上川隆也/稲森いずみ/早乙女太一/橋本じゅん/高田聖子
粟根まこと/山内圭哉/山本亨/千葉哲也/堺雅人
新橋演舞場 1階16列センター
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☆新橋演舞場デビューしてきました!思ったより空間がこじんまりとしていて舞台が近い!そして1階は花道があるので、舞台との一体感がすごくありました。反面、1階はほとんど傾斜がないので、かなり見るの辛かった…。2階正面席が一番見やすそうだなぁ…。「蛮」「幽」「鬼」お弁当があって、私は「蛮」のお弁当を食べたよ。鳥の南「蛮」焼きの入ったお弁当でした。
☆お芝居そのものは、100%手放しで満足!というのにはちょっと足りなかったかも。なんだろう、登場人物が多すぎて、ひとりひとりを深めきれていないのかなぁ。うーん。でも、このへんは、自分が2回目見たら問題なくはまるような気がします。しかし2度目の観劇予定はないので、それが残念。ゲキ×シネ待ちだな。
☆上川さん演じる土門は10年前に友人たちに罠にはめられ牢獄に送られたことを恨み、その復讐のために生きる男(ようするに、岩窟王をモチーフにしているんですね)。この土門の恨みに共感できなかったんだよなぁ。上川さんって、根本的に人の善意を信じる陽の属性の人である印象があるので、それを超えるほどの土門の絶望や悲しみがあまり届いてこなかったんです…。復讐に生きる男の暗さがなかった、というか。うーん、これあれだな、私が導入部で完全にのりおくれたんだな(なぜなら昨日スケートのエリック杯観戦のためあまり寝ていなくて集中力を欠いていたから)。ああもったいないことした…。
☆一方で、堺さん演じるサジは、なんだかとても胸に染みた。笑いながら人を殺すような、人の感情が壊れた、ある意味で、無垢で幼い殺人鬼なんだけど、ずっーーーと微笑んでいるんだよね。空虚な微笑み。オペラグラスでそれをずっと観ていたせいか、優しさとか愛とかを知らず、けれどずっと空虚に笑っているサジが、なんだかとても哀しい人のように思いました(よって、堺雅人の微笑みは、脳内で「哀しげな微笑」に勝手に変換されました)(この微笑みの殺人鬼っていう設定、似たようなのをどこかで読んだことある気がするのに、思い出せない…。なんだっけな……)
☆いくらでもドラマを深められるような登場人物の設定になっているんだけど、物語が通り一遍な感じがしちゃって、それが不満なんだなー。まあ時間を考えたらしょうがないのだろうけど。
☆あと、特筆すべきは山本さんのカッコよさ!山本さん、かつて銀さまと一緒につか芝居にでていたりもするんですよねぇ。佇まいのカッコよさには参りました。この山本さんの役を銀さまにやってほしいなぁ…。
☆太一くんの殺陣はまるで舞みたい。軽くて優雅に流れるような太刀裁きが綺麗でした。上川さん、山本さんあたりの殺陣は重みがあって、本当に人を斬りそうな印象で、それが好き。いやー、それにしてもいっぱい殺陣シーンあって、皆さん大変だったろうなぁ。とくに堺さん、これまでそんなに殺陣の経験ってないよね?頑張ってました。
☆じゅんさんは大変自由でよいです!じゅんさんらぶ!
☆ラスト、稲盛いずみ演ずる美古都の台詞。それが今回中島さんの思いなのかなと思いながら聞きました。何かのインタビューで、中島さんが「今の問題に相対する作品を作ろうと思った。」と言うようなことを言っていたことが強く印象に残っていて。今回、そういう風に構えてみちゃったせいもあって、シンプルには楽しめなかったのかも。あんまりあれこれ考えすぎて、感じ取れなくなるのって、一番もったいない観劇の仕方だったなぁ。