男は発声器官が未熟かと思えるような声でしゃっくりあげながら答えた。
「見てわはるヒック!らろう。俺はまは愚者。ヒック!ほんなひいさいヒック!事もヒック!わはらないなんて、お前さんヒック!もひょっとひて愚者かい?」
呂律が回っていないが自分は愚者である事と、少年も愚者か、ということを訊いてきたというのは間違いなかった。
なんだか目眩がするような気がした。
しかしそれよりも少年は怒った。
が、こんな【本物】の愚者に怒り散らしても、無意味な事だと漸く気付き、自己嫌悪に浸った。
そうしているうちにキュールもどきは言った。
「こんな使い魔。只の小手調べさ。私はこんなものにあんたがやられるとは思ってないんだけど。」
嘲笑うように言うその言葉は、皮肉っぽく、最高の屈辱だった。
少年の目の前にいる愚者は、誰でも感じられる膨大な量の妖力をだらだらと放出させていた。
「見てわはるヒック!らろう。俺はまは愚者。ヒック!ほんなひいさいヒック!事もヒック!わはらないなんて、お前さんヒック!もひょっとひて愚者かい?」
呂律が回っていないが自分は愚者である事と、少年も愚者か、ということを訊いてきたというのは間違いなかった。
なんだか目眩がするような気がした。
しかしそれよりも少年は怒った。
が、こんな【本物】の愚者に怒り散らしても、無意味な事だと漸く気付き、自己嫌悪に浸った。
そうしているうちにキュールもどきは言った。
「こんな使い魔。只の小手調べさ。私はこんなものにあんたがやられるとは思ってないんだけど。」
嘲笑うように言うその言葉は、皮肉っぽく、最高の屈辱だった。
少年の目の前にいる愚者は、誰でも感じられる膨大な量の妖力をだらだらと放出させていた。