RENT 12/20(土) ソワレ
マーク…森山未來
ロジャー…Ryohei
ミミ…Jennifer Perri
コリンズ…米倉利紀
エンジェル…辛 源
ジョアンヌ…Shiho
モーリーン…Mizrock
ベニー …白川侑二朗
シアタークリエ8列センターブロック
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むー。音楽は素晴らしかったし、辛源演じるエンジェルには癒されたけど、なんだかあんまり感情移入ができなかった。やっぱり、ドラッグやAIDS日常のNYの若者たちの生き方と、自分の生き方の間には距離が大分あるなあ、と。というわけで、一番共感できたのは、ベニーでした。家賃請求して裏切り者とか言われるの、かわいそうです。家賃払わないほうが悪いと思うんですけど。
舞台を観に来る人って、そこそこ収入に余裕がある中上流階級の人が多いと思うのですよ。そんな人たちが、あの若者たちの気持ちに共感するのは難しい。役柄的に、マークがその橋渡しの位置づけになるのかなと期待していたのだけど、そうでもなかったことが残念。
RENT、最初チケット取るかどうか迷っていて、結局取った決め手は、フライヤーのマーク役の森山未来を観たことだったんです。映写機を構えたポーズの写真、その表情がぐっときたんだよね。映写機を構えて、仲間たちを記録しつづけるマーク。きっと、記録者であるがゆえに結局傍観者になってしまうもどかしさと、それでも取り続けてしまうアーティストとしての性とのジレンマ見られるかと思って(そういうの、私のつぼなのです)。だけど、森山くん演ずるマークは、いうほど傍観者ではないように観えた。仲間たちと一緒にはしゃいで、はじけて、悪さして。私にはマークとその他の若者たちとの間に境界線は見えなかったなぁ。実際、そういう感情を示唆する歌もあったけれど、説得力があまりなく。
若者たちと観客との間にある価値観の違いのちょうど真ん中にマークがいてくれたら、マークを介して観客である自分も若者たちに共感できたと思うし(理解できないものではあるけれど、あこがれる気持ちはあるから)、そしてまたマークの'記録者'、'傍観者'としての孤独も伝わってきてよかったと思うんだけどなぁ。
もうひとつ共感できなかった理由としては、役者さんたちの年齢がとても若く見えたこと。特に女性陣が小柄な人が多くて、なんというか、彼らの反骨精神が、ただの子供の戯言のように見えてしまったのですよね(「ぼくらの七日間戦争」とか思い出しちゃいました)。まあいいから、ひとまずちゃんと働いて、社会人としての責任果たしてから、四の五の言ってくれ、という気持ちになってしまって…。ミミとモーリーンはいいので、せめてジョアンヌがちゃんと弁護士としてばりばり働いていることに納得のいく見かけだったら、もうちょっと感想変わったと思います。
なので、もしかすると別キャストでRENTを観るとまた全然違って見えるのかもしれません。とりあえず、日本人キャストで演じると、人種問題の部分がいっさい見えてこないので、来日公演で、ちゃんと人種の違うキャスティングで観たらそれだけでも全然印象が変わるかも。というわけで、来年の来日公演に期待してます。
キャストは、辛源さんのエンジェルがすごく癒し系でよかった。愛があって、前向きで、いつも笑顔で。SOLのさなか、彼女(あえて'彼女'と書こう)がコリンズに付き添われて患者着で出てきたのをみて、発症しちゃったんだとわかって、もうそれだけで胸が痛かったよ。コリンズの米倉さんも歌声よいねぇ。エンジェルとコリンズにはとにかく幸せになってほしかったなぁ…。ロジャー役のRyoheiさんは、のどがかれていて、かなり辛そうでした。大丈夫かな。思わず心配になってしまうくらいの歌声だったよ。で、その喉のせいで、歌声にパワーがなく、ちょっとアンサンブルに埋もれ気味でした。やっぱりロジャーは歌にカリスマ性があってほしいなぁ。