「クリスがいる」 | つれづれレミゼ

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2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

(注意)この記事はまったく楽しくない内容です



芳雄くんのファンなので、どうしてもクリスのことを考えようとしてしまう。芳雄くんが伝えようとすることを、できるかぎり受け取りたい、と思いながら舞台を観てる。芳雄くんが日記(FC限定)で「アメリカばんざい」という映画を観た、「クリスがいる」と思いながら観ていた、と書いていた。


「アメリカばんざい」で検索したら、高遠菜穂子さんのブログに行き当たった。「イラク・ホープ・ダイアリー」というタイトルのブログ。リアルタイムでイラクの今をお知らせするための公開日記とのこと。記事のひとつで、映画『告発のとき』について触れている。その中で映画の中の帰還兵の言葉が紹介されていた。


 「イラクは最悪だった。でも、帰国して2週間、イラクに戻りたい」


ここにも「クリス」がいる。涙が出た。でも、私はクーラーのきいた部屋の中で、ただ泣いているだけ。


こまつ座の芝居の「父と暮らせば」を観て胸打たれたけれど、どこか「日本人は核兵器の被害者」だと思いながら観ていた、と思う。被害者だったら、加害者を糾弾すれば気持ちは治まる。あのような非人道的な兵器を使うアメリカは嫌い、と言って、それで気持ちが治まって、終わり。


でも、被害者とか加害者とかじゃないんだ、きっと。そこにいる人間はどちら側の人間であっても、傷つくんだ。ベトナムとイラクはきっと相似形。そして、日本はアメリカを支援してる。「ミス・サイゴン」で描かれる物語は、まったく他人事じゃないんだ。


スケートを観るようになって、それまで全く無関心だった国について、ちょっとだけ、気持ちが向くようになった。グルジアはエレーネ・ゲデバニシヴィリちゃんの国。トリノで観た女子の公開練習で、エレーネちゃんの弾むようなスケートに心打たれた。だけど、それももしかしたらもう二度と見られないことになっていたかもしれなかったんだ。「日常」と思っていたスケート観戦と、非日常だと思っていた「戦争」は地続きだ。


ミス・サイゴンは見終わると苦しいんだ。こないだ、渋谷でも、クリスの話題になって、彼のこと考えたらどうしようもなく、苦しくなった。だけど、私はただ泣いているだけ。




私、すぐ忘れてしまうから。その一時は一生懸命考えても、喉元過ぎると、けろっとそれまでと何にも変わらない生活に戻っちゃうから。せめて今日こんなことを考えたってこと、書いておく。