半分青い 第67回 鈴愛の連載デビュー | SHIGAより愛をこめて

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2024年12月13日公開「はたらく細胞」

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NHK連続テレビ小説
「半分、青い。」

■放送概要
□4月2日〜9月29日放送(全156回)
□NHK総合
(月~土)午前8時~8時15
(再放送)午後0時45分~1時
□BSプレミアム
(月~土)午前7時30分~7時45分
(再放送)午後11時30分~11時45分
(1週間分)(土)午前9時30分~11時
■登場人物
永野芽郁(ヒロイン・楡野 鈴愛)
松雪泰子(鈴愛の母・楡野 晴 役)
滝藤賢一(鈴愛の父・楡野宇太郎 役)
中村雅俊(鈴愛の祖父・楡野仙吉 役)
上村海成(鈴愛の弟・楡野草太 役)
風吹ジュン(鈴愛の祖母・楡野廉子 役 / ナレーション)
佐藤 健(鈴愛の幼なじみ・萩尾 律 役)
原田知世(律の母・萩尾和子 役)
谷原章介(律の父・萩尾弥一 役)
余 貴美子(町医者・岡田貴美香 役)矢本悠馬(鈴愛の同級生・西園寺龍之介 役)
六角精児(龍之介の父・西園寺満 役)
広岡由里子(龍之介の母・西園寺富子)
奈緒(鈴愛の同級生・木田原菜生 役)
高木渉(菜生の父・木田原五郎 役)池谷のぶえ(奈生の母・木田原幸子 役)
豊川悦司(鈴愛の師となる少女漫画家・秋風羽織 役)
井川遥(秋風の仕事上の?パートナー・菱本若菜 役)
清野菜名(鈴愛の生涯の親友となるアシスタント仲間・小宮裕子 役)
志尊淳(鈴愛のアシスタント仲間・藤堂誠 役)

■第12週 「結婚したい!」
6月18日(月)~6月23日(土)
上京して、2年。鈴愛(永野芽郁)は漫画家デビューを果たすこととなった。さらに、秋風(豊川悦司)の口利きもあり、ユーコ(清野菜名)の連載も決定。苦楽をともにしてきたふたりは、そろって連載を持つことになった。ところが、いざ連載が始まるとアイデアはぴたりと止まり、徐々に追い詰められていく鈴愛ユーコ。そんな姿を見かねた秋風は、菱本(井川遥)を通じて、創作活動の後押しに乗り出す。漫画家デビューから3年がたち、鈴愛はかろうじて連載を続け、アシスタントを雇うまでに成長。一方のユーコは、一時は映画化の話も持ち上がるなどブレイクしながらもアイデアが底をつき連載の打ち切りを告げられる。すさんだ生活を秋風は心配するが、ユーコは聞く耳を持たない。そのころ、時代を代表する漫画として脚光を浴びていたのは、秋風のもとを去ったボクテ(志尊淳)だった。


■第67回 あらすじ
鈴愛の月刊ガーベラデビューを受けてつくし食堂では大量に月刊ガーベラを購入。
「うーちゃん!あんたどんだけ買ってきたの?!」
驚く晴と仙吉に、
「ここ、ここ!!」
と、表紙の隅に印刷された「楡野スズメ」の文字を嬉しそうに差す宇太郎。
そして、本をめくって鈴愛のページで感動を爆発させる3人。
東京に送り出して寂しい思いもしていた楡野家だけに、鈴愛の成功は喜びも一塩です。

鈴愛が上京して2年目。
20歳の夏を迎えようとしていました。
レクリエーションルームでは、ユーコが鈴愛にお酒を作っています。
「はい。モスコミュールの出来上がり!」
「うおぉ…これが街で噂の…」
お酒で鈴愛のデビューのお祝いです。
「美味い!」と鈴愛。
「お祝いって思って、高いジンジャーエール買ってきた」
「ありがとう、ユーコ」
それでも、本来なら外でお酒でも傾けながら祝っても良いはず…という疑問から、
「なぜ街に繰り出さない?」
と鈴愛がユーコに切り出しました。
「無理無理無理!」とユーコ。
「私たちここ2年、漫画描くか、寝るか、菱本っちゃんの買ってくる美味いお菓子食べるかしかしてない!!…そんな私たちが渋谷とか青山に行っても…厳しいものがあるっ」
「厳しいものがある…」
「でも、そのおかげで私も鈴愛もデビューできた。頑張った甲斐があった!」
最後はそこに尽きるとばかりに、ユーコは誇らしげに微笑みました。
「でも…本当はガーベラ新人賞、ボクテの『女光源氏によろしく』だった…。私はボクテの代わり。ボクテが蹴ったから…」
「正しくは秋風先生が、な」
「繰り上げ入賞、複雑な思いだ!」
そんな2人にツインズが宅配便を持って来ます。
それは、鈴愛を祝う豪華な赤色のバラのケーキでした。
ボクテからです。
メッセージを読み上げる鈴愛。
「鈴愛ちゃんデビューおめでとう。
『一瞬に咲け』本当に本当に本当に素敵な作品。応援しています。
僕もまた頑張っています。月刊アモーレあれっきりにして、他の雑誌でメジャーデビューを目指しています。鈴愛ちゃんには本当に申し訳ないことをしました。ごめんなさい。でも鈴愛ちゃんとユーコちゃんと3人でプロの漫画家として会えることを夢見て頑張ります。ボクテ」

