つれづれレミゼ -9ページ目

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

伝心チーム


正治…堀川剛史
岩波…平居正行
坊…工藤陸
マドンナ…鈴木智久
三角草太郎…松村泰一郎
ハクション=用務員…牧島進一
ティンク=教頭…原田洋二郎
ウィンディ=向井…緒方和也
バオバブ=桜子…奥田 努


中野ウエストエンドスタジオ


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すごい今更ですが、DRACULAの感想の前にwhiteの感想を。


5月にスタジオライフの番外公演を観たとき、たった4人の出演者が体を張って心を一つにして芝居を作り上げるその熱さに感動したんですが、それを言ったらライフファンのお友達が「"white"って新人公演があるんだけど、それもすごく一生懸命でいいよ」とオススメしてくれたんです。そのときからずーっと楽しみにしていました。でも、芳雄くんコンサートだったり、銀ちゃん大阪公演だったり、フィギュアスケートJrGPSだったりと重なりまくって、千秋楽の1回しか行けなかったのですが。


でも、すーっごく、すーっごく、よかった。なんというか、新人公演ならではの、懸命さと煌きがあって胸を打たれました。


舞台は少し昔の(おそらく80年代)どこかの高校。お調子ものの正治、読書家でちょっとずれてる岩波、おっとりマイペースの坊、そして内気で人見知りの三角は、図書館で何も書かれていない真っ白な本を見つける。その本の前でくしゃみをしたり、歌ったりすると、ハクション、ウェンディ、ティンクという不思議な妖精たちがあらわれる。実は、真っ白な本はなんでも叶う魔法の本で、バオバブという黒コートの悪人が盗み出したものだったのだ。白い本は三人の憧れのマドンナが持っていってしまった。少年たちと妖精たちは、バオバブの野望を阻止するために、そしてマドンナを守るために、物語世界に旅立った。


こんなお話。どこかノスタルジックで懐かしい。使われている音楽が、ZABADAKだったりして、これもまた懐かしい気持ちになる原因かも。80年代のSFっぽいんだよね(昔大好きだった漫画の緑野原学園シリーズを思い出したよ。高校は異世界に繋がっていて、仲間たちと一緒に冒険をするってあたりが似ている気がしたのです。うーん、上手くいえないけど…)。


皆が旅するのは「走れメロス」や「森は生きている」や「銀河鉄道の夜」の物語世界。やがて、この世界が実は三角が作りだしたものだということが分かっていく。そうして最後、白い本がバオバブの手に落ちそうになる。助けられるのは三角しかいない。「僕なんて…」と尻ごみする三角。「お前しかいないんだ!」と仲間たち。これまでずっと一人で図書館で自分の世界に閉じこもっていた三角だったけれど、仲間たちの声に後押しされて、恐る恐る顔をあげる。大嫌いな自分だけど…。三角は、体当たりでむしゃらにバオバブに突っ込んでいく…。


この体当たり感が、もうほんとにすごくて。小手先の芝居なんかじゃなく、ほんとにすべてをさらけ出して、がむしゃらに突っ込んでいく。その体当たりっぷりに唖然としながらも、なにかこう、清々しくとても美しい瞬間をみたような気持ちになった。格好つける余裕なんてない状態で、汗も唾も鼻水も、みっともないものまで含めて、全部さらけだして。でも、そんな姿が美しくって、まぶしい。芝居って素敵だなぁと、思いました。


whiteは、自分の内に閉じこもっていた三角が、一歩を踏み出す物語。その一歩に重ねて、スタジオライフの新人さんたちも新しい一歩を踏み出すってのは、とってもいいなぁ。この公演で一歩を踏み出した役者さんたちがこれからどんな役者になっていくのか、とても楽しみです。


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三角役の松村くんは、なんだかすごく真摯な目をした役者さんで、三角の持つ恐れの感情も、がむしゃらに体当たりしていく感じも、それぞれの目の表情がとても印象深い。これからどんな役をやるんだろうなぁととても楽しみ。真摯な役者さんになってほしいなぁ。


正治役の堀川くん。あの、とってもカッコいいです。普通に女生徒たちにきゃーきゃー言われていそう。正治って、本当は三枚目的な位置の役柄だと思うんだけど、彼だと普通に学園のヒーローだなぁ。


坊の工藤くん。すごい、天然の坊だった。あのキャラ、本人の素だったらどうしよう。素じゃないなら、素晴らしい演技力だわ。


片岡愛之助/佐藤江梨子/賀来千香子/田山涼成
山崎銀之丞/角田信朗/新藤栄作/石井正則


松竹座2階7列センター


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銀ちゃん出演ということで、大阪まで遠征。芳雄くんコンサートと時期がかぶってしまったので、結局千秋楽の1回観劇できただけでした。


芝居そのものにはそんなに期待していなかったんだけど、なかなか面白くって満足でした。私、メッセージ性の強い芝居を観ると、真正面から受け止めすぎて疲れちゃうことがままあるんだけど、今回は単純に役者さんの格好よさを楽しむ芝居だったので気楽に楽しめました。


