LOUD PARK 17 Day-1@さいたまスーパーアリーナpart3 | カルロスのブログ

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オリジナルのヘヴィメタルバンド、Hollywood Lippsでドラムを叩いています。KISSのカバーバンドKISS HORNET、Raise The DEVILでも活動しています。
バンドのこと、好きなロックについて語ります。

ラウドパーク17 Day-1レポート最終回です。

OPETHの世界に圧倒され陶酔感に浸りつつ指定席に戻りました。16時35分からはUltimate StageでOverkillです。Brujeria→Winger→OPETHという順も凄かったのですが、さらにOverkillというのもメリハリ有り過ぎで怖いです(笑)。野獣が野に放たれたっていう雰囲気でした。上からのんびり眺めていましたが、スラッシュメタルのライブは楽しい。アリーナ前方はモッシュ、サークルでえありことになってました。

短い時間の動画ですが、こんな感じでした。

ブリッツのハイトーンがアリーナに響き渡り、「F○○K You!」の大合唱になっていました。遠くから見ていてもヤバい雰囲気になってました。

Overkill現ドラマーのジェイソン・ビットナー、この人も激速で凄えなと思ったら、聞いたところによるとWingerのロッド・モーゲンステインの弟子だとか。上手いはずですね。

 

スラッシュメタルのライブの雰囲気をゆるりと楽しんだ後は、Big Rock Stageで17時30分から今日のお楽しみのひとつアリス・クーパー。この人のライブも初体験でした。ここからはずっと指定席にいたので写真はネットで拾ったものを使いますね。

レコード時代から聴いていて、映像でもよく観ていた人でしたが、やっと見れたという感じでした。どうしてもプロジェクターを見てしまいがちのですが、実物も見ないと勿体なくて両方見比べていました。アリスは細くて立ち姿がカッコよく、顔も思ったほどしわしわじゃありませんでした。

映像で見た姿そのままでした。

まさにSHOCK ROCKの原点というシアトリカルなパフォーマンスで魅せてくれました。オープニングで幕が落ちて、火花が降ってきて、公開斬首刑があって、人形使いがあって、フランケンシュタインが闊歩して、客席に巨大風船が回って、シャボン玉が飛んでと、次になにが来るんだろうと目が離せませんでした。

 

バンドはトリプルギターで、その一人がニタ・ストラウス。元アイアンメイデンズで、アリスのバンドではオリアンティの後任として引き抜かれた人です。とにかく躍動感があって、ついついこの人に目がいってしまいました(笑)。

テクニック、ルックスを兼ね備えた新しいギターヒロインですね。

 

アリスのイカレたパフォーマンスが楽しく、バンドも躍動感があって見ていて飽きません。演出の次元が高くてわくわくします。あっという間の60分でした。最高のエンターテイメントロックショーでした。単独でまた観たいです。

 

Set list

1.Brutal Planet
2.No More Mr. Nice Guy
3.Under My Wheels
4.Guitar Solo
5.Poison
6.Halo of Flies
7.Feed My Frankenstein
8.Cold Ethyl
8.Only Women Bleed
19.Killer
11.I Love the Dead
12.I'm Eighteen
13.School's Out

 

18時40分からUltimate Stageでは伝説のブラックメタルのパイオニア、EMPERORでした。

アリスのショーから雰囲気は一変。会場をまるで全て闇で包み込む様な雰囲気。本当に悪魔が憑依したかの様なシャウト。怒涛のドラム。冷たくて不安を煽るようなシンセ。激しい中にも美しさも同居している独特のサウンドでよかったです。

 

ただ、アリスのショーの後だったので私にはいまひとつ入りきれないものがありました。こういう冷たい雰囲気のバンドなのでしょうが、ビジュアルが地味なのと動きのなさで、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。単独で観ればよかったのかも?

 

私だけでしょうかね?なんとも微妙な気持ちでENPERORが終了。そして初日のヘッドライナーは帝王SLAYER。

闇につつまれたステージから"Repntless"の不穏なイントロが響き、大歓声が湧きあがります。本編の高速リフが始まり照明が点灯すると早くもピットが発生してカオス状態。会場全体が激情渦巻く漆黒の闇に飲み込まれていきました。とにかく音圧が凄い。高速リフとピタッときまるブレーク、切れ味が鋭くベテランでも些かの衰えも感じられませんでした。

中盤でアリーナに目をやると、当日最大のピットが出現、サーファーも多数出現してとんでもないことになってました(笑)。

終盤の"Raining Blood"→"Chemical Warfar"→"Angel of Death"の鬼曲3連弾で見事にやられてしまいました。

すべてはトム・アラヤのこの笑顔が物語っています。

2年前に続いての初日ヘッドライナーで目新しさはありませんでしたが、圧巻のパフォーマンスでした。帝王の貫禄を見せつけられてきました。

 

Set List

1.Repentless
2.The Antichrist
3.Disciple
4.Postmortem
5.Hate Worldwide
6.War Ensemble
7.When the Stillness Comes
8.You Against You
9.Mandatory Suicide
10.Fight Till Death
11.Dead Skin Mask
12.Born of Fire
13.Cast the First Stone
14.Bloodline

15.Seasons in the Abyss
16.Hell Awaits
17.South of Heaven
18.Raining Blood
19.Chemical Warfare
20.Angel of Death
Seasons in the Abyss
Hell Awaits
South of Heaven
Raining Blood
Chemical Warfare
Angel of Death

 

大満足のうちにDay-1終了しました。個人的にベストアクトはOPETHでしょうかね~。アリス・クーパーやLA.GUNSもよかったですけどね。可愛い歌姫ジェニファー嬢の発見もよかったし。まったくノーマークだったけどSKINDREDもよかった。アルバム聴きたくなりました。

今回はDay-1だけの参戦にしておきました。ジーンのソロやBlack Star Riders、MESHUGHAあたりが見たくて2日目も行きたかったのですが、月曜日は休みにならないし、夏に体調を崩してからどうも疲れが抜けにくくなってしまってだめなんですよ。それで今回は1日だけにしておきました。

今回初めて行きたくても行けない人の気持ちがわかりました。私は行く気になれば、会場から電車で1時間くらいのところに住んでいるので行けますけど、地理的なものや健康面で行けない人たちもいますよね。

楽しかったのを共有したいということと、備忘録のつもりでレポートさせてもらいました。長々とお付き合いどうもありがとうございました。

 

そういえば、聞いた話によると、Day-2の終演後にいつもは公式サイトに「See next you next year」と掲示されるのですが、今年は未だないそうです。たしかにありませんね。それと、近年放映権がころころ移っているというもあって、来年以降の開催が不安視されています。

ギャラや経費など大変なところもあると思いますけど、お目当て以外のバンドでも観たらよかったという発見があるラウドパークなので是非続けてほしいものであります。