その頃、楡野家では草太の指示で草太の友人がガーベラのアンケートハガキと格闘していました。
友人への報酬は仙吉さんの五平餅。
ノルマは10枚だそうです。
作品名は『一瞬に咲け』
そして、いかに面白かったかを各々綴っているのです。
その様子を見た宇太郎や仙吉、晴も加わって、みんなで鈴愛を盛り立てようと必死です。
ちなみに草太には鈴愛が個人的に電話で指示したものでした。
組織票?とうそぶく草太にデビューしたら車を買ってやるとでまかせを言う鈴愛。
それに乗る草太も草太ですが、きっとそんなのは嘘だと知りつつ、姉を盛り立てたいんでしょうね。
しかし、このアンケートハガキは少々問題があり…

「これから楡野鈴愛先生の担当をやらせていただく飯野です」
ガーベラの北野編集長が鈴愛の担当を連れてオフィスを訪問しました。
「先生…!」
突然の「先生」呼びに衝撃を受ける鈴愛。
「先生ですよー!」とニコニコの北野編集長。
「これみてください」
と言って茶封筒から沢山の葉書を取り出しました。
「楡野先生の『一瞬に咲け』アンケート葉書が、素晴らしくたくさん来ています…!」
「すごいっ!」と菱本。
「はーい、見てくださいよ」
「私もいいですか?」
気になってユーコも加わります。
「いや、みんな熱い感想でね。高校生から小学生まで幅広く。あ、これなんか…『一瞬に咲け』、カメラオタクのカメコが陸上部のエースつぐみが走り高飛ぶ、その瞬間のことを言った言葉だったなんて、感動です!カメコが「一瞬に咲け!」って心に祈りながらつぐみに向かってシャッターを切るところ、泣けました!号泣でーす!」
読者のハガキを熱く紹介する北野をよそに、鈴愛は何やら不穏な動き。
とうとう秋風に突っ込まれます。
「おい…お前何やっとるんだ?」
鈴愛は、テーブルに無造作に並べられた葉書の消印を隠していました。
鈴愛は北野がテーブルに並べた瞬間に違和感を感じたのです。
そう、それらの葉書の消印が全てふくろう町だったのです。
秋風もすぐに見抜いていました。
「みな…消印が岐阜のふくろう町。そして、この何枚かには…五平餅のタレがついている。これは紛れもなく…仙吉さんの五平餅だ」
つまり、鈴愛が地元に頼んだのがバレバレというわけで…
バツの悪そうな顔をする鈴愛。
北野は鈴愛を庇いました。
「いやまぁ、新人デビューの時は色々ありますから…」と笑う北野。
水増しハガキに早速担当の顔色が変わります。
「えっ、編集長…じゃあ、連載の話は…?!」
「えっ?鈴愛連載なんですか?!」
1番に食いつくユーコ。
「あーっ、もう!ちゃんと私からお伝えしようと思ったのに!はははははっ…」
と笑って、鈴愛に向き直る北野。
「『一瞬に咲け』は編集部でも評価が高く…あ、それにね、大丈夫ですよ?まだ沢山…えっと、こちらは大丈夫、こちら消印東京です」
と、説明しながら別の茶封筒を取り出す北野。
その中にはきちんと東京消印のアンケート葉書が…
「編集部の期待と、アンケートハガキの熱いメッセージを加味して、楡野さんの『一瞬に咲け』、ぜひ連載でお願いしたいと思っております!」
「えぇっ!!」
思わず立ち上がる鈴愛。
「連載…決定です!」
「うそ?!やったー!!」
歓喜に湧く一同。
「これからのことを打ち合わせさせてもらっていいですか?」と早速担当。
ユーコは連載を先越され、ひとり心の中で叫びました。
「けなるーい!!」

その夜、ユーコは1人になった事務所の電話でボクテに連絡を取りました。
ふくろう町消印の葉書を踏襲するように、東京の葉書がボクテによるものではないかと、確認の電話をかけた所、案の定ユーコの見立て通りだったのでした。
ボクテは100枚の葉書に100通りの人格を設定し、コメントを書き上げ2丁目界隈の友人達に配り、手書きを依頼し、消印がバラバラになるようにポストに入れて回りました。
「やっぱりボクテの仕業だったか」
ユーコが電話をしている時、秋風がその様子を覗き見ていました。
「ユーコちゃん…黙っててね。それにユーコちゃんだって知ってるでしょ?アンケート葉書だけじゃデビューは出来ないよ?…僕のはあくまでも罪滅ぼしの援護射撃」
「…うん」
「それに…僕、本当に鈴愛ちゃんの漫画が好きなの」
「…ボクテさ、人のことより…今どうしてるの?」
「あのね、僕持ち込み始めたんだ」
「持ち込み?…へぇ、丸山出版…あぁ!月刊リリーか!いいね。向いてる向いてる。あ、でもリリーって、江口って編集長の独断って聞いたことある…」
そこまで聞き終えて部屋に戻る秋風。
その廊下に鈴愛が現れました。
「なんだ…?ビックリするなぁ」
「先生!ありがとうございました!」
深々と頭を下げる鈴愛。
「…何が?」
「連載決定!先生のお陰です!楡野鈴愛、頑張ります!!」
「うん、頑張れ。いいか?ここからが勝負だ。連載デビュー決まってからが漫画家だ…!」
「はいっ!」
鈴愛と別れて、秋風はデスクの名刺ホルダーをパラパラと捲ります。
月刊リリー編集長の江口の名刺を手に取る秋風。
その名前の横には「苦手」と記されていました。
渋々受話器を取る秋風。
「あ、江口編集長…ご無沙汰しております。リリー快調でなによりです。いやなに、雑誌は編集長のものですから…江口さんの手腕ですよ?素晴らしい。…あ、それで、あのですね、うちにいた藤堂誠、ボクテのことなんですが…」


※あらすじは完全に再現させたものではありません。台詞以外の文章は憶測です