HOME ft. Paul McCartney
The Umoza Music Project
2022年発表の『HOME』に収録。
まず、2:00あたりにチラッと映る子供が可愛い
The Umoza Music Projectは、
2010年に英国人プロデューサーのジョン・トービンが、東アフリカのマラウイのシンガーソングライターMax Jereと共に設立した、アフリカのアーティストと英米のミュージシャンで構成される国際的な音楽グループ。
マラウイの場所はこちら
世界第9位の面積を誇るマラウイ湖をはじめ、豊かな自然に溢れた国です。
アフリカといえば、
ずばりTOTOの「Africa」や、
ロバート・プラントのアフリカ音楽への接近、
スティングの「Englishman/African in New York」リリース(ベナン出身のShirazeeとコラボ)
など、
その魅力はロックにも広く影響を与えています
今回、ポールはベースで参加しており、
2:32〜ソロパートが聴けます
録音は自身のアルバム『McCartney Ⅲ』のセッション中にホームスタジオで敢行。
マラウイで録られた他のパートと重ねて、アビィロードスタジオでマスタリングされました
次に長めのインストバージョン
こちらは、よりベースを堪能できます
2:50〜の展開が良いですね〜
別録りということだから、
音源を聴いて即興で思いつくのかなぁ??
ポールは今回のコラボについて、
「僕はずっとアフリカの音楽が好きだったので、依頼を受けたときはチャンスだと飛びつき、この美しい曲で僕のヘフナー・ベースを弾いたんだ。アフリカの優れたミュージシャンたちとコラボレーションできたのは素晴らしいことだよ」
とコメント。
ちなみに、The Umoza Music Projectは
『McCartney Ⅲ』のオープニングナンバー「Long Tailed Winter Bird」をカバーしています。
おそらく録音は同時期なので、相互でやり取りがあったと想像できますね
さて、
前述のように、アフリカとロックの関わりは少なからずありますが、実はポールも古くから
ウィングス初期の1972年、デモながら「African Yeah Yeah」という曲を残しています。
その翌年には、代表作となる『Band On The Run』をナイジェリアのラゴスでレコーディングしています
1985年にはアフリカ難民救済を目的としたチャリティコンサート「ライブエイド」にて、イギリス会場のトリを担当。
こちらについては、過去の記事で触れています
また、2012年には「Africa Express」(80名以上のアフリカンアーティストからなる音楽集団)のライブにゲスト出演。
「Coming Up」と「Goodnight Tonight」を披露しました
音質はかなり悪いですが、近年の「Goodnight Tonight」のライブver.はかなりレアなんじゃないでしょうか?
「Africa Express」と共にツアーをしていたBlurのデーモン・アルバーンが途中でボーカルとピアノをプレイ
そして、
マンドリンはジョン・ポール・ジョーンズ
別動画では演奏後に抱き合うWポール…
ロックファンにはたまらないシーンですね
ジンバブエ系イギリス人シンガー、Shingai Shoniwaとのセッション。これもAfrica Expressとの一幕です。
これらの映像を見る限り、国は違ってもそこにアウェイはありません。
どこでもホームに変えてしまう魔法、それが音楽なのかもしれませんね