1年の3分の2が終わってしまいました。この歳になると本当に日数が過ぎるのが早いですね。相変わらずバンドは再開出来ません。こうしていると、そんな中で関わっていたバンドそれぞれのメンバーのバンド愛ややる気が露わになってきました。メインのバンドとストーンズをやるバンドはSNSでメンバー同士連絡を取り合っているし、何時でも再開出来る態勢であります。しかしながらKISSのカバーバンドは残念ながら、やりたくなったらまたやりましょう、ということになってしまいました。まあ仕方ない。
それで今日はKISSのこの頃は話題にもならないノーメイク期のアルバムを聴いています。Animalizeにしてみました。1984年の12thアルバム。初のポール・スタンレーによるプロデュース作。当時は結構売れたそうです。
僕は前にも書いたとおり、1988年の来日公演で初めてKISSを見たのでこの時期のは思い入れが深いです。衝撃を受けたのはNHKで観たヤングミュージックショーですけどね。KISSがメイクを落として活動していたのは長いキャリアの中では10数年程度、今ではどうってことないことなのかもしれない。僕より2-3歳上のカバーバンドのメンバーはリアルに初来日公演を体感していて、僕とは逆にオリジナルメンバー期に思い入れが強い。っていうかその時期しか聴いていない。これが良いか悪いかじゃなくて、メタル期をKISSとして聴けるかどうかなんじゃないかと思います。
オリジナル気が好きなファンからすれば、テクニカルでヘビーメタルな音は「ちょっと違う」ってなるんでしょう。当時シーンを席捲しつつあったLAメタルへの挑戦とすれば、テクニカルなギターやドラムスやぶっ飛んでるし、相変わらずのパーティロックンロールはキャッチーでみんなで歌えるものばかり。素晴らしいけどこれはもう個人の好みなんでどうしようもないです。俺はどの時代も好きですよ。グランジやったのもね。
曲はオープニングのI Have Had Enoughからしてキレの良いシャープなリフがたまらないハードロックで、悲運のギタリスト、マーク・セント・ジョンが頑張っている。2曲目のHeaven' On Fireはメイクに戻ってもセトリに入っていたのでメンバーもお気に入りだったのでしょう。サビで大合唱の王道KISS曲。他にもロックンロールとメタリックなサウンドが融合した佳歌曲多し。ハードロックでもメタルでもKISSはKISSなのです。
KISS/Heaven' On Fire