伝心チーム
正治…堀川剛史
岩波…平居正行
坊…工藤陸
マドンナ…鈴木智久
三角草太郎…松村泰一郎
ハクション=用務員…牧島進一
ティンク=教頭…原田洋二郎
ウィンディ=向井…緒方和也
バオバブ=桜子…奥田 努
中野ウエストエンドスタジオ
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すごい今更ですが、DRACULAの感想の前にwhiteの感想を。
5月にスタジオライフの番外公演を観たとき、たった4人の出演者が体を張って心を一つにして芝居を作り上げるその熱さに感動したんですが、それを言ったらライフファンのお友達が「"white"って新人公演があるんだけど、それもすごく一生懸命でいいよ」とオススメしてくれたんです。そのときからずーっと楽しみにしていました。でも、芳雄くんコンサートだったり、銀ちゃん大阪公演だったり、フィギュアスケートJrGPSだったりと重なりまくって、千秋楽の1回しか行けなかったのですが。
でも、すーっごく、すーっごく、よかった。なんというか、新人公演ならではの、懸命さと煌きがあって胸を打たれました。
舞台は少し昔の(おそらく80年代)どこかの高校。お調子ものの正治、読書家でちょっとずれてる岩波、おっとりマイペースの坊、そして内気で人見知りの三角は、図書館で何も書かれていない真っ白な本を見つける。その本の前でくしゃみをしたり、歌ったりすると、ハクション、ウェンディ、ティンクという不思議な妖精たちがあらわれる。実は、真っ白な本はなんでも叶う魔法の本で、バオバブという黒コートの悪人が盗み出したものだったのだ。白い本は三人の憧れのマドンナが持っていってしまった。少年たちと妖精たちは、バオバブの野望を阻止するために、そしてマドンナを守るために、物語世界に旅立った。
こんなお話。どこかノスタルジックで懐かしい。使われている音楽が、ZABADAKだったりして、これもまた懐かしい気持ちになる原因かも。80年代のSFっぽいんだよね(昔大好きだった漫画の緑野原学園シリーズを思い出したよ。高校は異世界に繋がっていて、仲間たちと一緒に冒険をするってあたりが似ている気がしたのです。うーん、上手くいえないけど…)。
皆が旅するのは「走れメロス」や「森は生きている」や「銀河鉄道の夜」の物語世界。やがて、この世界が実は三角が作りだしたものだということが分かっていく。そうして最後、白い本がバオバブの手に落ちそうになる。助けられるのは三角しかいない。「僕なんて…」と尻ごみする三角。「お前しかいないんだ!」と仲間たち。これまでずっと一人で図書館で自分の世界に閉じこもっていた三角だったけれど、仲間たちの声に後押しされて、恐る恐る顔をあげる。大嫌いな自分だけど…。三角は、体当たりでむしゃらにバオバブに突っ込んでいく…。
この体当たり感が、もうほんとにすごくて。小手先の芝居なんかじゃなく、ほんとにすべてをさらけ出して、がむしゃらに突っ込んでいく。その体当たりっぷりに唖然としながらも、なにかこう、清々しくとても美しい瞬間をみたような気持ちになった。格好つける余裕なんてない状態で、汗も唾も鼻水も、みっともないものまで含めて、全部さらけだして。でも、そんな姿が美しくって、まぶしい。芝居って素敵だなぁと、思いました。
whiteは、自分の内に閉じこもっていた三角が、一歩を踏み出す物語。その一歩に重ねて、スタジオライフの新人さんたちも新しい一歩を踏み出すってのは、とってもいいなぁ。この公演で一歩を踏み出した役者さんたちがこれからどんな役者になっていくのか、とても楽しみです。
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三角役の松村くんは、なんだかすごく真摯な目をした役者さんで、三角の持つ恐れの感情も、がむしゃらに体当たりしていく感じも、それぞれの目の表情がとても印象深い。これからどんな役をやるんだろうなぁととても楽しみ。真摯な役者さんになってほしいなぁ。
正治役の堀川くん。あの、とってもカッコいいです。普通に女生徒たちにきゃーきゃー言われていそう。正治って、本当は三枚目的な位置の役柄だと思うんだけど、彼だと普通に学園のヒーローだなぁ。
坊の工藤くん。すごい、天然の坊だった。あのキャラ、本人の素だったらどうしよう。素じゃないなら、素晴らしい演技力だわ。