。」


少年が自己紹介を持ちかけると、男達は呆れたように、言った。


「訊く前にお前から名乗れよ。」


工事現場の休憩時間を思わせる雰囲気が男達のいる場所にだけ漂っていた。


「…クリフイです。何故か名前で呼ばれる事は殆どありませんが宜しくお願いします。」


自己紹介を終えると大きい方が言った。


「かーっ。お前暗いなー。まあいい。俺はクロウン。因みに滅茶苦茶強え。」


少年は胸を張って言うクロウンを見て、あまり頭は良くないと見た。


次は小さい方の番だ。


「俺様はトゥーグ。戦いの妖精だ。妖精なだけあって相棒のこいつより強え。」


ああ、やっぱり戦いの妖精だったか。と少年が納得してる間に、クロウンとトゥーグは二度目の喧嘩をしていた。
森の小鳥が鳴き、周囲の自然が色づいてきた明け方は、大分冷えていた。


少年は専用の寝袋で暖まっていたが、残りの男達は、今にも風邪をひきそうだ。


然し男達は何とも不憫なことにアリーブの起きる気配は塵ほども見当たらない。


只黙って待つのは退屈だった。

少年もこんな闘志に燃えている男達の傍で寝るのは悪夢に追われそうな気がして寝なかった。

そして今までの出来事を報告しあった。