なんといっても、主演の愛之助さんカッコよかった~。さすが座長。豪快で、おおらかで、人情に厚くって、自由で、飄々としていて。慶次って役柄のカッコよさなのかもしれないけど。ちょっとした決め台詞もシーンも、ことごとく外さずにばしっとカッコよく決まるのが、観ていて気持ちいいし、心奪われる~。そして、愛之助さんだと、豪快なだけでなくどこか品があるのがいいです。不思議に銀ちゃんの芝居とたたずまいが似ていて、去年、天翔けるの才谷に見た銀ちゃんのカッコよさと同じものがあったような気がします。慶次もポニテだったし(笑)


銀ちゃんは、「愛」の兜の直江兼次役でした。劇中何度も「好きな言葉は、"愛"」(Vサインつき)をやってました。あの台詞言うとき、銀ちゃん、ちょっと素に戻るよね。一瞬笑いをこらえているっぽい微妙な表情するもんね。まじめなシーンでは、顔を傘で隠して登場するシーンが大変大変素敵でした!カッコよい!!才谷の手拭といい、小道具を使うの上手だなー。とたんに色気がでる気がします。あとは、ささやかなシーンだけど、お酒を飲むマイムが色っぽくて好きでした。杯を持つ手の角度とか、傾けかたとか。やっぱりああいう物言わぬ色気があるなー。


朝一の飛行機で伊丹へ飛び、観劇して、お好み食べて、沢山おしゃべりして、最終の飛行機で帰ってきて、という、1日だけどとっても充実した遠征でした。楽しい一日でした。

9/12(日)ゲスト 香寿たつき/E列センター
9/18(土)ゲスト 初風諄/L列上手
9/20(月)ゲスト 石丸幹二/I列下手


青山劇場


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■一部 ミュージカルショー ー光と影ー
Welcome to the Theatre(アプローズ)
影を逃れて(モーツァルト!)
恋の犠牲者(ウェディング・シンガー)
一緒に年をとろう(ウェディング・シンガー)
ジュ・ヴォイ・ベ(ミス・サイゴン)
神よ何故?(ミス・サイゴン)
I will Wait for You (シェルブールの雨傘)
ミー&マイガール(ミー&マイガール)
街頭の下で(ミー&マイガール)
明日への階段(ルドルフ)
闇が広がる(エリザベート)
僕こそ音楽(モーツァルト!)


■二部 スペシャルコンサート
Main in the Mirror
I Love You
愛しかないとき
夜の通行人に捧ぐ
Come Fly with Me
Cry Me a River
CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU
(ゲストコーナー)
独房からのラブレター(組曲虐殺)
No More(イントゥ・ザ・ウッズ)
Being Alive(カンパニー)
Time to Say Good-By


■アンコール
Tears in Heaven
歌うたいのバラッド


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あああああ 今も芳雄くんの歌声が体中に満ちていて、幸福感で胸がいっぱい。胸がぎゅっとなる。こんな感覚ってめったにない。一番最近は去年、来日RENTを観たとき。それから、2007年の芳雄くんコンサート、2006年の芳雄くんコンサート、2005年のアンデルセン公園での中川くんのコンサート。芳雄くんコンサートの比率が高すぎだよ…(汗)。やっぱり私にとって、芳雄くんの歌声は特別なものなんだなぁ。今更だけどさ。


一部はどの曲ももちろん耳になじみのある曲ばかりで、とっても贅沢。白眉は、別撮り映像による芳雄トートとの「闇が広がる」。トートメイクの芳雄くんは、何故か宝塚の男役の人に見えた…。男なのにメイクすると男役っぽくなるって何事…!? でも、私はルドルフの芳雄くんの方がやっぱり好きです…。特に嬉しかったのは、ウェディング・シンガーから「一緒に年をとろう」を歌ってくれたこと。ウェディング・シンガーのラストで、ジュリアにプロポーズする時の曲なんだけど、優しくってあったかくって大好きなんです。作品を見ていたときは、いっつもここで胸いっぱいになってついつい泣いちゃってたなぁ。このコンサートでも、胸がぎゅっとなったよ。


二部は合間合間にはいるおしゃべりが楽しい。相変わらずそつのないMCです。シャンソンの「愛しかないとき」と「夜の通行人に捧ぐ」みたいに、物語を唄う歌は、芳雄くんの本領発揮。語りかけるように歌をつむいで物語世界を立ち上げていて、聞きほれました。ダンサーのお二人と一緒に歌い&踊った(歌ったのは芳雄くんだけですが)、「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU」は楽しくって可愛くって、思わずこちらも踊りたくなる曲。この曲「THE ICE」といアイスショーのエンディングで流れる曲で、そのときは必ずスタンディングして全員踊るので、思わずここでも踊りたくなっちゃったよー。


