母は仕事が好きな人だった。
産後すぐフルタイムで仕事に戻った。
なので姉も私も祖母に育ててもらったようなものだった。
幼稚園の送り迎えも、小学校の行事も、
保護者同伴じゃダメな夜のお祭りも、
祖母がいつもきてくれた。
綺麗でパワフルで優しいおばぁちゃん
で有名だった。恥ずかしくなんかなく、すごく自慢だった。
祖母がおかしくなって、母は仕事を辞めた。
「沢山働いてくれてありがと。お疲れ様。」
と伝えると、
「ばぁちゃんのおかげで働けたから、今度は恩返ししなきゃね」
と母は泣きながら言った。
母はどんなにわかっていても、
祖母へ我慢ができずきつく怒鳴りつけてしまう時も沢山あった。
「自分の母親だからこそ強く言えてしまう…」
「我慢できなくて…」
と頭を抱える母を見るのが何より辛かった。
踏切事件があり、母は祖母を施設に入れることにした。
それまでもとても大変な道のりだった。
親不孝でごめんなさい。
と祖父の遺影に言っていた母の背中は涙が出た。