ロマンス 9/16(日) マチネ | つれづれレミゼ

つれづれレミゼ

2007年レミゼデビューを果たした初心者が、レミゼや舞台に対して思うところをつれづれなるまま書き記す場所です

オルガ・クニッペルほか…大竹しのぶ
マリヤ・チェーホワほか…松たか子
壮年チェーホフほか…段田安則
青年チェーホフほか…生瀬勝久
少年チェーホフほか…井上芳雄
晩年チェーホフほか…木場勝己


世田谷パブリックシアター1FQ列下手ブロック


二回目のロマンスです。前回観て割りと満足していたので、二回目行くかどうか決めかねていたのですが、観たいという友人がいたので一緒にいってきました。そしてまた沢山泣かされました。私、この芝居好きなんだなぁ。2回目観に行ってよかったです。


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☆今回でかなり曲を覚えました。今、頭の中を回ってて止まらない~。「あなたが去って 時が過ぎた~♪」とか「お悩みごとにはおタバコを~♪」とか。でも、どの曲も優しくてあったかくて、好き。癒されるんだよね。


☆一番胸にせまるのは晩年のチェーホフのシーン。新しい文学の世界を切り拓いたと評価される自身の戯曲に対して、自分の書いたものはあくまでもヴォードビルである、と主張するチェーホフ。世間では評価されたけれど、それは自分の望んだ形の評価ではない。少年の日の「面白いヴォードビルを書きたいんだ」という夢は、まだ叶っていない。私、こういうのに弱いのです。自分の望む姿になれないもどかしさというものに、異常に共感してしまう。またこのシーンの木場さんがお上手で(他のシーンでもすごくお上手だけどさ)、あくまで静かに淡々と、でもきっぱりと語る様子に、チェーホフの思いの強さが伝わってきて、この時点で涙。


☆チェーホフとオルガが十二か条に倣って言葉を交わすシーンでも、前回に引き続き涙・涙。大竹さんと木場さんが本当にお上手なのですよ。他愛のない冗談の奥に、寂しいという本音が見え隠れする。でも、二人は微笑んでいる。台詞にも出てくるけれど、人生って全く思いのとおりにならない苦しいものなのかもしれないけれど、それを知りつつも笑顔でいる二人の姿がいとおしくて、涙・涙。


☆私は、井上ひさし本人もその作品もあまり詳しくないのだけれど(「父と暮らせば」を読んだことがあるだけ)、この作品ではチェーホフと自分を重ねているように思う。井上ひさしという人とその作品をもっといろいろ知ったうえでこの作品を見たら、チェーホフの言葉のひとつひとつが深く響きそう。生きていくには笑いが大事、人生はつらいものだ、ってのは井上ひさしさん自身の主張なのかしら。


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☆芳雄くんのラストの「ヴォードビル」という歌。前回より、ずっと印象深い美しい言葉として聴こえました(でもこれは自分が二度目の観劇だからかも)。今回の芝居での歌って、問題なのは歌唱力ではないと思うのです(もともと、歌い上げ系の曲では全くないし)。どれだけその言葉にこめられた思いを汲み取って表現できるか、だと思うの。そういう意味で、今回聞いた「ヴォードビル」という言葉は、自分的にとてもよかったと思う。大事な宝物のように丁寧に丁寧に歌っていて、チェーホフのヴォードビルへの思いがしっかり表現されていると感じました。これを聴けて、自分的には大変満足。


☆他の人たちと比べて、芳雄くんの芝居はなにがまずいのかなー、ということを考えながら見ていたのですが、ひとつには体の使い方があるかもしれませんね。大げさな身振りをするときとか、体がぴたっと止まらないのです。ちょっとふらふらしちゃう。共演者と一緒に並んでいると、一人だけふらふらしてるのがめだっちゃうのですよね。あと、できれば猫背が直ると立ち姿の見栄えがよくなるんじゃないかしら。