このタイミングで、ゲストコーナー。12日の香寿さんとは「モーツァルト!」から「愛していれば分かり合える」。芳雄くんがヴォルフガングパートを歌っているのを観る香寿さんが、恋する少女のようなはにかんだ笑顔をしていたのが、とってもとっても可愛かったー。


18日の初風さんは、「ミー&マイガール」。なんと、この日のために2月からタップを練習してきたそうです。その心意気がとってもうれしい。そしてやっぱり初風さんも、芳雄くんの前でははにかんだような笑顔を見せる。やっぱり芳雄くんは誰にとっても王子様ってことかしら(笑)。


東京千秋楽の20日は石丸さん。石丸さんとは、同じステージに立つのは、実は今回が初めてなんだそう。そして、なんとなんと「闇が広がる」を歌ってくれたんです!!一部で歌っているからもうないかなーと思っていたので、「皆さんが聴きたいと思っているあの曲ですよ」と言われたときは本当に嬉しかった。石丸トートの深い美声に、芳雄くんの声が重なって。客席中は大興奮で、歌い終わって二人が話し始めてもしばらく拍手が止まなかったもんね。私がこれまで聴いてきたなかで、ウィーン版を含めてもNo1の闇広だったといってもいくらい(ま、ファンの贔屓目は入っていますが)。石丸トートは8月に万里生ルドルフと一緒に観ているんですが、そのときより、なんだかずっとよかったような…。あの化粧と衣装は漫画っぽさを際立たせるので、今日の普通の格好のほうがちゃんと歌声を味わえるのかも。ルドルフは、もう芳雄くんの高いキーンとした声が刷り込まれちゃっているので、まろやかな美声の万里生くんだと「なんか違う…」と思っちゃうんだよねぇ…。「闇が広がる」はもともと大好きなナンバーだけど、歌える二人でやると、ここまで空間を圧倒する曲になるんだー、と鳥肌が立ちました。20日は、12日に観てどうしてももう一公演追加したいと思って、あとから探したチケットだったんだけど、本当に行ってよかった~。でも今回だけだなんて勿体なさすぎるので、芳雄くんがコンサート中折にふれて言っていたように、エリザの初演キャスト週間作ってほしい~。通いつめますから…!(あ。でもトートは初演キャストではなく、石丸さんのトートがいいな…)


ゲストコーナーのあとは、少ししんみりとした雰囲気に変わり、井上先生の話を。芳雄くんにとって、井上先生がいかに大事なひとだったかが伝わる…。私にとっても、井上先生はとても大事な人なので胸が痛む…。今回のコンサートきっと聴きに来てくれたと思うな。そして「組曲虐殺」から「独房からのラブレター」。劇中では、投獄された多喜二が苦しい生活を送る人たちのことを思いながら、自分はまるで"片方だけの箸""片方だけの眼鏡""片方だけのズボン"で、何の役にも立ちそうにない、と激情をぶつける曲。決してメロディアスだったり優しさに溢れるとかではない、コンサートでやるには難しい曲。これを選んだことにちょっとびっくり。でもあえてコンサートでこの曲をやることにした意図、"小林多喜二"としてではなく"井上芳雄"としてこの歌を歌うことで伝えたいと思っている思いはなんなんだろう、とすごく考えながら聴いてました。


でね、続く「No More」「Being Alive」が、「独房からのラブレター」へのアンサーソングなのかなぁ、なんて思いました。"人と繋がっていてこそ、生きているってことなんだよ"という歌。何の役にも立ちそうにないと絶叫した多喜二の絶望を希望に変えたのは「人と人が繋がれば、きっとよいほうに変わっていく」という思いだったのかなぁ(と芳雄くんが解釈したのかなぁ)と思いながら聴いてました。


もうこのあたりになると、歌と思いに胸がいっぱいになって、気付けば泣いていたよ…。「Time to Say Good By」は、過去にさよならを言って、この先に進みだそうという曲。10周年を迎えた芳雄くんのこれからに向かっての思いを感じました。アンコールの「Tears in Heaven」は、5歳の息子を無くしたエリック・クラプトンが作った曲。"天国で会ったとき、君は僕の名前を覚えていてくれるかな。僕は強くならなくちゃ。まだ天国にはいけないから"という歌詞に、今はもう会えない、天国にいる人たちに芳雄くんがありがとうを伝えるために歌っているのかなと思ったよ。(念頭には、まず一番に井上先生が浮かぶんです)


そして最後の曲。コンサートを締めくくるのは「歌うたいのバラッド」。"本当のことは歌の中にある いつもなら照れくさくて言えないことも"と、半分目を閉じるようにして、メロディーにあわせて体を大きく揺らしながら歌う芳雄くんは"僕のできるのは歌うこと、だから僕は今までも、これからも、いつだってありったけ思いを込めて歌うよ" と高らかに宣言しているようで、10周年のコンサートのラストにこれ以上ふさわしい曲はないと思った。歌うことに心から喜びを感じて、歌で人と繋がることに希望をもって、高らかに歌う芳雄くんの姿を見られたことが、本当に本当に幸せ。