NHK連続テレビ小説
「半分、青い。」
■放送概要
□4月2日〜9月29日放送(全156回)
□NHK総合
(月～土)午前8時～8時15
(再放送)午後0時45分～1時
□BSプレミアム
(月～土)午前7時30分～7時45分
(再放送)午後11時30分～11時45分
(1週間分)(土)午前9時30分～11時
■登場人物
永野芽郁（ヒロイン・楡野 鈴愛)
山崎莉里那（鈴愛の娘・楡野花野 役）
松雪泰子（鈴愛の母・楡野 晴 役）
滝藤賢一（鈴愛の父・楡野宇太郎 役）
中村雅俊（鈴愛の祖父・楡野仙吉 役）
上村海成（鈴愛の弟・楡野草太 役）
田中レイ（草太の息子・楡野大地 役）
咲坂実杏（草太の妻・里子 役）
風吹ジュン（鈴愛の祖母・楡野廉子 役 ／ ナレーション)
佐藤 健（鈴愛の幼なじみ・萩尾 律 役）
石橋静河（律の妻・萩尾より子 役）
山城琉飛（律の息子・萩尾翼 役）
原田知世（律の母・萩尾和子 役）
谷原章介（律の父・萩尾弥一 役）
余 貴美子（町医者・岡田貴美香 役）
矢本悠馬（鈴愛の親友・西園寺龍之介 役）
六角精児（ブッチャーの父・西園寺満 役）
奈緒（鈴愛の親友・西園寺菜生 役）
豊川悦司（少女漫画家・秋風羽織 役）
井川遥（秋風の秘書・菱本若菜 役）
清野菜名（鈴愛の親友・小宮裕子 役）
志尊淳（鈴愛の親友・藤堂誠 役）
間宮祥太朗（映画会社「クールフラット」の助監督・森山 涼次 役）
小関裕太（つくし食堂の従業員 健人 役）
■第24週「風を知りたい！！」
9月10日(月)～9月15日(土)
会社を辞めるという律（佐藤健）とそれを止める鈴愛（永野芽郁）が大げんかになる。会社を辞めたところでその後どうするか律には具体的なプランがない。検査のために入院した晴（松雪泰子）を見舞いに行った鈴愛は、晴から気持ちいいそよ風を浴びたいと聞く。鈴愛からその話を聞いた律はそよ風の扇風機を作ろうと鈴愛に持ちかけ、２人はひとりメーカーならぬふたりメーカーとして、そよ風の扇風機の開発を始める。早速自然の風と扇風機の風の違いを調べる２人。扇風機の風は自然のそよ風と比べると風力が強く、風が渦状になって吹くことが分かる。しかし、その問題を解消するのは難問で･･･。
■第142回 あらすじ
カフェに来てまでパソコンや資料に夢中な律に、津曲はコーヒーをサービスします。
「精が出るよね？」
「そうっすか…？」
「何やってんの？」
「…風の形を知ろうと思って」
「風に形があるの…？何それ、かっこいい…！」
しかもただの風ではない、「そよ風」の形を知りたい律です。
道のりはまだまだ長そうです。
晴は無事に手術が終わり、自宅に戻りました。
その様子を見届け、鈴愛は東京に帰ることに。
「ほんなら…私、行くね？」
寝室で晴と別れ、居間にいる宇太郎と草太にも挨拶する鈴愛。
「ほんなら私行くな…」
見送るのに立ち上がる2人。
鈴愛はまず草太に両手を広げました。
「…草太！」
「なんや…？」
催促しても来ないので、鈴愛から草太に抱きつきに行きました。
「え…なんか…気持ち悪い…」
まあ、弟はそうなっちゃうだろうけどね、姉は母を2人に託す意味で、「頼んだぞ！」ってことなんだと思います。
宇太郎はそんな姿を笑って見守りましたが、鈴愛が振り向いて同じポーズを取るのでビックリします。
「お父ちゃん…！」
宇太郎は笑いながら鈴愛に近づきはしたものの、
「まぁ…お前、俺は日本男児や。そういうの…無理や…はははっ」
と、笑って後ずさりました。
鈴愛は2人に見送られ東京へと向かいました。
晴のことがいつにも増して心配で、今までで1番後ろ髪を引かれる帰りだったかもしれませんね。
「晴さん…」
「…ん？」
「鈴愛、行った…」
「…うん」
