RUSH/Manhattan Project | カルロスのブログ

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オリジナルのヘヴィメタルバンド、Hollywood Lippsでドラムを叩いています。KISSのカバーバンドKISS HORNET、Raise The DEVILでも活動しています。
バンドのこと、好きなロックについて語ります。

今日取り上げたいのはラッシュのマンハッタン・プロジェクト。

1985年リリースのPower Windowsに収録。

ラッシュの楽曲の中ではあまり取り上げられることのない曲ですが、これは名曲。前作よりもさらに先鋭化されたエレクトロニクスな音でメロディはキャッチーで中盤からぐんぐんと盛り上がる高揚感があるんですけど、戦争の歌なんですね。これ。

タイトルはストレートに「マンハッタン計画」。

第2次世界大戦の頃にアメリカ大統領だったフランクリン・ルーズベルトによって決定された、原爆生産を目的としたプロジェクトのことです。
そして歌詞は1945年8月、いわずと知られた日本への原爆投下を歌っているものであります。
あの爆発の凄まじさをリアルタイムで体験したことのない人がほとんどの現在でも、その規模がビッグバンの様だと誰もが思えるのではないでしょうか。
そしてあの時全世界に与えた衝撃と悲劇を壮大なスケールで、ドラマチックに表現している曲です。

ドラマーで作詞家でもあるニール・パートは、悲劇的な戦争の歴史を非難するでもなく、もちろん称賛するでもなく直接的ですがかなり手の込んだ表現で語っています。

音楽界では平和を願う言葉"Imagine"を歌詞の各パートで用いて語っているわけです。

 

詳しい歌詞の訳はこちらから

RUSH WEBLOG  http://rush.seesaa.net/article/5639763.html

 

PVでは「Imagine」して欲しいことが計画の進行と共に映し出されて、聴き手に考えを伝えています。

 

RUSH/Manhattan Project(PV)

 

歌詞の意味するところを語るには私は知識不足で、ましてや戦争や原爆投下について語るところではありません。

それにしても、テーマ、メロディ、サウンド、楽曲の構成すべてがこれほど完璧にドラマティックに組み合わされ表現されている曲はほかにそうはないと思います。テーマは重いですが一聴の価値ありです。

 

歌詞で「八月の日、衝撃波から飛び出してきたエノラ・ゲイ号のパイロット」という一節から盛り上がる部分には考えさせられるものがあります。

曲のテーマについて語るには私は知識不足で扱えないのですが、このことは決して風化されることではなく、今日は被災された方々の鎮魂と平和を祈りたいと思います。