冗句204 | あべせいのブログ

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楽しく、愉快で、少しもためにならないお噺。

冗句204

 

◆スーパーで買い物

「あなた、どこ触ってンの」

「お尻だ」

「それ、わたしのお尻じゃないわ。となりのご婦人でしょ」

「そうだったか。道理でやわらかいと思った」

「それ、どういうことよ」

「いや、知らない人のだから、平気で触れるという意味だ。商品ケースの豚肉を触るのと同じだな」

「そんな言い訳、聞いたことがない。わたしのお尻は近頃ご無沙汰ね」

「和牛は値段が高い割りに……」

「高い割りに、どうしたのッ」

「販売日が限定されている」

「毎日にしても、いいのよ」

「毎日なら、安い外国産にする」

            2024.7.13.