「またすぐ見舞いにくるって言っとった」
「そう来んでもええわ。来てくれるのは嬉しいけど帰る時寂しいなってまう…」
しんみり呟く晴でした。
ある日、突然シェアオフィスに現れた息子の修次郎に大慌ての津曲。
恵子のオフィスに駆け込み助けを求めます。
「やばいっ！修次郎が来た！修次郎が来たよ〜っ！」
と慌てた様子で前掛けや帽子を外す津曲。
「これちょっと代わりにカフェに立ってくれよ〜！」
と恵子に前掛けを手渡そうとします。
「俺ヒットエンドランの社長になってるからっ！修次郎の中では！」
「てか、私がカフェでラーメン作るの？どうやって説明するの？」
「そりゃ何か…人手が足りないからとか手伝ってるとかなんか言えばいいだろ…？！」
「じゃあ自分がそう言えばいいじゃん」
はた、と我に返る津曲。
「そうだな、いいアイデアだな…」
ともう一度前掛けを着けると、そこに修次郎が中に入ってきました。
「あら、修ちゃんこんにちは〜。どうぞ〜」
「お…修次郎か。あはは…これね、ちょっとカフェがね、人手が足りなくて手伝ってるんだよだからこういう格好してる」
「へぇ…」
「久しぶりだな、修次郎。ちょっと座れ座れ。どうしたんだ？急に」
そう言って半ば強引に修次郎を座らせる津曲。
「ちょっと…」
「まあまあ、いいや、いいや。あっ…そうだ。お父さんさ、ラーメン作れるようになったんだよ。ラーメン。いやいや、本職は前のままだよ？ヒットエンドランの社長。色んなものを作ってるんだ…」
その時、津曲は修次郎の手にヒメッチを見つけて思わずはしゃぎました。
「ヒメッチ…！持っててくれてんのか？修次郎！…あははっ…お父さんのヒット商品。…あの、今度お父さん、もっとすごいもん発明するからな。待ってろよ？」
「せっかくだから、お兄ちゃん。修次郎にラーメン作ってあげれば？今日は1日任されてるんでしょ？…カフェ」
津曲は恵子の勧めで修次郎に精魂込めて塩ラーメンを作りました。
これも今の津曲の仕事なのですが、息子にはいい所を見せたいんですね、津曲は。
「修次郎…こないださ、お前の作った曲さ聴いたよ。あれかっこいいな。『神様に似ている』」
「あぁ…」
「バンドとか組まないのか？組めばいいのに」
「いや、ひとりでできるからそこがいい…」
「はい、お待ちどう」
ラーメンが運ばれて来てやっとマスクは外す修次郎。
「お前…食べる時はマスク取るんだ」
からかうように訊ねる津曲。
「そうじゃなきゃ食べられないよ」
「そうだな…」
修次郎は終始マスクをしていました。
小学校の時にいじめにあったきりマスクが手放せなくなったのです。
人付き合いも、こうして身内と喋るのも苦手なのです。
津曲はそんな修次郎を遠く離れてもいつも気遣っていました。
「ほい、お前メンマ好きだろ？」
とメンマをたっぷり入れた小皿を差し出す津曲。
「サービス」
「ありがとう…」
修次郎は無言でしたが、とても美味しそうに津曲のラーメンも食べています。
それを見つめる父親。
「どうだ、お母さん元気か？」
「…なんかこの前の異動で部長になったらしい」
「へぇ、すごいなぁ。電博堂の部長か…」
「忙しそう」
「…飯とかちゃんと作ってもらってるか？」
「もう俺、自分で作れる…」
「ちょっとおい、お前自分のことを俺とか言ってんのか？はははっ…ちょっと、大人の男ぶって…」
と冷やかす津曲。
まだまだ息子との距離を縮められそうもありません。
スパロウリズムを結成した鈴愛と律は、風を知ろうと来る日も来る日も様々な器具を使って実験を重ね、早くもひと月が過ぎました。
その日鈴愛はグリーングリーングリーンからパキラを借りてきました。
葉が凄く薄いので、少しの風でも風に揺られます。
窓際に置くとさやさやと小さく揺れるその葉も、扇風機の前だとざわざわとはためきました。
