Three Men in a Boat + ワン  5/30(日)マチネ・ソワレ | つれづれレミゼ

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です


マチネ:Aleチーム
船戸慎士/篠田仁志/緒方和也/神野明人


ソワレ:Laggerチーム
深山洋貴/関戸博一/冨士亮太/三上俊


中野ウエストエンドスタジオ


--------------------------

先週観劇した時点でこうなることはかなり予想できたけど、やっぱり思ったとおりになりました(苦笑)。だめだな、私。2チームあると絶対に両方見たくなってしまう。そんなわけでAチームのチケットを譲ってもらい、さらに千秋楽のLチームも見たいよ!とこちらも当日券で行ってしまったのでした。


AチームはLチームに比べて3人組のキャラが濃い感じ。というか、ハリス役の船戸さんの暑苦しさ(←褒めてるよ)が、濃さにつながっていたような。Lチームは小ネタで笑わせる印象なのに対し、Aチームは力技と体力勝負のマイムで笑わせてる感じ。私はどっちかというと体張ってるほうが好きなので、Aチームのテンポが好きである。


AチームとLチームを見比べると、ハリス役の船戸さんと深山さんのキャラの違いが、すごく大きな差になっていた気がします。3人組のキャラづけって、進行役のジョイ(緒方/関戸)、マイペースなハリス(船戸/深山)、お調子者のジョージ(篠田/冨士)といういう感じなんだけど、ハリスのマイペースっぷりが、船戸さんと深山さんでかなり違っている。船戸さんは周りを巻き込んで暴走するタイプのマイペース。深山さんは一人の世界に入っちゃう感じのマイペース。Aチームだと、緒方ジョイがいろいろ状況説明したり観客にからんだりしている脇で船戸ハリスが暴走して、それに巻き込まれた緒方ジョイがおろおろするって展開がかなりあって、それがこういう即興芝居では面白さにつながっていたような気がするなー。Lチームのほうはジョージ役の冨士くんがもっともっと暴走して関戸ジョイを困らせちゃえばよかったのに。そこは先輩後輩の壁があって、暴走しずらかったのかしら。


わんこはLチームの三上くんが好き。この芝居、芝居というよりコントに近いところがあるので、どの出演者もすぐ素に戻っちゃうんだけど、三上くんだけは3人のどたばたを見ているときも、ビスケット食べているときも終始わんこで、とってもとってもよかったです(そしてあの可愛さはやっぱり反則レベルだと思うのさ)。


そして私はビギナーズラックなのかなんなのか、今回も指名をされてしまった…。開場直後ではなく人がはけたころに入場したら、関戸さんに呼び止められ、遅れてくる客の役をすることになったのでした。待ち時間の間、ずっと関戸さんとおしゃべりさせてもらい、遅れてくる客役の人を見つけるのが僕の役目なんですよー、とか、Lチームの公演のときは船戸が客を引き止める役なのに一度客席整理に夢中で引き止めるのを忘れてあわててFreshの子に出てもらったんですよー、とか、Lチームのパブの名前は「DirtyDuck」=醜いアヒルの子って意味でいつか綺麗な白鳥になりたいという願いをこめてつけたんですよー、とか、そんないろいろ裏話を教えてもらいとっても楽しかったです(こんな美味しい思いはもう二度とないであろう)。


--------------------------

ラスト、Lチームの千秋楽の挨拶で、冨士くんと深山さんが号泣。観客を巻き込まなければいけないこの舞台に立つことがすごく怖かった、それを4人でやりとげることができてとてもよかったって。観ているこちらももらい泣き。チームワークが何より大事だろうこの芝居、きっとまずは4人が先輩後輩の垣根を越えてひとつのチームになっていくところからだったんだろうなぁ。いろいろ苦労があって、それを皆で乗り越えてきての今日なんだろうなぁ、と、最近仕事でチームワークの大事さを痛感したばかりなのでなんだか自分もじんとしちゃいました。


私、普段は大劇場の芝居ばっかり見ているので、こんな小さな劇場で、役者の息遣いや熱がそのまま感じられるような芝居ってすごく新鮮だった。でもこういうのっていいなー。芝居の巧拙に関わらず、何かこう、伝わってくるエネルギーがあって、観ているこちらの中にたくさんチャージされる気がする。特に今回の芝居は、観客参加型のコメディーで、芝居の最中ふと観客席を見回したら皆笑顔で、ああ、すごくいいなー、と思ったのでした。井上ひさしの「笑いはつくらなければ生まれてこない」って言葉を思い出した。すぐそこで、役者が出せる限りのエネルギーを全部だして芝居をしていて、それを受け取って観客は笑顔になる。これが芝居の力だなー、とそんなことを思った一日でした。