「風強すぎてつらそう…」
「本当だな、そよ風は気持ちよさそうだった」
ある日にはスモークマシンを使った実験も。
「これで風の流れを可視化する。いいか？鈴愛。扇風機と自然の風では風邪の形が違うんだ。速さ範囲もさる事ながら形が違う。扇風機の風には渦がある。自然のそよ風には渦がない。扇風機はこの渦のせいでドリルみたいな風になる。衝撃が積み重なる。この渦をなくすことが一番のポイントだな…」
「出来るんか…？」
まだまだ答えは見つかりそうにありません。
その夜も花野を寝かしつけてから、鈴愛は律から借りた本で勉強です。
きっと自分も何か、律にアイデアを出したくて必死なのですよね。
そして、その時電話が鳴りました。
草太からでした。
「…どうした、草太？」
「…お母ちゃん、今日退院して初めての受診やったやろ？お父ちゃんと俺もついて行ったんや。そしたら先生…その場で手術の時の組織検査っての？その結果の説明し出して…」
医師は晴、宇太郎、草太を前に、何のためらいもなく淡々と説明を始めました。
「組織検査の結果、5年生存率は50%。オペ前に予測していたのより相当進んでいました」
生存率やら進行している話などを突然浴びせられ、宇太郎は激怒しました。
「あんたね！そんな言い方あるか？！」
「でも癌ってそんなものなので…」
「…あんたねぇっ！」
たまらずテーブルを叩きつける宇太郎。
しかし晴は飄々と、
「そんなもんなんですか…」
と呟くのでした。
晴の心は宇太郎や草太に比べて落ち着いていました。
家に帰って来た晴は、押入れから懐かしいものを取り出します。
昔鈴愛が作ってくれたゾートロープです。
その昔、自分の娘は片耳が失聴した世界を小人が踊ると話して、その世界をこの工作で自分に見せてくれたのでした。
愛おしそうにゾートロープを見つめる晴。
片耳を失ってなお、前だけを向いて生きた娘の強さにあやかりたかったのかもしれません。
そして、次に晴は糸電話を取り出して口元に当て、もうひとつを自分のお腹に当てました。
誰もいないお腹の中に囁く晴。
「すーずーめー…」
すると部屋に草太現れました。
「お母ちゃん…おねぇ今週末来ると…」
「…聞こえたかね、今の」
晴は思わず呟きました。
※あらすじは完全に再現させたものではありません。台詞以外の文章は憶測です
るーちゃん@AbbyRuchan
半分青い 第142回お父ちゃんが鈴愛とのハグをはぐらかして涙浮かべたのに泣けた。こんなふうに、これまで楽しんで見れたものにしか見れん、感じれん涙や最後があるんだろうね。あと残り半月。鈴愛、律、みんな頑張れ。応援しとる。#佐藤健 #永野芽郁 #半分青いプラス https://t.co/cL9mVe3u2U
2018年09月13日 08:15
↑↑↑お父ちゃんがハグを拒んだシーン、本当に泣けてきた。tweetにも書いたけど、鈴愛が片耳失聴する前から楡野家のみんなを応援していた者からしたら、物語も終盤に来て些細な仕草や言葉が泣ける。人生様々な失敗を繰り返して来た鈴愛と律が、手を取りあってそよ風を作る、感謝の気持ちで世に送り出す、このカタルシスやいかに！！tweetにも書いた通り、このドラマは好きで見てるもんにしか得られない感動がある。好きで見てきたもんにしか感動出来ない終わりがきっとある。そこを分からずにいつまでも突っ込む、突っ込みまくる人たちご愁傷さまです。まあ、大河ドラマ江もそんな視聴者をひっくるめて大団円まで導きましたからね〜♪̊̈♪̆̈
でもね、私、お笑いの有田さんって実は結構好きで、津曲のシーン何気に好き。妹の恵子ちゃんといい味出してるよ。でも来週のあらすじ読んじゃったからなぁ〜！どうなるんだ？！んんん？？？